営業職の年収アップ転職を実現する方法とは?年収を上げるために押さえておきたいポイント

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転職ノウハウ

営業職が転職で年収アップするには、どのような方法を取ればいいのでしょうか?


この記事では、営業職の転職市場の動向や、年収アップ転職を実現するためのポイントなどを解説するとともに、実際の転職アップ事例をご紹介します。

営業職の転職市場・決定年収の傾向

営業職の転職市場の動向や決定年収の傾向について解説します。

営業職は業界問わず旺盛な求人ニーズが続く

営業職は旺盛な求人ニーズが続いています。

需要が高まっている業界

現場の最前線で活躍する20代~30代の営業経験者は、業界問わず即戦力として引く手あまたです。


しかしその中でも、DX推進の動きを受け、業務改善につながるシステムやサービスの営業職や、業務改善を手掛けるコンサルタント営業などの動きが目立ちます。


また人手不足で追い風が吹いていることもあり、人材業界の営業職ニーズも活況と言えるでしょう。


そして、彼らメンバー層を束ねるリーダー、マネジメントラインを強化しようとする動きも積極化しています。


近年急成長しているSaaS系企業では、エンタープライズ(大手)市場獲得のため、大手企業向けの営業経験者が特に求められている印象です。


一段の業績拡大を目指し、代理店営業経験者やアライアンス経験者のニーズも増えています。

需給ひっ迫を背景に、決定年収も上昇傾向に

旺盛な採用ニーズを背景に、年収提示額も総じてベースアップしている印象です。優秀な営業人材の取り合いとなり、提示額にさらに上乗せするケースも見られます。


しばらくは営業人材を採用したい企業が多い状況が続くと予想されるため、転職で年収を上げたい営業担当者は転職を前向きにご検討することをおすすめします。

営業が転職して年収アップするためのポイント

需要と供給のバランスにより、営業経験者の年収が高くなっている傾向があることについてご紹介して参りましたが、転職すれば必ずしも年収がアップするわけではありません。 


ここからは、年収アップするためのポイントをご紹介致します。

年収アップ転職のポイント①:営業職の「高く評価される経験・スキル」をアピールする

旺盛な求人ニーズを背景に、どのような営業経験であっても総じて求められていますが、自ら課題を見つけ解決のために動いてきた(自走してきた)人は特に評価される傾向にあります。

そして何より、実際に成果を上げ、業績をけん引してきた経験は高く評価されています。


これらの経験を持つ人は、応募書類や面接で強くアピールしましょう。実績は定量で明確に示すことが大切です。


また、年収アップのためには企業の求人ニーズとのマッチングも重要です。求人情報などに記載されている「求める人材像」を読み込み、より自分に当てはまりそうな企業を選べば、年収アップが期待できるでしょう。 

転職事例:求められているスキルを前面にアピールしたAさんの場合

これまでにコンサルティング会社、広告代理店の法人営業を経験してきたAさん(20代後半)。医療系ベンチャー企業の営業職に転職し、年収は500万円から700万円に大幅アップしました。


その医療系ベンチャーでは法人営業の経験のみならず、論理的思考力が高く自分で考え効率的に行動できる人材を求めていました。


1社目のコンサルティング会社でロジカルシンキングを鍛え、2社目の広告代理店で法人営業経験を積んできたAさんは、まさに同社の求める人材像にピッタリ。


自身の経験を高く評価してくれそうな企業を選び、求められる経験を前面に押し出してアピールしたことで、大幅年収アップを実現することができました。

転職事例:経験をフルに活かせる同業他社に転職したBさんの場合

人材系企業でキャリアアドバイザーとして活躍していたBさん(20代後半)。


年収アップを目指し、これまでの経験をフルに活かせて即戦力になれる同業界同職種での転職を検討し、自社より企業規模の大きい大手同業他社に入社しました。


営業職は、経験・スキルがより活かしやすい同業界同職種を狙うと、即戦力として評価されやすい傾向にあります。


また、規模の大きい企業はそれだけ企業体力もあり、給与水準も高いケースが多いです。Bさんはこれらの条件を満たす企業を転職先に選んだことで、年収100万円アップを実現できました。

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年収アップ転職のポイント②:給与水準が高い業界・企業を狙う

原材料や在庫などを抱える必要がない金融業界やコンサルティング業界、総合商社など「人が資本」の会社は、利益率が高く、給与水準も高い傾向にあります。


また、商品単価の高い不動産や医療機器なども、比較的高水準と言われています。


成果主義が徹底されている外資系企業も、日系企業に比べると給与水準が高めです。これらの業界を選べば、それだけで年収の水準を上げることができるでしょう。


そして、今まさに成長している業界・分野を狙うのも有効です。


たとえばSaaSや人材領域は今まさに伸びている分野であり、AIやロボット、医療系なども今後のさらなる成長が期待されています。これらの業界・分野の中で、特に業績を伸ばしている企業を選べば、年収アップが期待できるでしょう。

前述のとおり、一般的には大手企業のほうが給与水準が高い傾向にあるものの、ベンチャーでも将来性が高く多額の資金調達を成功させていたり、すでに成長軌道に乗っていてIPO(株式公開)間近だったりする場合は、資金が潤沢であり欲しい人材には厚待遇を用意しているケースがあります。

ストックオプションが付与される企業であれば、上場後の大幅なリターンも期待できるでしょう。

転職事例:急成長中のSaaS企業に転職したCさんの場合

これまで専門商社のルート営業、広告代理店の営業、求人広告の営業などを手掛けてきたCさん(30代後半)。

現職では事業責任者という責任ある役割に就いていましたが、勤務先の給与水準が低く年収は450万円にとどまっていました。


そこで、急成長中にあり給与水準も高い、SaaS系企業の営業職への転身を決意し、転職活動をスタート。Cさんの、大手からベンチャーまで幅広い企業をターゲットにした法人営業経験を高く評価した、製造業系SaaS会社に転職が決定しました。


年収は達成インセンティブを含め700万円と、250万円の大幅アップに成功しました。

転職事例:中堅生保→SaaS営業に転職したDさんの場合

新卒入社した中堅生命保険会社で営業を務めていたDさん(20代後半)。


高い成果を上げてもほとんど給与に反映されず、年収は400万円どまりでした。


業界の将来性にも不安感を覚え、成長業界に移りたいとIT企業を中心に転職先を探し、クラウドサービスを手掛けるSaaS企業から内定をもらうことができました。


これまでの法人営業経験が活かせるうえ、成長中の業界・企業を選んだことで、年収は200万円アップの600万円を実現しました。


その他にも、転職して年収アップするために企業に交渉する方法があります。こちらの記事で年収アップの交渉を行う方法をご紹介しておりますの、でご覧ください。

転職で年収アップの交渉は可能?交渉のタイミングやコツ、注意点などをご紹介

年収アップ転職の確率を上げる「自己アピール」のポイント

高く評価されやすい自己アピールのポイントを、応募書類と面接に分けてご紹介します。

応募書類では、実績を数字で示す

人事採用担当者が最も知りたいのは、求職者が募集内容に合致した経験・スキルを持っているかどうかです。


そのためにも、求人情報などから応募企業の求める人材像をつかみ、自身の経験やスキルと合致している部分をわかりやすく伝えることが重要です。


そして営業職の場合は何より「実績」です。ポテンシャルの高さだけで高い年収を提示する企業はまずないので、これまでの営業実績を定量で明確に記すことで「即戦力」であることを伝えましょう


目標達成率や前年比の増減率などを数字で示すほか、表彰経験があればそれも必ず明記し、営業スキルの高さをアピールしましょう。


新規開拓の実績や、アポイント率、商談決定率などもアピール材料になり得ます。

多くの企業では、自ら考え行動できる自走人材を求めており、営業実績に加えて営業に臨む姿勢なども重視されています。


したがって、定量情報と併せて、クライアントの課題をどのように発見し、どう向き合ったのか、そして実際にどのように行動したのかなど、定性面も併せてアピールすると有効です。


実際のクライアントとのエピソードを交えて説明するとより具体的でわかりやすく、採用担当者に「うちの会社でも再現してくれそうだ」「一度会ってみたい」と思ってもらいやすくなります。

面接でも数字を交えてアピールを。第一印象も重要

面接でも、営業実績は確認されます。基本的に応募書類に記された情報の中から質問されることが多いので、応募書類を読み返し、受け答えの準備をしておきましょう。


そのためにも、聞かれたいこと、アピールしたいことを、応募書類の中に散りばめておくことをお勧めします。


自己PRにおいても、数字を交えて話すことを心がけましょう。

「現職では大手企業を中心に20社ほどのクライアントを担当しています」「上期は営業目標に対し130%のハイ達成を実現しました」「新規開拓目標20件に対し、30件というトップの成績を収めました」などと伝えると、成果がわかりやすく伝わります。


結論からわかりやすく伝えることも重要です。

営業職の面接では、コミュニケーション力やプレゼンテーション力などといった営業力全般が見られています。まず結論を伝えてから次に理由を説明するという順番で話すと、営業スキルの高さをアピールすることができるでしょう。


そして基本的なことですが、営業職は「第一印象」が大切です。面接の場では髪型や服装など清潔感に気を配り、背筋を伸ばし、明るい表情でハキハキ話すことを心がけて下さい。

年収アップの確度を上げるには「転職エージェント」の活用も有効

転職エージェントでは、年収アップを実現しやすい企業の紹介や、より高く評価される経験・スキルの棚卸し、効果的なアピール方法のアドバイスなどを行っています。


年収アップ転職を成功させるには、「応募企業が求めている人材像」に合ったアピールが重要。企業の求人背景をつかみ、細かいニーズを把握している転職エージェントであれば、より高く買われる経験・スキルが何か理解しています。


求職者の経験・スキルの中でどれが特に高く評価されるのか抽出するだけでなく、効果的にアピールするためのサポートも行います。


そしてキャリア・エックスでは、面談の場で求職者の方々の希望や思いにじっくり向き合い、強みや持ち味を明確化するお手伝いをしています。


自己分析のサポートや応募書類の添削、模擬面接などを実施しているほか、Web面接での表情や目線の位置、背景などの見え方など細かい点までアドバイスしています。 


転職を機に年収を上げたいけれど、応募先の選定やアピール方法、選考過程などに不安を感じている方は、ぜひ転職エージェントの活用をご検討ください。

営業経験者は、転職で年収大幅アップの可能性あり!


前述したように、営業職はどの企業も1人でも多く採用したいと考えています。中でも、現在の職場で高い実績を上げてきた営業経験者は、特に高く評価され、年収も上乗せされる可能性があります。


転職を検討している営業担当者は、転職で年収大幅アップのチャンスもあります。ぜひ記事のアドバイスを参考に、転職活動を始めてみてください。

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キャリアエックス編集部

過去2回の転職を行い、大企業・ベンチャー企業を経験。ベンチャー企業では、人材紹介事業の立ち上げを行い、WEBマーケティング兼人事として採用面接を実施。これまで執筆した転職関連記事は100本以上。
転職希望者・採用担当者それぞれの経験をもとに、「ためになる」リアルな情報を発信したいと考えています。

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