この記事では、昨今急成長を遂げているSaaS業界において特に平均年収が高い企業をランキング形式でご紹介していきます。
皆様がご存知の会社はどれくらいランクインしているでしょうか。
高年収SaaS企業の事業内容や詳細についてご興味があられる方は、ぜひ最後までご一読いただければ幸いです。
SaaSとは
SaaS(サース)とは、「Software as a Service」の略称で、直訳すると「サービスとしてのソフトウェア」という意味で、インターネットを通じて利用できるソフトウェアのことです。
従来では、ソフトウェアが入っているCD-ROMを”1つの製品”としてライセンスを購入し、PCにインストールして利用することが主流でしたが、近年SaaSが普及したことで、インターネット経由でクラウドへアクセスし、ソフトウェアをより柔軟に利用できるようになりました。
SaaS業界レポート2021によると、CAGR(年平均成長率)約13%を維持し、2025年のSaaS市場規模は1.5兆円規模まで成長が見込まれています。
SaaSのより詳しい解説はこちらの記事を御覧ください。
SaaS企業平均年収ランキング(2021-2022年)
国内SaaS企業で平均年収が高い5社について、以下にてご紹介いたします。
SaaS業界の平均年収608万円と比較して平均年収が高い会社は、それぞれどのようなサービスを運営し、どのような特徴があるのか確認していきましょう。
企業名 | 平均年収 |
株式会社プレイド | 949万円 |
株式会社スカラ | 853万円 |
株式会社ユーザベース | 759万円 |
アステリア株式会社 | 754万円 |
トヨクモ株式会社 | 742万円 |
※本ランキングは、業界動向サーチ SaaS業界 平均年収ランキングを元に作成されています。
第5位 トヨクモ
<平均年収742万円>
トヨクモ株式会社は、導入企業数3,000社以上を誇る「安否確認サービス2」やkintone連携サービスなどを開発/提供しているSaaS企業です。
2010年8月にサイボウズの子会社(サイボウズスタートアップス株式会社)として設立され、「すべての人を非効率な仕事から解放する」というミッションのもと、ITの専門知識がなくても誰もが簡単に業務を効率化できるシンプルなクラウドサービスを展開しています。
2020年8月に東京証券取引所(現グロース市場)に上場承認され、同年9月に上場を果たしました。
第4位 アステリア
<平均年収754万円>
アステリア株式会社は、ノーコードで業務の自動化を支援する「ASTERIA Warp」や商談支援アプリ「Handbook X」・モバイルアプリ作成ツール「Platio」などを開発/提供しているSaaS企業です。
1998年9月に国内初のXML専業ソフトウェア会社として設立され、2007年に東京証券取引所マザーズ上場(現在はプライム市場)を果たしました。主力サービスである「ASTERIA Warp」は14年間シェアNo.1で導入社数は9,000社以上を突破しています。
第3位 ユーザベース
<平均年収759万円>
株式会社ユーザベースは、、2008年に創業し、2016年に東京証券取引所マザーズ(現グロース市場)に株式上場を果たしました。
経済情報の力で誰もがビジネスを楽しめる世界をつくるをpurposeに掲げ、経済情報プラットフォーム「SPEEDA」や150万社以上の企業データベースをもつB2B事業向け顧客戦略プラットフォーム「FORCAS」、国内最大級のスタートアップ情報プラットフォーム「INITIAL」などを展開するSaaS系企業です。
ソーシャル経済メディア「NewsPicks」は、TVCMの放映なども行っているため、そちらのイメージが強い方も多いかと思いますが、売上高やARRの比率や成長率で見ると前述したSaaS系サービスが牽引しています。
直近のニュースでは、米プライベートエクイティのカーライル・グループのTOBに賛同する形で、今後の上場廃止が予定されています。
第2位 スカラ
<平均年収853万円>
株式会社スカラは、1991年創業、IT/AI/IoTを中心として、ECプラットフォーム、HR・教育、保険、官民共創・コンサルティング、および投資・インキュベーションまでの幅広い事業領域のポートフォリオを通じて、価値創造と社会問題解決の実現を目指している企業で、現在は東京証券取引所のプライム市場に上場しています。
スカラグループの株式会社スカラコミュニケーションズでは、大手企業様を中心に450社以上が導入している見えるサイト内検索エンジン「i-search」やコンテンツ管理・コンテンツ配信・問い合わせ管理におけるサービスなど企業と個人のコミュニケーションを支援する様々なSaas系サービスを展開しています。
第1位 プレイド
<平均年収949万円>
株式会社プレイドは、2011年に創業、2020年に東京証券取引所マザーズ市場(現グロース市場)に株式上場を果たしました。
「データによって人の価値を最大化する」をミッションに掲げ、CX(顧客体験)プラットフォーム「KARTE」とそこに集まる「1st Party Customer Data」を中心に、様々なプロダクトやソリューション、プロフェッショナルサービスを展開しているSaaS系企業です。
既存のマーケティング領域に加えて、2021年にはエモーションテック社をグループ会社化し、NPS®など調査市場へ参入。さらに同年新会社を設立し、カスタマーサポート領域にも正式参入しており、サービスの提供領域を拡張しています。
まとめ
本記事では、年収が高いSaaS企業についてランキング形式で解説させていただきました。
上記でご紹介した5社はすべて上場企業であるため、四半期ごとに業績等の情報が詳細に公開されており、誰でも手軽に情報収集することが可能です。
この記事をきっかけにSaaS企業に興味を持った方や働いてみたいと思った方は、ぜひ各社のIRサイトにてKPIの進捗や事業課題・各種取り組みについて確認してみましょう。
弊社では、上記でご紹介した企業以外にも様々なSaas企業への転職をサポートしています。
SaaS業界で転職をお考えの方やお悩みを抱えている方は、以下よりお気軽にご相談ください。