この記事の監修者:山田 純輝(Junki Yamada)
ことのはキャリア 代表|国家資格キャリアコンサルタント
リクルートを経て9年・4,000名超のキャリア支援を経験。
自分軸とは、「他人の評価や世間の声に左右されず、自分が心から納得のいく選択をするための基準」のことです。
自分軸が明確になることで、SNSでの発信や周りの意見に流されることが少なくなり、不要なストレスや漠然とした不安から解放された毎日を過ごせるようになります。
社会人が自分軸をつくるためには、特に下記3つの方法が効果的です。
- 入社・退社、転職理由を考える
- 好き嫌いの理由を言語化する
- 行動してどう感じたかを振り返る
この記事では、自分軸の意味や作り方、他人軸との違いを国家資格キャリアコンサルタントが徹底的に解説しています。

「周りの人と比べてしまう」「自分軸で生きたいけど、どうしてよいかわからない」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
また、キャリルートを運営するキャリア・エックスは、リクルート社でのキャリアデザイン研修を12年続け、4,000名以上の強みや価値観の発見、理想のキャリア実現をサポートしてきました。
一度話すだけでも「他人に左右されない自分軸」が見つかりますので、実績豊富なプロと初回無料相談で自己分析してみてください。
自分軸とは?他人軸との具体的な違い
自分軸とは「自分が幸せに生きるための判断基準」のことです。
下記のような重要な質問に答えを出し、後悔のないキャリア選択をするためにも、自分軸は欠かせません。
- 何が大切か
- どう生きたいか
- いま何をすべきか
自分軸と他人軸の違いがイメージしやすいよう、表で整理していますのでご覧ください。
| 比較項目 | 自分軸 | 他人軸 |
|---|---|---|
| 判断基準 | 「自分がどうしたいか」を優先 | 「他人にどう思われるか」を優先 |
| 仕事選び |
|
|
| 人間関係 |
|
|
| ストレス | 周囲に左右されず、少ない | 周囲を気にしすぎて感じやすい |
| 幸せの基準 | 自分の価値観に沿うこと | 周囲の評価や承認を得ること |
自分軸で生きている人は、自分が大切にすべきことを常に優先できるので、他人の意見に左右されずに後悔のない判断ができます。
結果的に、不要なストレスが少なく、充実した社会人生活を送っているケースが多いです。
他人軸で生きている人は、周囲の期待や反応に振り回されて満足感や幸福感が得られにくく、ストレスも強い傾向があります。
自分軸とは、自分の人生で大切にしたい価値観に沿って生きることです。他者の意見や目線は関係ありません。
わがままとは、他人に迷惑がかかる環境で我を押し通すことです。
キャリアに関する自分の意思決定が、他人に迷惑をかけることは構造的にありえません。
なぜなら自分にとって何が大切かを理解して、日々の行動や意思決定を行うことは、自分自身に責任が伴うものだからです。
「他人軸に振り回されるのではなく、自分軸で生きたい」と考えている方は、まずは自分の価値観を明確にすることがスタートです。
具体的な見つけ方や価値観の深掘りについては、「【キャリコン監修】価値観とは?具体例や見つけ方も簡単に解説」もあわせて参考にしてみてください。
他人軸に縛られてしまう理由
他人軸に影響を受けてしまう理由は、主に以下の4つです。
- 周囲からの評価を気にしすぎている
- 過去の失敗がトラウマになっている
- 自己肯定感が低い
- 自己理解ができていない
自分軸で生きたいと考えているなら、他人軸で考えてしまう原因を理解し、対策を立てましょう。
周囲からの評価を気にしすぎている
他人軸で考えてしまう要因のひとつに、周囲からの評価を気にしすぎていることが挙げられます。
とくに幼少期に「親や先生の言うことには従うべき」「周囲の期待に応えなければならない」という環境で育った人は、他人からの評価を気にしてしまいがちです。
学校や職場などの周りの評価によって、自分自身の価値を判断する癖がついてしまっているとも言えるでしょう。
どれだけ小さなことでも構いませんので、まずは日々の生活の中で、自分の意見を優先することから始めてみてください。
過去の失敗がトラウマになっている
過去の失敗によるトラウマがきっかけで、他人軸になっている人も多いです。
自分で決めたことによる失敗や、他人の期待を裏切ってしまった経験が、無意識に自分軸ではなく他人軸で行動する要因になり得ます。
また、親や教師からの強い期待に応えられなかった経験が、他人軸を強める原因になっているケースも少なくありません。
自己肯定感が低い
自己肯定感が低い人も、他人軸で考えがちです。
自己肯定感が低いと、それを補うために他人に対する承認欲求が強くなるので、他人の意見や期待に依存しがちです。
その結果、他人から拒絶されることや批判されることへの恐怖心が大きくなり、他人軸で考えてしまいやすくなります。
自己理解ができていない
自己理解が不十分な人は、他人軸になりやすい傾向があります。
なぜなら自分の価値観や目標が不明確であることから、他人の期待や評価に依存しやすくなるからです。
また、自分の思考の癖に自分で気づくのは非常に難しく、自分軸がないことに悩み続ける悪循環に入りやすいです。
他人軸の状態から自分軸を作るためには、周りに相談することが欠かせません。
「自分軸で生きられるようになりたい」という方は、実績豊富なプロがあなたの自分軸をつくるサポートをしますので、キャリルートの初回無料相談をご活用ください。
自分軸をつくる3ステップ
自分軸を作るための手順は、下記のとおりです。
- 入社、退社、転職理由を考える
- 好き嫌いの理由を言語化する
- 行動してどう感じたかを振り返る
実際に「なぜ」を繰り返すことで、自分が大切にしている考え方や判断基準が明確になります。
また、行動して終わりではなく「どんなときに何を感じたのか」「それはなぜか」を整理することで自分軸が理解できるでしょう。
4,000名以上の相談実績からエッセンスを厳選して3つ解説しますので、ぜひ実際に取り組んでみてください。
入社・退社理由を考える
入社・退職理由のような大きな決断には、その人独自の価値観や判断基準が隠れているため、自分軸をつくるためにも振り返りが欠かせません。
転職経験のない方は、下記の選択をした理由を整理してみましょう。
- 高校、大学の入学(もしくは中退)理由
- 部活を選んだ(もしくは辞めた)理由
- アルバイトを選んだ(辞めた)理由
意思決定の「理由」を言語化し、そこに共通する感情がないかを探ることで、自分の価値観が見えてきます。
一例を記載しますので、書き出す方法を理解するためのヒントにしてください。
| 出来事 | 理由 | 見えてくる価値観 |
|---|---|---|
| 部活を引退 | 目立たない基礎練習にも意味を見出して取り組めた | 地道な積み重ね・プロセス重視 |
| 入社 | 自分が得意と興味が重なっていた | 強みを活かして活躍したい |
| 退職 | 社会的意義を感じられなくなった | 強みが活かせるだけでなく、意義を感じられる仕事がしたい |
| 転職検討 | 結婚をふまえて収入や働き方を考え直す必要がある | 仕事ばかりではなく、家族との時間を大切にしたい |
実際に書き出して意思決定の理由の変遷を追うことで、「今の自分にとってその考え方は重要か」「それぞれの考え方の優先順位はどうか」などを客観的に整理ができます。
キャリアの棚卸や自己分析については、下記の記事でも徹底的に解説していますので、あわせてご覧ください。
参考:キャリルート「【保存版】社会人の自己分析3ステップと7つのコツをキャリア理論とあわせて徹底解説」
好き嫌いと理由を言語化する
仕事に関係するものでなくて構いませんので、自分が好きなこと・嫌いなことと、その理由を書き出してみましょう。
特に、子どもの頃の経験や感情こそが、人格や考え方の土台になっているため、幼少期の経験を深掘りすることが重要です。
一例を記載しますので、参考にしてください。
| タイプ | 具体的な事柄 | 理由(なぜそう感じるのか) |
|---|---|---|
| 好き | ポケモンのゲーム | レベルをあげたりバッジをもらえることで、成長を感じられるから |
| 嫌い | 学校生活 | 自分のペースで物事に取り組めないから |
| 好き | 空手の稽古 | 帯の色(段位)がどんどんレベルアップするから |
上記の例であれば、ゲームでも空手でも「目に見える形で、自分の成長が実感できる環境」が、この人にとって譲れない自分軸であると導き出せるでしょう。
好き嫌いで終わらせるのではなく「なぜ」を考えることで、自分が大切にしたい考え方(自分軸)が形になります。
自分軸で行動して感じたことを振り返る
行動や経験をして終わりではなく、実際にどう感じたのかを言語化することが重要です。
人は振り返りを通じて学びや自分軸への理解を深め、「これだ」と納得できる自分なりの答えが見つかるからです。
ここまでの内容を言語化したら、ぜひ現職の環境をふりかえってみてください。
たとえばもし、今の会社で行動を変えれば自分軸を守れる場合は現職に残るべきであり、会社の理念や評価制度そのものが自分の軸と対立しているなら転職すべきといえます。
もし「考えたけどよく分からない」と感じる方は、プロと一緒に整理してみましょう。
惜しみなく自分軸をつくるためのサポートをしますので、まずは初回無料相談をご活用ください。
自分軸をつくるメリット
自分軸を明確にするメリットとして、転職すべきかどうかが分かることが挙げられます。
仕事をしたり生活したりするうえで、自分が何を大切にしたいのかという価値観が分かるため、今後取るべき行動が明確になるからです。
また、幸福度が高まったり、他人に流されず自他ともに大切にできる状態で日々働けたりすることも、自分軸をつくるメリットといえます。
実際に、自分軸が明確になったことで毎日幸せに働くことができ、幸せに働けるからこそ成功する好循環に入る方も多いです。
それぞれ詳しく解説しますので、自分軸の言語化に取り組むための参考にしてください。
転職すべきかどうかが分かる
自分にとって何が大切かが明確になるため、現職を続けるべきか転職すべきかなど、後悔のない選択ができるようになります。
モヤモヤが解消され、自信を持った意思決定と行動ができるため、仕事も転職活動もうまく進むようになるでしょう。
自分軸を言語化した結果、現職で感じている不満の正体と今の環境では何も変えられない事実が分かり、転職して周りから「見違えるようになった」と言われる人もいます。
まずは自分が仕事で何を大切にしたいのか、何に不満を感じているのか、理由を考えてみましょう。
転職すべきかどうかの判断基準については下記の記事でも解説していますので、あわせて参考にしてください。
参考:キャリルート「【転職すべきか】判断基準5選と転職すべき人の特徴、考えるポイントを年代別に解説!」
幸福度が高まる
自分軸が明確になると、自分が心から価値を感じるものを大切にでき、そうでないものから距離を取ることが容易になります。
毎日幸せを実感しながら生活できたり仕事に取り組めたりすることで、成果や周りの反応が変化し、ますます充実感を得られるようになるでしょう。
ショーン・エイカー博士を筆頭とした幸福優位性の法則でもいわれるように、成功するから幸せなのではなく幸せだから成功します。
「自分にとって幸せとは何か」を日常の中で少しずつ考えるようにすることで、自分軸で働く意味とメリットを実感できるでしょう。
他人に流されなくなる
自分は何が好きなのか、どんな日々を送りたいかが明確になるため、他人に流されて後悔する場面も激減します。
「行きたくない」と感じている飲み会に参加したり、仕事は終わったけど周りが残っているから会社に残るといった習慣を断ちやすくなるでしょう。
自分軸が明確である状態は、決してわがままではなく、自他ともに尊重した生き方ができるようになるということです。
日々を晴れ晴れした気持ちで過ごすためにも、自分の気持ちや考えを言葉にすることから始めてみましょう。
自分軸で生きるためのコツ
一度掘り起こした自分軸を失わず、日常的に自分軸を太くして生きるための「継続習慣」のコツは、下記のとおりです。
- 一行日記をつける
- 「なんでもいい」を禁句にする
- 心身の状態を整えてから自分軸を考える
実際に自分の気持ちや考えを言葉にしたり、些細なことでも自分で決めたりする習慣を身につけることで、自分軸で生きやすくなります。
それぞれのコツについて解説しますので、自分軸で生きるためのコツを知って笑顔で毎日を過ごしたい方はぜひ参考にしてください。
一行日記をつける
自分軸をつくるためには、自分が日々何を感じたのか、一言でもいいので記録をつける習慣を持ちましょう。
「本を読んで充実感があった」「運動できなくて気分が落ちた」など、何があってどう感じたかを記録していると、自分の感情が動くパターンが見えてきます。
「こんな時にこういうことを感じるのか」「この単語がよく出てくるな」といった傾向こそが、あなたの自分軸を形作っている要素です。
スマホのメモ帳などで構いませんので、まずは毎日一行だけでも記録してみましょう。
なんでもいいを禁句にする
自分で決めて理由を言葉にする習慣も、自分軸で生きるために有効な手段です。
だまされたと思って、食事のメニューや休日の外出先など「自分で決める」ことを意識してみてください。
例えば、メニューを見て10秒以内に注文を決めたり、友達に「どうする?」と聞かれた時に「自分はこうしたい」と伝えてみましょう。
小さな決断を繰り返し、自分なりの理由をセットで伝えることを継続すると、徐々に自分ならではの基準が分かるようになります。
なお、毎回理由を人に伝える必要はなく、自分の心やメモ帳に残しておくだけでも構いません。
心身の状態を整えてから自分軸を考える
疲れていたり焦っていたりする時は、ネガティブな感情に支配されやすく、自分の本当の考えが見えづらくなります。
自分軸やキャリアといった重要なテーマについて考える時は、必ず落ち着ける環境で取り組んでください。
まずはお風呂にゆっくり浸かったり、体を動かしてリフレッシュしたりと、自分の体と心の状態を整えることが先決です。
心身が整った状態になって初めて、過去の出来事も未来の選択も客観的に考えられるようになります。
自分軸づくりで失敗しないための注意点
自分軸をつくるプロセスで多くの人が陥りがちなのは、言葉にしたはずの自分軸が「他人との比較に縛られたもの」であることです。
周りとの比較や承認欲求をもとにした自分軸では、納得のいくキャリア選択ができず「こんなはずではなかった」と後悔してしまうこともあるでしょう。
また、自分一人で考えすぎて主観や思い込みにとらわれてしまい、自分で自分の選択肢を狭めてしまうケースも多いです。
心から納得のいく自分軸をつくり、毎日晴れ晴れした気持ちで過ごすためにも、今から解説する注意点を押さえておきましょう。
周りとの比較や他人の願望になっていないか確認する
「年収が高い仕事がしたい」「大手企業で働きたい」といった考えが出た際、それが「他人からの評価や比較」に基づいていないかを確認してみましょう。
具体的には、自分が出した答えに対し「なぜ」を3~5回繰り返して深掘りします。
たとえば、年収が高い仕事がしたいことについて「同世代より稼いで、すごいと思われたい」なら他人軸である可能性が高いです。
もし「家族や友人と、値段を気にせず美味しいものを楽しむ時間が大切だから」であれば自分軸といえるかもしれません。
考えの背景を考えることをなくしては、自分軸をつくることはできませんので「なぜ」を繰り返すことを忘れないでください。
自己完結させない
自分軸は、一人だけで考えていても、心から納得することはできません。
人と話したり、客観的な意見をもらったりする中で、自分軸が徐々に明確になるからです。
著名なキャリア理論家のサビカスも「キャリア(価値観)は、他者に語ることで明確に構築される」と提唱しています。
自分なりに考えた上でキャリアのプロに相談することは、実際に仕事や人生で役立つ自分軸をつくるためにも欠かせません。
満足度90%以上の独自ノウハウをもとに、自分軸をつくるためのサポートを惜しみなく行いますので、まずは初回無料相談をご活用ください。
自分軸に関するよくある質問(FAQ)
国家資格キャリアコンサルタントの山田純輝が、自分軸の定義やわがままとの違い、具体的な自分軸のつくり方について解説します。
自分軸についての理解をさらに深め、実践に移す前の疑問や不安を解消するための参考にしてください。
自分軸とは簡単にいえば何ですか?
自分軸とは、一言でいえば「人生における自分なりの判断基準」です。
下記のような場面で「自分は何を選ぶべきか」「何に喜びや幸せを感じるのか」を示すコンパスのような役割を果たします。
- 仕事
- 交友関係
- 趣味
- 学び
自分軸は、これまでの人生で培ってきた「価値観」から構成されています。
価値観についてのより詳しい解説は、下記の記事もあわせてご覧ください。
参考:キャリルート「【キャリコン監修】価値観とは?具体例や見つけ方も簡単に解説」
自分軸とわがままとの違いは何ですか?
自分軸は「価値観」を基準にしていますが、わがままは「一時的な感情」を基準にしているという決定的な違いがあります。
また、わがままは「自分が良ければ他人はどうでもいい」という他者への依存やコントロールが含まれます。
一方で自分軸は、自分の意見をしっかり持ちながらも「相手には相手の都合や軸がある」と他者への配慮を忘れません。
自分軸で生きるとは、決して自己中心的なわがままではなく、自分も周りも尊重した自律的な生き方のことです。
自分軸はどうしたらつくれますか?
自分軸をつくるためには、これまでの経験や感情、そしてその裏にある理由(価値観)を言語化することが最も効果的です。
また、日常的に「自分で決断する」習慣をつけることも有効でしょう。
ここまでのステップを実践した上で、キャリア支援のプロに相談することで、「これだ!」と確信できる自分軸がつくれます。
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