若いうちにスキルアップして、できるだけ早く高年収を実現したいと考えている方もいらっしゃることと思います。
20代で実現できる高年収は、700万円が一つの目安になります。そこでこの記事では、20代で年収700万円を実現する方法や、年収アップ転職のポイントなどについてご紹介します。
目次
20代の平均年収は360万円、年収700万円以上は1.6%
転職サービス「doda」が発表した「平均年収ランキング(年齢別・年代別の年収情報)【最新版】」によると、20代ビジネスパーソンの平均年収は360万円となっています。
年収分布をみると、300~400万円未満が最も多く39.2%で、次いで300万円未満の26.8%、400~500万円未満の21.4%となっています。
ただ、年収700万円以上の人も1.6%存在します。少数ではあるものの、「20代で年収700万円」は決して実現不可能ではないということがわかります。
年収700万円の場合の手取り額は?
年収額と、実際に手元に入る「手取り額」は異なります。
年収700万円から、所得税や住民税、社会保険料などが差し引かれた手取り額の目安は530~550万円程度で、月額にすると44~46万円ほどとなります。
なお、20代の平均年収である360万円の場合は、手取り年収は285万円前後で、月額にすると約24万円が手取り月収の目安となります。
つまり、年収700万円になると月々の手取りが20万円以上も上がることになり、生活費や交際費、自己投資、貯蓄などに回せるお金も確保しやすいでしょう。
20代で年収700万円が狙える職種
20代で年収700万円を目指しやすい職種をご紹介します。
営業
営業職は、成果や実績が収入に反映されやすい職種です。
インセンティブの割合が高く設定されている企業であれば、目標の達成率次第で収入アップが見込めるため、営業として経験を積みスキルを磨けば高年収も狙えるでしょう。
コンサルタント
コンサルタントは一般的に、給与水準が高い職種とされています。
クライアントの課題を解決するため高度な知識・スキルが必要とされるうえ、関わったプロジェクトごとに高額のフィーが支給されるケースが多く、年収を押し上げています。
20代であってもコンサルティングの現場で多様な経験を積むことで、高年収を実現できる可能性があります。
IT系スペシャリスト
高度なITスキルを保有するエンジニアは、企業の事業変革やIT戦略をけん引する立場として高く評価されています。
例えば、セキュリティやネットワーク、データベースなど、特定の技術領域で専門性を持つITスペシャリストや、ビッグデータ分析を通じてビジネス課題を見つけたりビジネス戦略を考えたりするデータサイエンティストなどが挙げられます。
転職市場での採用ニーズも旺盛であることから、転職で高年収を実現する人も少なくないようです。
20代で年収700万円を実現する方法
20代で年収700万円を実現するには、主に次のような方法が考えられます。
大手企業に転職する
一般的に、超大手と言われるような日系企業は基本給が高い傾向にあります。長年培ってきたブランド力や信頼性、グローバルな収益基盤などから、収益性が高い企業が多く、従業員への給与に反映しているところが多いようです。
成果主義を取り入れているところもあり、そのような企業に転職して高い成果を上げれば、高年収が期待できるでしょう。
また、外資系企業は日本企業に比べ、より成果を重視する傾向にあります。高い成果を上げればその分給与で報いるケースが多いほか、成果を上げ続ければ若手でもマネージャーに抜擢され、さらに高給を目指せる可能性もあります。
給与水準の高い業界に転職する
在庫を抱えるメーカーは、他の業界に比べて利益率が低く、給与水準も低めですが、在庫を持たないビジネスモデルである総合商社やコンサルティングファーム、金融、ITなどは給与水準が高いとされています。
成長性の高いベンチャー、スタートアップに転職する
今後の成長が期待できるベンチャーやスタートアップに転職すれば、会社の成長と共に大幅な給与アップが実現できる可能性があります。
創業間もない企業の場合、ストックオプションを付与されるケースもあり、株式の価値上昇により将来的に大きな利益を得られる可能性もあります。
インセンティブ率の高い営業職を目指す
営業職は、成果や実績が収入に反映されやすい職種ですが、中でもインセンティブ制を取り入れている企業であれば、頑張った分ストレートに給与に反映されるでしょう。
特に不動産業界や金融・保険業界ではインセンティブの割合が高く設定されているところも多く、高年収を目指すならば狙い目と言えます。
なお、基本給のない完全歩合制を取り入れているところもあるため、体力と営業スキルに自信があるならば、このような企業で高年収を目指すのも方法です。
難関資格を取得する
例えば公認会計士や税理士、中小企業診断士、社会保険労務士など、いわゆる士業と言われる仕事は専門性が高く、これらの資格を取得すれば高収入につながりやすいでしょう。
また、仕事で必要とされる資格を取得した社員に、資格手当を支給する企業もあります。それらの資格を取得すれば、手当だけでなく社内で評価され給与アップにつながるかもしれません。
転職時の給与交渉で有利に働く可能性もあります。
独立・起業する
独立・起業して経営者になれば、自身が頑張って稼いだ分が収入になります。20代で事業を始め早期に軌道に乗せられれば、年収1000万円も夢ではないかもしれません。
副業を始める
現職で働きながら副業に取り組めば、副業で稼いだ分、収入を増やすことができます。
今の仕事では身につけにくいスキルが磨ける副業を選べば、本業にも活かすことができ、評価が上がる可能性もあります。経験・スキルの幅が広がることで、転職の際にも有利になるでしょう。
年収700万円を目指して転職活動する際のポイントと注意点
年収700万円を目指して転職活動を行う場合の、ポイントや注意点をご紹介します。
「年収500~700万円」など、年収に幅を持たせた求人広告に注意
年収欄の表記があいまいな求人には注意が必要です。
例えば、「年収500~700万円」などと幅を持たせているケースは少なくありませんが、求職者のスキルや実績によって給与に差が出るため、表記されている下限の額でオファーされる可能性もあります。
ある程度選考が進んだ後に、自分の経験・スキルの場合はどれぐらいの給与水準になりそうなのか、確認すると良いでしょう。
転職時ではなく、転職した後に700万円を目指す
20代の場合、転職時にいきなり年収700万円を目指すのは難易度が高いと言えます。
前職で既に高い年収をもらっていたり、マネジメントなど経営に近い経験を積んでいたりする人以外は、転職先で力を発揮して成果を上げ、700万円を目指すのが現実的です。
採用選考時に昇給システムなどを確認しておくと良いでしょう。
年収額以外の項目も十分に確認する
給与ばかりに注目して、他の要素の確認がおろそかになっている人も見受けられます。
いくら給与水準が高くても、仕事内容や勤務条件など他の要素も踏まえて総合的に判断しないと、入社後にギャップを感じてしまうかもしれません。
ミスマッチな環境では、思うような成果を出せず給与アップも限定的になってしまうので、企業研究は十分に行いましょう。
20代で年収700万円を目指すなら、転職エージェントの活用がオススメ
20代で年収700万円を実現すると、さまざまなメリットを享受できる可能性があります。
お金に余裕ができることで生活水準が上がったり、将来のための貯金ができたり、さらなるスキルアップのための自己投資もできるでしょう。
年収アップの裏付けとなるスキルや経験も身についていることから、若いうちから大きな仕事を任されたり、マネジメント職に抜擢されたりする可能性もあります。「20代で年収700万円→30代で1000万円」というプランも、より現実的になるでしょう。
20代で年収アップ転職を目指す場合は、転職エージェントの活用がオススメです。
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