結婚、出産、離婚、復職…。女性の人生を左右するのが、数々のライフイベント。
楽しくも多忙なライフイベントを駆け抜けているうちに、漠然とした不安が襲ってきて、「これからのキャリア、どうしよう…?」と悩んでいませんか?
今回は、「女性」「妻」「母」という3つのライフステージ別に、どんな風にキャリアを歩んでいくのが自分には合っているのか、考えるためのヒントを書いていきます。
女性のキャリア選択は難しい?
はじめまして、宮内です。私自身は「女性」であり、「妻」であり、そして様々なライフステージに立つ女性と共にキャリアについて考えてきた「コンサルタント」です。
「女性」である皆さんへ向けたメッセージ。ぜひ、応援として受け取ってください。
キャリアを考える前に、ライフを考えていませんか?
今まで数々のキャリア相談に乗ってきましたが、将来を予測することがますます困難になってきたこの時代、漠然とした不安を抱えている女性が本当に多いように思います。
「結婚したら、仕事はどうしよう?」
「子どもが生まれたら、仕事はどうしよう?」
「離婚したら?」
「復職できるかな?」etc…。
でもこれって、いざその時にならないと、自分の状況も気持ちも分かりませんよね?
そもそも結婚しないかもしれないし、今とはまったく違う自分になっているかもしれません。
これは、言ってみれば「キャリアを考える前に、ライフを考えている」のではないでしょうか?
ライフは不確定要素が多い
例えば、結婚や出産をした時のことを考えてみましょう。
・旦那さんは、家事が得意でしょうか?
・家に帰ってくる時間は早いでしょうか?それとも遅いでしょうか?
・出張は多いでしょうか?
・子どもが急な熱を出した時に助けてもらえるご両親は近くに住んでいるでしょうか?
・協力が得られる関係にあるでしょうか?
・もし自分が仕事を辞めたとしたら、貯金はあるでしょうか?
・その時、自分や両親は健康でしょうか?
これだけを見ても、「ライフは不確定要素が多い」ことに気づきます。
結婚も出産も相手がいることなので、思い通りにならないことだらけ。
もちろん、こんな風になりたいな!と目標は持っていいし、努力するのもいいけれど、自分の努力ではどうにもならないことも多いのです。
自分のことだけを100%考えられるのは、今だけ
一方で、どんなキャリアを歩んでいきたいか考えていますか?
キャリアを考える前に、ライフのことをあれこれ心配しだすと、漠然とした不安がムクムクわきあがってきます。
ですので、私は皆さんとお話する際に、「1000人いたら、1000通りのキャリアがあっていい。答えはないよ」とお伝えしつつ、一人ひとりのキャリアへの考え方をお聞きしています。
「女性」であるあなたはまだ身軽。自分のことだけを100%考えられるのは、今だけと言ってもいいでしょう。
今、この時が、キャリア形成においてとても重要です。
経済的自立が、女性を自由にする
近年、“ゆるキャリ”という言葉にもあるように、卒業したての頃からキャリアを緩く考える女性もいますね。
でも例えば、未来のあなたは結婚しないかもしれない。結婚したとしても、離婚したくなるかもしれません(3組に1組は離婚する時代!)。シングルマザーになる可能性だってあります。
そんな時、経済的に自立した女性は安心です!
もう好きではなくなった男性と離婚したいときにできるし、シングルマザーだって経済的自立あってこそ成り立ちます。
離婚しなくても、シングルマザーにならなくても、買いたい物を買いたい時に自分で買える喜びったらない!(笑)
経済的自立が、女性を自由にすると思いませんか?
やっぱり稼ぎたい!と思ったとき、スキルが高く、選択肢が多い方が転職しやすいですよね?
なので、私は最初からキャリアを緩く考えず、自分に100%時間が使える今、多くのスキルを付けておくことをお勧めしています。
未経験職種へのチャレンジも、この時なら大丈夫!
「女性」である今は、確かである仕事、キャリア形成に目を向けましょう。
ただし、制度として産休/育休制度があり、実態として使われていて、復帰して活躍している社員がいる会社を選ぶことがポイントです。
未経験の職種にチャレンジするのも、この時ならありです!
スキルがある人は、よりチャレンジングな仕事/職種/会社にステップアップするのもあり!
貴重な経験を積めるチャンスを全力で掴んでいきましょう。
キャリアは自分のものだけど、ライフは周囲の人を含んだみんなで作り上げるもの。
だからこそ、先にキャリアを考え、「女性」である今を、思いっきり楽しんでください。