【転職】面接の逆質問例39選！一次・二次・最終面接別のポイントも紹介！

面接の最後に「何か質問はありますか？」と聞かれて、困った経験はありませんか？

このような「逆質問」の機会に、どんなことを聞くのが正解なのでしょうか。

この記事では、企業が面接で逆質問の機会を設ける理由や、逆質問するときのポイント、段階別の逆質問例などをご紹介します。

面接で逆質問される理由

企業が面接で「何か質問はありますか？」と逆質問の機会を設けるのには、大きく4つの理由があります。

志望度や意欲の高さを測るため

志望度や入社意欲が高い応募者であれば、事前に自社について研究し、直接確認したいことをリストアップしているはずです。

逆質問の内容から、自社への理解度を確認し、志望度の高さを測ろうとする企業は多いようです。

コミュニケーション能力を測るため

逆質問でのやり取りから、ビジネスパーソンとして適切なコミュニケーションが取れるかどうかも確認しています。

聞きたいことを端的にまとめる力があるかどうかや、質問に対する回答を受けてどんな発言をするのか、うまく会話のキャッチボールができるかなども見られています。

入社後のギャップ軽減と社風や業務との相性確認

企業は応募者に、自社のことについてできるだけ理解を深めてほしいと思っています。

企業理解が深まれば、入社後にギャップを感じる可能性を軽減でき、マッチング精度が高まるとの考えから、どんな質問にも答えたいと考えています。

中には、応募者が深掘りしたいと思っている内容から、自社の文化や社風、応募職種との相性を確認するケースもあります。

自社への不安や疑問を解消してもらうため

応募者が抱いている不安や疑問を、できるだけ解消しておきたいと考える企業もあります。

面接の場で直接質問してもらえる機会を設けることで、不安の芽を潰してもらい、ミスマッチを減らしたいとの思いがあります。

逆質問するときのポイント

逆質問の際に押さえておきたいポイントについて解説します。

質問を通してアピールすることを決めておく

逆質問は、入社意欲の高さをアピールする絶好のチャンスです。

例えば「私は○○の資格を持っていますが、御社で活かせる場面はありますか？」など、自分の経験やスキル、強みなどを交えながら逆質問すれば、自己PRにつなげることも可能です。

入社後の活躍イメージを持ってもらう

実際に入社した後を想定した逆質問をすると、面接官に入社後の活躍イメージを持ってもらうことが可能です。

例えば「入社後は1日も早く新しい業務をキャッチアップして、成果を上げたいと考えています。早く活躍するために、入社までに準備しておいた方がいいことはありますか？」などと具体的に仕事に踏み込んだ質問をすると、面接官の期待値を高められるでしょう。

面接官に合わせた質問をする

熱意や意欲の強さを重視する人、経験やスキルを細かく確認したい人、キャリア展望が明確かどうかを知りたい人など、面接官のタイプは人それぞれです。

面接でのやり取りを通じて、どういうタイプなのかおおよそをつかみ、逆質問の際にはそれに合わせた質問をするといいでしょう。

例えば、「熱意や意欲型」の面接官には、事業内容や仕事内容をより掘り下げた質問をして、企業について調べ尽くしてきたことをアピールしたり、「経験・スキル型」の面接官には、「海外クライアントとやり取りする機会が多かったのですが、御社ではこのような機会はありますか？」など即戦力になり得ることをアピールするといいでしょう。

※関連リンク：選考のスピード、面接官のタイプ…転職活動で気をつけたい、意外な注意点

面接のステップごとに内容を選ぶ

多くの場合、面接のステップごとに出てくる面接官が変わります。

例えば、一次面接では人事担当者か現場の社員が行い、二次面接は現場のマネージャークラス、そして最終面接には経営陣が登場するケースが多いようです。

人事が相手であれば、人事制度や評価制度について質問する、現場の社員が相手であれば、仕事内容などを具体的に確認する、経営陣であれば企業理念や事業戦略、今後の方向性などに関して質問するなど、相手の立場に合わせた質問を選ぶといいでしょう。

ネガティブな質問など、相手を困惑させるような質問は避ける

残業時間の多さや退職率など、ネガティブなテーマの質問や、給与や待遇といった条件面ばかりの質問は、相手を困惑させマイナスの印象を持たれる恐れがあるので避けたほうが無難です。

面接の逆質問の良い例

企業に好印象を与える逆質問の例をご紹介します。

入社意欲や熱意が伝わる質問

「御社に入社したら、1日も早く業績に貢献したいと考えています。営業部で活躍している人の共通点を教えてください」

「入社までに○○を学んでおきたいと考えていますが、他に身につけておいた方がいいものはありますか？」

「御社では20代でマネージャーに抜擢される人もいると伺いました。どのような成果を上げれば若くして抜擢されるのか、教えてください」

長所や強みをアピールできる質問

「TOEIC○点を保有していますが、御社で英語力を活かせる場面はありますか？」

「これまで顧客と長くじっくり信頼関係を築く営業をしてきました。御社でこのような経験は活かせますか？」

「前職ではリーダーとして○名のメンバーを率いた経験があります。御社では若手でもマネジメントを任される機会はありますか？」

協調性やチームで協働する姿勢が伝わる質問

「営業部ではチームワークを大切にしていると伺いましたが、チームワークを活かして成果を上げた実例があればぜひ教えてください」

「これまで部署横断のプロジェクトに関わった経験がありますが、御社では他部署と協働する機会はありますか？」

「システム開発の現場では、情報共有が大事だと考えています。御社の開発プロジェクト内では、どのような情報共有の方法を取っていますか？」

なお以下の記事では、意外性があり企業の印象に残る質問も紹介しています。

※関連リンク：面接の逆質問で面白いと思ってもらえる質問例は？NG質問もご紹介！

面接の逆質問の悪い例

企業にあまりいい印象を与えず、場合によってはネガティブなイメージを持たれてしまう質問例をご紹介します。

条件や待遇に関する質問ばかりで、仕事の熱意が感じられない

「御社は残業は多いですか？」

「福利厚生について詳しく教えてください」

「有給休暇の消化率を教えてください」

自分に自信がなさすぎる、もしくは自信過剰に感じてしまう

「新規開拓営業の自信はないので、既存顧客担当を希望しているのですが可能ですか？」

「プログラミング経験しかないのでSEとして活躍できるか不安です。研修制度は整っていますか？」

「昨年は○名の新卒採用を成功させたので、御社でも新卒採用のみに専念したいのですが大丈夫でしょうか？」

検索すればわかることばかりで、準備不足が伝わってしまう

「御社の事業内容、企業理念を教えてください」

「御社が扱っている商品について教えてください」

「グローバルに働きたいのですが、御社は海外展開していますか？」

一次面接のポイントと逆質問の例

一次面接では、企業の人事担当者もしくは採用部署の現場社員が面接を行うケースが多いようです。一次面接で見られているポイントと、おすすめ逆質問の例をご紹介します。

一次面接で見られるポイント

一次面接では主に、以下の点が見られています。

・ビジネスパーソンとしてのスキルや素養があるか
・自社が求める条件を備えているか
・一緒に働きたいと思えるかどうか

現場の社員が面接官である場合は、仕事内容を詳しく質問したり、1日のスケジュールを聞いたりするのもいいでしょう。面接官が普段感じている、仕事のやりがいや醍醐味を質問するのも効果的です。

一次面接のおすすめの逆質問の例

「○○部の部署内の雰囲気を教えてください」

「入社後の研修内容と、実際に現場に配属される時期を教えてください」

「○○職の１日のスケジュールを教えていただけますか？」

「○○さんが感じている、この仕事のやりがいや面白さを教えてください」

一次面接でNGな逆質問の例

「私は二次面接に進めそうでしょうか？」

「休みの日は何をされていますか？」

「実際のところ、残業はどれぐらいあるのでしょうか？」

二次面接のポイントと逆質問の例

二次面接では、採用部署のリーダーやマネージャーが面接を行う場合が多いようです。二次面接で見られているポイントと、おすすめ逆質問の例をご紹介します。

二次面接で見られるポイント

二次面接では主に、以下の点が確認されています。

・即戦力となり得る実力を持ち合わせているか
・未経験採用の場合、すぐに業務をキャッチアップできそうか
・現場にうまく溶け込み、チームで協業できそうか
・自社の社風や採用部署の雰囲気にマッチしているか

二次面接では、一次面接で確認したことをより厳しくチェックされます。

また、社風や採用部署の雰囲気とミスマッチがないか、既存メンバーとうまくやれそうかどうかも見られています。

細かい仕事内容よりも、部署の戦略や目標、求められる働きや成果など、現場を良く知るリーダー、マネージャーだからこそ聞けることを質問するといいでしょう。

二次面接のおすすめの逆質問の例

「○○部の○○職では、具体的にはどのような働きや成果が求められるのでしょうか？」

「○○部で活躍し、成果を上げている社員の方の共通点を教えてください」

「入社後は１日でも早く戦力になるべく頑張りたいと思っています。教えていただける範囲で、○○部の今期の戦略をお聞かせください」

二次面接でNGな逆質問の例

「○○職の具体的な仕事内容を教えてください」

「残業が多いと聞いたのですが、皆さん何時ごろ退社されているのでしょうか？」

「○○部の売上高を教えてください」

最終面接のポイントと逆質問の例

最終面接には役員クラス以上、場合によってはトップが出てくるケースが多いのが特徴です。最終面接で見られているポイントと、おすすめ逆質問の例をご紹介します。

最終面接のポイントと逆質問の例

最終面接では主に、以下の点が確認されています。

・応募者の価値観やキャリア志向が、自社の方向性に合っているか
・人間性に問題はなさそうか
・自社に長く貢献し続けてくれそうか

経験やスキル、強みなどについては一次・二次面接で確認していることから、最終面接では自社に合いそうかどうか、人間性に問題はないかなど、「人物面」を主に確認されます。

そのため、逆質問では入社意欲の高さや熱意が伝わるような逆質問が効果的です。また、会社としてのビジョンや経営戦略に関する質問もおすすめです。

逆に、具体的な仕事内容など現場に近い質問は避けた方がいいでしょう。

最終面接のおすすめの逆質問の例

「御社が5年後、10年後に描いているビジョンを教えてください」

「経営者視点による、御社の魅力や差別化ポイントをお聞かせください」

「会社として○○部に期待していることを教えていただけますか？」

「将来は管理職となり、御社の経営に関わりたいという大きな目標を持っています。○○社長が、会社経営において特に大事にしていることを教えてください」

「御社の経営理念に共感しています。○○社長はどのような思いをもってこの理念を設定されたのか教えていただけますか？」

最終面接でNGな逆質問の例

「○○部の具体的な仕事内容を教えてください」

「御社の企業理念を教えてください」

「○○事業が不振のようですが、今後の展開をどのようにお考えですか？」

逆質問の理想の数

逆質問の数は2～3つぐらいが一般的です。一つの逆質問が終わった後、「他にはありませんか？」と聞かれるケースが多いため、もう1つぐらい質問すると熱意や意欲をアピールできるでしょう。

面接の流れや雰囲気によって、質問したい内容が変わる可能性も考えられるため、質問を5つぐらい用意しておき、その中から2つぐらいを選ぶという方法がおすすめです。

なお、逆質問は多ければいいというものではありません。

面接官にも次の予定がありますし、別の応募者の面接が控えている可能性もあるため、質問をいくつも重ねて面接を必要以上に長引かせないよう注意しましょう。

逆質問をしないと不利になる？

前述の通り、逆質問では応募者の志望度や意欲の高さが見られています。

「何か質問はありますか？」と聞かれ、「特にありません」と答えてしまうのは、「御社について特に知りたいことはない」と言っているようなもの。

もちろん、それだけで選考に落ちるということはありませんが、「聞きたいことがないなんて、本当に当社に入社したいのだろうか…」と入社意欲を疑われてしまう可能性があります。

逆質問は、自分の意欲や熱意、強みやスキルをアピールするチャンスでもあります。この機会をぜひ有効に活用しましょう。

面接での逆質問例を知りたい場合は、転職エージェントの活用がおすすめ

いい逆質問が思いつかない、応募企業に合わせた効果的な逆質問を知りたいという場合は、転職エージェントを活用するのもおすすめです。

キャリア・エックスでは、面接を始めあらゆる転職活動のサポートを行っています。

応募企業の情報はもちろん、面接官の情報や、選考過程で確認されることについても熟知しているため、面接の段階別に効果的な逆質問例についても相談することができます。

逆質問を含めた本番さながらの模擬面接も行っているので、ぜひお気軽にお問い合わせください。