成長性がある、鍛えられるなどの理由で、ベンチャー企業への転職を検討している方もいらっしゃると思います。
この記事では、優良とされるベンチャー企業をランキング形式で紹介。これから注目のベンチャー企業も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ベンチャー企業とはどんな企業?
「ベンチャー企業」に明確な定義はありませんが、一般的に設立して数年程度で、かつ大手が参入しにくい新しいビジネスを手掛けている企業とされています。
ただ、急速に事業を拡大し、大企業の同等の規模に成長したベンチャー企業のことを「メガベンチャー」と呼ぶこともあります。
また、成長ステージによって「シード(Seed)=起業前の準備段階」「アーリー(Early)=創業間もない発展期」「ミドル(Middle)=事業が軌道に乗った後の拡大期」「レイター(Later)=業績が安定しIPOが検討される段階」の4つに分類されます。
※関連リンク:国内SaaS企業ランキング|売上高・年収別に一覧でご紹介
中小企業とは何が違う?
法人税法では、資本金1億円以下の企業を「中小企業」と定義しています。
また、中小企業基本法では、「製造業は資本金または出資総額が3億円以下の会社、または従業員数が300人以下の会社」などと業種分類ごとに定義されています。
一方、ベンチャー企業は前述のように、明確な定義はありません。
法制度上で見れば、創業して数年以内のベンチャーはまだ企業規模が小さいケースが大半であるため、中小企業の定義に当てはまる企業が多いでしょう。
ただ、新規性かつ創造性のあるビジネスを手掛ける企業は、中小企業よりは「ベンチャー企業」と呼ばれることが多いようです。
スタートアップとは何が違う?
スタートアップは一般的に、革新性の高い事業を展開し自ら市場を切り開くことで、短期間に急成長している企業のことを指します。
ベンチャーと近しい意味合いではありますが、より革新性があり、短期間で急激に成長している(もしくは急激な成長を目指している)企業をスタートアップと呼ぶケースが多いようです。
また、ベンチャー企業ははじめにビジネスモデルを確立し、それをスケールさせることで業績拡大を目指しますが、スタートアップは新しいビジネスモデルを0から生み出すケースが多いため、成長軌道に乗るかどうかは未知数です。
ビジネスモデルに違いがあるため、資金調達方法も異なり、ベンチャー企業は銀行融資などがベースになる一方で、スタートアップはベンチャーキャピタルやエンジェル投資家からの資金調達がメインとなる傾向にあります。
【売上高】優良ベンチャー企業ランキング
売上好調で企業規模も拡大している優良ベンチャーをご紹介します。
エムスリー
エムスリーは、2000年設立の東証プライム上場企業です。
医療従事者向けのオンラインプラットフォームや製薬会社向けのマーケティング支援を提供し、業績を拡大しています。
医療機関のDX化を推進するサービスを展開することで、医療現場の生産性向上に貢献できるとして注目されています。
マネーフォワード
マネーフォワードは2012年設立の東証プライム上場企業です。
個人向け資産管理・家計管理ツール「マネーフォワードME」を提供するほか、法人向けに「クラウド会計」や「クラウド請求書」などSaaS型サービスプラットフォームを提供しています。
ユーザベース
ユーザベースは、ソーシャル経済メディアの「NewsPicks」を運営している情報関連会社です。2022年に非上場化しましたが、再上場に向けて収益基盤を固めている最中。
現在では「NewsPicks」事業のほか、経済情報プラットフォーム「SPEEDA」やB2B事業向け顧客戦略プラットフォーム「FORCAS」など複数のSaaS事業を展開しており、順調に業績が拡大しています。
エス・エム・エス
エス・エム・エスは、2003年設立の東証プライム上場企業です。
医療・介護分野に特化した人材紹介、情報提供サービス、SaaS型システム提供など、高齢社会に向けた多岐にわたるサービスを展開しています。
海外での事業展開にも積極的で、今期で21期連続の最高益更新を目指しています。
Speee
Speeeは2007年設立のマーケティングインテリジェンス、デジタルトランスフォーメーション企業で、東京スタンダード市場に上場しています。
マーケティングテクノロジーを駆使し、不動産DXなど複数の業界での課題解決を実現するサービスを提供しています。
レガシー業界を含めたDX推進に注力し、事業規模を急速に拡大しています。
【平均年収】優良ベンチャー企業ランキング
業績好調で平均年収も高水準な優良ベンチャーをご紹介します。
電通デジタル
2016年に電通グループのデジタルマーケティング会社として設立。現在は、国内最大規模の総合デジタルファームに成長しています。
次世代デジタルマーケティングの推進、ITプラットフォームやデータ基盤の構築、DXコンサルティングなど幅広いサービスを展開しています。
サイバーエージェント
サイバーエージェントは1998年創業のインターネット関連企業です。
インターネット広告を軸に事業を拡大し、現在は「ABEMA」などメディア事業、ゲーム事業と3つの事業柱を構築しています。
インターネットを軸に多数の事業を展開しており、子会社数は70社以上に上ります。
Sansan
営業DXを推進する名刺管理サービス「Sansan」をはじめとする法人向けクラウドサービスを手掛けています。
インボイス管理サービス「Bill One」、契約データベース「Contract One」なども展開し、ビジネスインフラを目指しています。
メドレー
メドレーは、国内最大級の医療・介護人材向けの求人サイト「ジョブメドレー」で急成長しています。
現在は、オンライン診療や電子カルテなど医療プラットフォームを展開するなど、医療ITシステムのSaaS化推進に取り組んでおり、医療DX会社としてさらなる成長が期待されています。
パーソルビジネスプロセスデザイン
パーソルグループ全体のBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)を再編し、シナジーを最大化するために、2024年9月にパーソルプロセス&テクノロジーから商号変更。
クライアントの業務プロセスをデザイン・デジタル化するBPO事業が支持されています。
これから注目のベンチャー企業ランキング
現在急成長中にある注目のベンチャー企業をご紹介します。
・SmartHR(https://smarthr.jp/)
・タイミー(https://timee.co.jp/)
・UPSIDER(https://up-sider.com/)
・ファインディ(https://findy.co.jp/)
・LegalOn Technologies(https://legalontech.jp/)
・Another works(https://anotherworks.co.jp/)
・Rehab for JAPAN(https://rehabforjapan.com/)
・ビザスク(https://visasq.co.jp/)
・クラフトバンク(https://craft-bank.com/)
SmartHR
人事・労務業務をクラウドで運用できるビジネス支援ソリューション「SmartHR」を運営しています。
労務管理クラウドソフトではシェアNo.1で、日本経済新聞社の「NEXTユニコーン調査2024」で日本のユニコーン企業に選定されています。
タイミー
タイミーでは、個人の「働きたい時間」と企業の「働いて欲しい時間」をマッチングするサービスを展開しています。
スポットワーカーの増加、および人手不足に悩む企業の増加を受け、業績を拡大しています。
UPSIDER
成長企業に向けた法人ビジネスカード「UPSIDER」と、ビジネスあと払いサービス「支払い.com」を展開しています。
これらのサービスの利用社数は5000社を超えており、決済を起点とした金融プラットフォームを整備しています。
ファインディ(Findy)
ハイスキルなエンジニアと企業をマッチングする転職サービス「Findy」を始めとするエンジニア向けの人材マッチングサービスを展開しています。
独自のアルゴリズムでエンジニアの「スキル偏差値」を測定し、最適なマッチングを実現しています。
LegalOn Technologies
AI契約審査プラットフォーム「LegalForce」や、契約書を一元管理する「LegalForceキャビネ」などを手掛ける、リーガルテック企業です。
日本経済新聞社の「NEXTユニコーン調査2024」で日本のユニコーン企業に選定されています。
Another works
Another worksは、複業したい人と企業をつなぐプラットフォーム「複業クラウド」を運営しています。
AIによる採用DXサポートも手掛け、累計導入社数は2000社、登録者は約9万人に上っています。
Rehab for JAPAN
Rehab for JAPANは「介護に関わるすべての人に夢と感動を」をビジョンに、介護関連テクノロジーを展開しています。
科学的介護ソフト「Rehab Cloud(リハブクラウド)」を展開し、デイサービス向けリハビリ支援ソフト「リハプラン」などが支持されています。
ビザスク
ビザスクは、ビジネスの知見を持つ個人と、そうした知見を求める企業とをマッチングする日本最大級のナレッジプラットフォーム「ビザスク」を展開しています。
登録エキスパート数は世界で60万人超に上り、500以上の業界・職域を網羅しています。
クラフトバンク
クラフトバンクは、工事の受発注プラットフォーム「CraftBank」を運営、元請企業と工事会社をオンラインでマッチングし、双方の売上アップに貢献しています。
3万社超の会社とつながることができ、工事会社、職人探しから仕事の依頼まで一気通貫で行うことができます。
ベンチャー企業ランキングを参考に、転職エージェントで自分に合ったベンチャー企業を見つけよう
ベンチャー企業の特徴や、さまざまな業種、業態があることをご理解頂けたかと思います。具体的な会社名も挙げ、ご紹介させていただいたので、ベンチャー企業に興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
そして、本格的に転職活動を始める際には、転職エージェントを活用すると、自分に合った転職先が見つけやすいでしょう。
キャリア・エックスは成長中のベンチャー企業に強みを持っており、多数の求人を保有しています。
そして求職者目線に立ち、一人ひとりの経験やスキル、希望や条件に合ったベンチャー企業をご紹介するなど、マッチングに向けて伴走します。
キャリアアドバイザーが企業側の情報も熟知しているので、応募先企業に対する不安や懸念があれば、すぐに解消できるのも特徴。
成長中の起業でやりがいを感じながらイキイキ働いてみたいという方は、ぜひキャリア・エックスにお問い合わせください。