ベンチャー企業は危ないってどういうこと?ベンチャー企業の実状を解説 

こんにちは、「キャリア・エックス」編集部です。

「ベンチャー企業は不安定で危ない」というイメージを持っていませんか?確かにリスクはありますが、実態を知らずに選択肢から外すのはもったいないことです。情報の少なさが生む誤解を解き、ベンチャーならではの魅力と、自分に合った企業を見極めるための正しい知識をお伝えします。

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結論|ベンチャー企業は一概に危ないわけではない

結論からお伝えすると、ベンチャー企業だからといって、すべてが危ないわけではありません。

設立から間もない企業も多く、倒産リスクや離職への不安、労働環境を心配する方もいるでしょう。しかし、大型の資金調達を行い成長事業に着手している優良なベンチャー企業も多いのが実情です。

一概に「ベンチャー企業は危ない」と諦めるのではなく、情報収集を行い、企業ごとに適切に見極めることが重要です。

不確実性の高い現代においては、大手企業でさえ業績悪化や倒産のリスクが常に伴うため、「大手企業だから一生安泰」というわけにはいきません。

ベンチャー企業での経験は、若手でも大きな裁量権を持ちキャリアアップにつながるという点においては、働くメリットも大きいでしょう。

大切なのは「ベンチャーか大企業か」という括りで判断するのではなく、企業ごとの特徴と自分の転職軸を照らし合わせて選ぶことです。

ベンチャー企業への転職はやめとけ・危ないと言われる理由

ベンチャー企業への転職について調べると「やめとけ」「危ない」などのネガティブワードが出てきませんか。

初めは気にしていなくても、段々と「やっぱりベンチャー企業への転職はやめておこうかな…」と思ってしまう方もいるかもしれません。

では実際に、ベンチャー企業への転職は何が危ないと言われるのでしょうか。ベンチャー企業の実情とともに解説します。

企業情報が少なく、自分に合うか判断しにくい

大企業の場合は企業に関する情報が多く、手がけるサービスは既に知っているものであったり、社風については社員インタビューや説明会などで詳しく説明されています。

口コミサイトを見ても100件以上の口コミが集まっていることが多く、情報収集段階で自分に合うかどうかをある程度見極めることができるでしょう。

しかし、設立間もないベンチャー企業は、企業情報・採用情報・サービスに関する情報などとにかく情報が少ないです。

そのため、自分にその企業がマッチしているのかが分からず、求人票の表面だけを見て転職してしまい、「仕事内容が思っていたものと違った」「給与が上がらない」「サービスに魅力を感じられない」など、期待と異なる環境に置かれ、転職を後悔するケースもあります。

情報が少ないがゆえに転職に失敗してしまう可能性があること、これがベンチャー企業への転職がネガティブに見られやすい大きな理由のひとつです。

企業によってはハードワークになりやすい

設立間もない企業はまだ制度が整っていないことも多く、一人あたりの業務幅の広さや業務量の多さから、深夜までの残業や休日出勤が度々発生することもあります。

繁忙期だけ、売上が厳しい月だけ、という場合もありますが、それでもハードワークであることには変わりません。

さらにベンチャー企業では見込み残業代込みの給与となっていることが多いため、残業時間分のすべての残業代が支給されることはあまりないでしょう。

ただし、ハードワークな分、裁量が大きかったり成長できるというメリットもありますので、一概にハードワークが悪とは言えません。

自分がベンチャー企業に何を求めているかによって、メリットにもデメリットにもなりえます。

フルリモートやフルフレックス、残業なしなどの環境を整えているベンチャー企業も存在しますので、「ベンチャー企業」という括りではなく、企業ごとの特徴を確認するようにしましょう。

大企業より倒産リスクが高い

ベンチャー企業ではネームバリューや資金が十分でないケースも多く、倒産リスクは大企業と比べて高い傾向にあります。

また、倒産リスクの低いベンチャー企業を見極めることは、経営に関して詳しくない限り難しいでしょう。「3年後、5年後も働けているか」と不安を抱えながら転職しなければならないことが、ベンチャー企業への転職が敬遠される理由のひとつになっています。

教育・研修制度が整っていない場合がある

ベンチャー企業は少数精鋭で事業を推進するケースも多く、事業を軌道に乗せることが優先となるため、社員への十分な教育・研修制度が整えられないことがあります。

入社後、先輩社員が忙しくなかなか教育に時間を割けず「ほったらかし」の状態になってしまったり、教育が不十分なまま実務を急に任されることもあり得ます。

一般的には入社後、まず会社全体のカルチャーや制度を学ぶ研修を実施し、その後に実務的な研修を行う企業が多いです。

こうした教育体制が整っているかどうかも、企業を見極める重要な判断基準になります。

危ないベンチャー企業の特徴

「ベンチャー企業への転職は危ない」と言われる背景には、特定の企業に見られる共通したリスクの兆候があります。ここでは、危ないベンチャー企業の特徴を4つ紹介します。

いずれも「必ずしも危ない」と断言できるわけではありませんが、複数当てはまる場合は注意が必要です。

離職率が高い・常に求人を出している

同じポジションの求人が常に出ている企業は、離職率が高い可能性があります。もちろん、事業拡大に伴う積極採用という場合もありますが、募集背景や現在の社員数とのバランスを確認することが大切です。

採用ページや求人票だけでなく、口コミサイトや面接時の確認で「なぜ募集しているのか」を把握するようにしましょう。

社員数に対して募集人数が多すぎる

社員数が20〜30人程度の規模にもかかわらず、複数のポジションで大量採用をしている場合は注意が必要です。急成長の裏返しである場合もありますが、慢性的な人手不足や高い離職率を補うための採用である可能性も考えられます。

「なぜこの規模でこれだけの人数を採用しているのか」を、面接などで確認してみることをおすすめします。

事業内容や収益モデルが不明確

ホームページや求人票を見ても、どのような事業で収益を上げているのかが分かりにくい企業には注意が必要です。

ベンチャー企業はビジネスモデルが変化することもありますが、収益化の方針が曖昧なまま採用を続けている企業は、財務的なリスクが高い可能性があります。

事業内容と収益モデルが明確に説明できるかどうかは、企業の健全性を測るひとつの指標です。

評価制度や教育体制が曖昧

「頑張れば評価される」という言葉だけで、具体的な評価制度や昇給基準が明示されていない企業も注意が必要です。

評価制度が曖昧だと、成果を出しても給与や役職に反映されないケースがあります。また、教育体制が整っていない企業では、入社後のオンボーディングが不十分になりやすく、早期離職の一因にもなります。

危ないベンチャー企業を見極めるためのポイント

危ないベンチャー企業の特徴を踏まえたうえで、具体的にどのように見極めればよいかを解説します。

口コミサイト・Googleマップ・Xで評判を確認する

企業の口コミを調べると聞くと、OpenWorkや転職会議などの口コミサイトを思い浮かべる方も多いでしょう。

しかし、設立間もないベンチャー企業は従業員数が少なく退職者も多くないため、口コミが1件もない企業も珍しくありません。

そんな時に活用したいのが、GoogleマップやX(旧Twitter)での検索です。Googleマップで企業名を検索すると、取引先や顧客からのリアルな口コミを確認できます。

X(旧Twitter)では、企業名だけでなくサービス名や代表・役員の名前で検索するのがおすすめです。ベンチャー企業の社長はSNSを活用していることが多く、その発信内容から会社の雰囲気を推測できる場合があります。

資金調達額や出資元を確認する

資金調達額や出資元は、企業の成長性を判断する材料のひとつです。ただし、資金調達をしているからといって倒産リスクがないわけではありません。

調達額だけでなく、事業の成長性、収益化の状況、採用人数の増え方、出資元の実績なども合わせて確認しましょう。

特に、実績豊富なVC(Venture Capital)から出資を受けているかどうかは、優良なベンチャー企業かどうかを判断するひとつの目安になります。

資金調達の情報は、企業のホームページやプレスリリースで確認できることが多いです。

ストックオプションについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

業界の動向や将来性を見る

その企業がどの業界に属していて、その業界が今後伸びていきそうかどうかを調べておくことも重要です。業界動向については「業界動向サーチ」などのサイトで確認できます。

例えば、キャリア・エックスが得意とするSaaS業界の成長性や主要企業の動向については、以下の記事でまとめています。転職先の業界選びの参考にしてください。

今後需要が減少すると予想される業界への転職は、ベンチャー企業の場合に倒産リスクが高まりやすいため、業界全体の将来性も確認するようにしましょう。

面接で残業時間・評価制度・教育体制を確認する

選考に進んだ際は、面接官や職場の雰囲気が自分とマッチしているかを確認するとともに、以下のような質問を通じて企業の実態を把握することをおすすめします。

  • 入社後の教育体制やオンボーディングはありますか?
  • 評価制度や昇給の基準はどのように決まっていますか?
  • 平均残業時間や繁忙期の働き方を教えてください。
  • 今回の募集背景は増員ですか、欠員補充ですか?
  • 今後注力する事業や収益化の方針を教えてください。

また、オフィス訪問の機会があれば、遅い時間まで多くの社員が残っていないか、社内の雰囲気は暗くないか、社員が挨拶してくれるかなども観察してみましょう。こうした現場の空気感は、求人票では分からない重要な判断材料になります。

ベンチャー企業で働くメリット

ここまで注意点を中心に解説しましたが、ベンチャー企業には大企業では得にくいメリットも多くあります。転職を検討する際は、以下の表を参考に、自分の転職軸と照らし合わせてみてください。

項目メリット注意点
裁量若手でも大きな仕事を任されやすい業務範囲が広く負担が大きい場合がある
評価成果次第で昇給・昇格を目指しやすい評価制度が未整備な企業もある
経営との距離経営陣の近くで事業を学べる経営方針の変更に影響を受けやすい
働き方柔軟な制度を導入している企業もあるハードワークになる企業もある

若手でも裁量の大きい仕事を任されやすい

ベンチャー企業で働くメリットのひとつ目は、若手でも裁量権の大きな仕事を任されることです。実力主義な環境も多く、年齢や年次に関係なく成果を出せば評価されやすいでしょう。20代のうちにリーダーやマネージャーなどの役職を経験できる点もベンチャー企業ならではです。

大手企業と比べて分業体制ではなく、一人ひとりの業務範囲が広い点も特徴です。他部門と連携しながら幅広い業務経験を積むことができるため、将来的に転職を検討する場合もベンチャー企業での経験値が評価されやすいでしょう。

実力次第で短期間での昇給が見込める

ベンチャー企業で働くメリットのふたつ目は、実力次第で短期間での昇給が見込めることです。実力主義な環境が多いベンチャー企業では、成果を出せば短期間で大幅な昇給が期待できます。事業が急成長するケースも多く、自分の頑張りが直接的に業績や待遇に反映されやすいのが特徴です。

経営陣との距離が近い

ベンチャー企業で働くメリットの3つ目は、経営陣との距離が近いことです。会社の経営や事業にまつわる情報をリアルタイムで知る機会が多く、経営面を学びながら当事者意識を高く持って働くことができます。仕事の悩みや現場のリアルな意見を経営陣に直接伝えやすいのも、ベンチャー企業ならではの環境です。将来的に独立や起業を検討している人にとっては、非常に学びの多い環境と言えるでしょう。

ベンチャー企業で働くメリットについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

ベンチャー企業とは?中小企業・スタートアップとの違い

ここでは、この記事で使う「ベンチャー企業」の定義と、混同しやすい中小企業・スタートアップとの違いを整理します。

ベンチャー企業の定義

この記事では、一般的に言われているように「ベンチャー企業」=「革新的な技術やサービスを提供しており、設立から数年程度の若い会社」として解説します。また、従業員数はおよそ100人以下が目安です。

中小企業との違い

ベンチャー企業と中小企業との違いは「ビジネスモデル」と「事業の成長スピード」にあります。ベンチャー企業は革新的な技術や独自のサービス提供を行い、短期間での成長を目指しています。一方で中小企業は、既存のビジネスを安定的・堅実に成長させることを重視している点が大きな違いです。また中小企業には、業種ごとに従業員数や資本金などで明確な定義があります。

スタートアップ企業との違い

「スタートアップ企業」もベンチャー企業と同様に明確な定義はありませんが、多くの場合、ベンチャー企業よりも短期間での急成長とIPOやM&Aの実現を目指している企業を指すことが多いようです。この記事では、スタートアップ企業もベンチャー企業に含めて解説しています。

ベンチャー企業に向いている人・向いていない人

ベンチャー企業の共通の特徴から、向いている人・向いていない人の特徴があります。ベンチャー企業で働いた経験、そしてベンチャー企業で採用を担当した経験もある筆者の視点から解説しますので、ご自身に当てはめながら考えてみてください。

向いている人①|将来起業したいと考えている人

経営陣との距離が近く、一人ひとりが経営を意識しながら働くベンチャー企業は、起業前に学ぶ環境としてぴったりです。求人票に「将来起業したい方歓迎」と記載されていることもあり、起業を見据えての転職も受け入れられやすいでしょう。

向いている人②|ジェネラリストを目指したい人

ベンチャー企業では一人あたりの裁量が大きく、営業がマーケティングをサポートするなど部署を超えた業務も発生します。「集客から提案・顧客フォローまで一貫して携わりたい」「営業だけでなくマーケティングも学びたい」という方には、ベンチャー企業の環境が向いています。

向いている人③|実力主義の環境で働きたい人

ベンチャー企業では実力のある人がどんどん上に上がっていけます。入社後1年で営業リーダーになることもあり、成果を出しているのに評価されないと感じている方には、転職先として検討する価値があるでしょう。

向いていない人①|ワークライフバランスを最優先にしたい人

従業員数が少ないベンチャー企業は一人あたりの業務量も多く、毎日定時上がりは難しいケースが多いです。今回の転職でワークライフバランスを最も重視している方には、あまりおすすめできません。

向いていない人②|受動的な姿勢で仕事をしたい人・指導者を求めている人

ベンチャー企業では会社の目標に対して自分から業務を探しにいく必要があります。決められた業務を淡々とこなすことが得意な方や、指示を待つ姿勢の方には、ストレスを感じやすい環境かもしれません。

ベンチャー企業に向いている人・向いていない人を詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

まとめ|ベンチャー企業は企業ごとに見極めることが重要

ベンチャー企業は求人票だけでは、実際の社風や働き方、評価制度まで判断しにくいことがあります。キャリア・エックスでは、企業ごとの情報を踏まえながら、あなたの転職軸に合う企業かどうかを一緒に整理できます。ベンチャー企業への転職に不安がある方は、まずは無料相談をご活用ください。

大手企業からベンチャーへの転職を検討している方は、以下の記事も参考にしてください。

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東海林 浩樹

この記事の監修者

東海林 浩樹 コンサルタント

前職リクルート時代、採用チーム責任者として約3000人の面接を経験。 様々な人生と向き合わせて頂く中で、「その一個人の人生において、よりよい機会を提供していけるか」が全ての一歩だと確信しました。転職するしないに関わらず、「ご自身が気づいていない強み」「生きるエネルギーの源泉」を発掘することを私の使命と捉え、皆様にとって、気軽にご相談できるパートナーでありたいと考えております。

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