キャリアチェンジとは?メリット・デメリットや成功に向けたポイントを解説します

 

転職ノウハウ

一昔前の終身雇用が崩れ、転職を経験することが“普通”になっている現在。

正社員で転職したことがない人は50%を切り(参考:株式会社リクルート リクルートワークス研究所 全国就業実態パネル調査2024 全国版データ集)、転職経験者のうち、約半数が3回以上の転職を経験しています(参考:株式会社マイナビ 転職動向調査2024年版(2023年実績))。

そうした中には、未経験の業界や職種へチャレンジするキャリアチェンジを果たしている人も珍しくありません。

読者の中にも、「今の仕事を続けていていいんだろうか」、「業界に将来性はあるんだろうか」と不安を感じている人がたくさんいるでしょう。

今回は、転職時の選択肢の一つであるキャリアチェンジとはなにか、それを成功させるためにどんな対策をとるべきか、体験談と合わせて紹介していきます。

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キャリアチェンジとは

そもそもキャリアチェンジとは、どんな意味なのでしょうか。

未経験の職種や業界にチャレンジすることを指す言葉で、「異職種×異業界」、「同職種×異業界」、「異職種×同業界」の3パターンが存在。「営業からITエンジニアにキャリアチェンジした」、「人材業界からSaaS業界へキャリアチェンジした」といったように使われてきました。


また、似た言葉にキャリアアップがありますが、こちらは現在と同じ職種や業界でより責任のあるポストに就くこと、給与を上げること、スキルを伸ばすことといった意味で使用されます。

キャリアチェンジのメリット


では、キャリアチェンジすることにどんなメリットがあるのでしょうか。ここでは具体例をいくつかピックアップしていきます。

希望の仕事に就ける

キャリアチェンジのメリットの一つは、自己実現の機会を得られることです。長年思い続けていた夢や希望を追求することが認められ、本当に自分がやりたいことに挑戦するチャンスがあります。

たとえば、学生時代から続けてきたスポーツ業界に貢献する仕事についたり、大好きなゲームづくりを職業することができたりするのです。


希望の職種に就くことは、人生の満足度を大きく向上させます。毎日の仕事に喜びを感じ、充実感を得ることで、生活全体の質が高まります。キャリアチェンジを成功させることで、より自分らしい生き方を実現できるでしょう。

新しいスキル・知識が身に付く

新しい分野に飛び込むことは、スキルや知識を伸ばす絶好のチャンスとなります。

たとえば、販売職などからITエンジニアへ転職すれば、“手に職”をつけることが可能。また、新たなスキル・知識の獲得は、個人の市場価値を高めるだけでなく、知的好奇心を満たし、生活を豊かにします。

収入アップの可能性

キャリアチェンジによって、より高い収入を獲得できる可能性も考えられます。業界全体が衰退している状況では、昇給や賞与になかなか期待ができません。

しかし、成長している業界やニーズの高い職種へ転身すれば、市場価値も高められ、その状況を変えることができるでしょう。

ワークライフバランスの改善

休日出勤や残業時間に悩んでいる際、原因が職種・業界の構造である場合があります。そうしたときは、キャリアチェンジすることでワークライフバランスを改善できる可能性は高まるでしょう。

家族との時間を増やしたり、趣味や自己啓発に時間を割いて過ごしたりすることで、仕事のパフォーマンス向上も期待できます。

※おすすめの業界についてこちらの記事で紹介しています。

ネットワークの広がり

キャリアチェンジは、新しい人々と出会い、ネットワークを広げるチャンスでもあります。

異なる分野に転身すれば、今まで接点のなかったバックグラウンドを持つ人々と交流することが可能。これは、視野の拡大や新たな学びを得る絶好の機会です。

また、多様なネットワークはキャリアの発展にも影響することに。特に将来的な起業や事業立ち上げの際には、多方面からのアドバイス・協力が強い武器になります。

自分の適性を見つけられる

一つの職種・業界しか経験していないと、それが本当に自分の適性に合っているか判断できません。

新しいフィールドへチャレンジすることで、これまで気づいていなかった自分の強みや興味・関心を理解し、理想のキャリアパスを発見できる可能性が高まるでしょう。

キャリアチェンジのデメリット


キャリアチェンジには、メリットばかりではありません。リスクや注意点もありますので、それらもいくつか挙げていきます。

一時的な収入ダウン

未経験の分野にチャレンジすることになるため、これまでのキャリアの一部、ときにはすべてが給与として評価されない場合があります。

たとえば、現職で営業リーダーを務めていたとしても、異業界の転職先ではプレーヤーとしてスタートすることが大いにあり得ます。特に現在の収入が高い人ほど、ダウンの幅が大きくなることが懸念されます。

新しい環境への適応

・業界や職種、企業ごとに異なる文化、ルール
・仕事の進め方
・人間関係

キャリアチェンジして異なる会社へ転職すると、上記のようなポイントが現職と大きく異なる場合があります。

新しい刺激を前向きにとらえられれば自己成長へつなげれますが、適応するのにストレスを感じることもあるでしょう。

キャリアがリセットされる

特に「異職種×異業界」へキャリアチェンジした際は、自分が今まで身に付けたスキルや経験がほとんど活かせないというリスクがあります。

同年代の多くが“先”へ進んでいる中、ゼロからキャリアを再構築し、追いついていくためにはかなりの努力をしなければなりません。

キャリアチェンジ成功のポイント


キャリアチェンジには、メリットとデメリットがありますが、どうすれば成功させられるのでしょうか。ここではそのためのポイントを紹介します。

キャリアチェンジのタイミング

若手人材であれば、企業の人事担当者は将来性・ポテンシャルを重視しますが、年齢を重ねるにつれて経験やスキルが求められてきます。

実際に、株式会社リクルートが調査した「転職支援サービス『リクルートエージェント』の転職者分析(2013年度~2022年度)」によると、転職でキャリアチェンジした人の割合は、20歳~24歳がもっとも高く、40歳以上がもっとも低くなっています。

ある程度のキャリアを積んだ方は、「同職種×異業界」、「異職種×同業界」というように、自分が培ってきたものを活かせる形でキャリアチェンジを目指した方が良いと言えるでしょう。

自己分析と目標設定

どのような方向にキャリアチェンジをするか決めるためには、その目的や自分の強み・弱み、興味・関心などを明確にしなければいけません。

自分が興味のある分野で、これまで培ったスキル・経験をどう生かせるのか。その中でどんなキャリアパスを歩んでいきたいのか。それらが不明瞭だと、誤った方向に進んでしまう可能性が高まります。

マーケットの動向調査

「自分の市場価値をもっと高めたい」、「これから伸びていく分野へ転職したい」という人であれば、事前に様々な業界を調べておくことをおすすめします。

たとえば、SaaS、AI、DX、ヘルスケア、環境といった分野は、マーケットの規模が右肩上がりで拡大中です。そうしたフィールドでどんな職種があり、自分のキャリアとどうマッチさせられるかを考えてみましょう。

また、情報収集をするときには雑誌やインターネットで調べるだけでなく、その業界・職種に就いている知人や転職エージェントの意見を聞くことも参考になります。

知識の学習や資格取得

転職活動を優位に進めるため、キャリアチェンジをスムーズに行うため、実務を始める前にできる準備はしておいた方が良いでしょう。

各分野の知識は書籍やCoursera ・Udemy などのオンライン学習プラットフォームで学ぶことが可能です。

また、たとえばIT業界を目指す際に、実務経験を問わないITパスポート資格を取得しておくなど、関連資格を持っていると書類選考でも有利に働く場合があります。

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事例:転職でキャリアチェンジした人


ここでは、実際にキャリアチェンジに強い転職エージェント『キャリア・エックス』を利用し、キャリアチェンジを果たした人の事例をご紹介いたします。


“リアル”を知ることは、あなたがキャリアチェンジを考えるうえできっと役に立つはずです。

キャビンアテンダントから営業職へ転職したPさん

新卒で航空会社に入社し、キャビンアテンダントとして5年ほど勤務していたPさん。自身の成長に鈍化を感じて転職を決意され、現在は不動産テック会社にて、不動産会社向けのサポート業務を行っています。

初めはご自身で秘書関係のお仕事を探していましたが、「なぜ自分は転職したいのか」「なぜ今秘書関係の仕事を探しているのか」ということに疑問を持ち、ご友人からのご紹介でキャリア・エックスにご登録いただきました。

今回Pさんがキャリアチェンジするにあたっての転職軸は以下の3つ。
・成長スピードが早い企業であること
・働いている従業員のこれまでのキャリアの幅が広いこと
・自分の興味がある分野であること

これらをもとに転職活動を行い、無事にキャビンアテンダントからキャリアチェンジを成功させました!

※それ以外にも、転職活動で意識していたことなど様々な質問に答えてくださっています。インタビューの詳細はこちらからご覧ください。

営業職から人事職へ転職したHさんBさん

「1社目で基礎的な力をつけて、好きな音楽業界へ転身する」というキャリアプランを描いていたHさん。

その通り、新卒で広告営業に5年ほど携わった後、音楽イベントの企画・制作会社に転職し、スポンサー営業を行っていました。

順調にキャリアステップを踏んでいるように見えましたが、転機になったのがコロナ禍。音楽業界全体が厳しい状況に置かれ、外的要因に左右されない業界への転職を考えるようになったそうです。

様々な職種を検討している中、「人事も企業のプレゼンをすることで企業の魅力を伝えて入社してもらうってことだから、営業力が活きるんだよ」とキャリア・エックスのコンサルタントからアドバイスを受け、人事職に絞ることを決意。

2社からの内定を獲得し、営業職から医療テック会社の人事へのキャリアチェンジを成功させました!

※それ以外にも、転職エージェントを活用して良かった点など様々な質問に答えてくださっています。インタビューの詳細はこちらからご覧ください。

キャリアチェンジで理想を叶えよう


キャリアチェンジを成功させることは決して簡単なわけではなく、「今の環境が嫌だから」と安易に流されてしまうとデメリットが発生する場合もあります。

しかし、自己分析やマーケットの調査などを行い、きちんと準備さえすれば成功の可能性は高められます。なにより、自分が本当にやりたい仕事へ就くこと、市場価値を高められることなどは、大きな魅力です。

ぜひ自分自身のキャリア、人生をもっと豊かにしたいと考えている人は、本記事を参考にキャリアチェンジを検討してみてください。

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キャリアエックス編集部

過去2回の転職を行い、大企業・ベンチャー企業を経験。ベンチャー企業では、人材紹介事業の立ち上げを行い、WEBマーケティング兼人事として採用面接を実施。これまで執筆した転職関連記事は100本以上。
転職希望者・採用担当者それぞれの経験をもとに、「ためになる」リアルな情報を発信したいと考えています。

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