※この記事は「【2023年版】注目すべきSaaS企業一覧(前編)」でご紹介しきれなかった企業をご紹介しています。前編を読んでいない方は、前編から読んで頂けると幸いです。
前編では、近年のSaaS業界の動向についてや2023年に注目したいSaaS企業を10社ご紹介してまいりました。
しかし、SaaS業界は現在成長途中であることから、ご紹介しきれていない注目のSaaS企業が他にもたくさんございます。
そこで、この後編の記事では、前編ではご紹介できなかった2023年注目のSaaS企業を9社ご紹介いたします。
SaaS業界に興味がある、SaaS企業に転職したいという方は、ぜひ前編と合わせて最後までご覧くださいませ。
また「SaaS企業に転職したいけどどの企業がいいのか悩んでいる」という方は、SaaS業界の転職に強い転職エージェント『キャリア・エックス』にご相談ください。
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【2023年版】注目すべきSaaS企業9選
それでは早速、前編ではご紹介できなかった2023年注目すべきSaaS企業を9社ご紹介いたします。
株式会社アンドパッド
- クラウド型建設プロジェクト管理ツール「ANDPAD」を提供。
- すごいベンチャー100、ForbesJAPAN『日本版クラウドトップ10』、Rudy biz Grand prix 2018特別賞を受賞。
- 業界トップシェア!サービス利用社数は14万社以上。
株式会社アンドパッドは2014年に設立し、「幸せを築く人を、幸せに。」をミッションに掲げて、建築現場の資料管理からコミュニケーション、経営管理までを一元管理できる施工管理アプリ「ANDPAD」を提供しているSaaS企業です。
本社は東京ですが、現在は仙台・大阪・福岡にもオフィスを構えており、従業員数は約600名、20代と30代の割合が90%以上で平均年齢は32歳と比較的若い組織となっております。
サービスは提供開始からかなり成長しており、施工管理アプリのシェアは業界トップを誇り、利用ユーザー数も17万人を超え、今後も成長が期待ができます。
2022年に海外機関投資家を中心に総額約122億円の資金調達を行い、累計資金調達額は約209億円となっております。
今後はさらに建築業界のDX化に貢献するため、様々なソリューション、サービスとの連携やマーケティングツール、loTなどと連携した共同開発に注力すると公表しています。
建築業界は人手不足が深刻な問題になっており、昨今のコロナウイルス感染症の影響でテレワーク化が求められ、一層デジタル化のニーズが高まっていますので、アンドパッドの今後の成長に注目が集まっています。
株式会社LegalOn Technologies
- 競合の少ない「法」×「テクノロジー」を提供する企業。
- 累計資金調達額179億円!
- フルフレックス勤務や年間休日120日以上など働きやすい環境。
2017年に設立してから6年ほどで従業員数が500名を超えるなど、急成長を遂げている株式会社LegalOn Technologies。
「法とテクノロジーの力で、安心して前進できる社会を創る。」を目的とし、法とテクノロジーをかけ合わせることで人々の不安を安心に変え、安心して前進できる社会を創って行きたいという想いを持っています。
主なサービスは、契約審査を支援する「Legal Force」と、AIで契約管理が行える「Legal Force キャビネ」です。
Legal Forceはサービス正式リリースから4年ほどで導入社数は2,500社を突破し、導入企業の94%が品質向上を実感。導入企業の95%が時間削減を実現している満足度の高いものとなっています。
テラドローン株式会社
- ドローンサービス企業 世界ランキング2020にて世界1位に選出!
- 測量/点検サービス提供実績が約10か国、3000件を突破。
- 国内5拠点、世界4拠点とグローバルに展開する企業。
2016年に設立し、「空から、世界を進化させる」というミッションのもと、ドローンを活用した土木測量や鉱山測量、オイル&ガスの点検作業サービスを展開しています。
土木測量では、従来の方法と比較した際に金額は5分の1に抑えられ、かかっていた時間を10分の1に抑えるという脅威的なコスト削減が実現されています。
世界規模で事業を展開しており、サービス実績も高く評価されたことから、世界的なドローン市場調査機関であるDrone Industry Insightsが発表する「ドローンサービス企業 世界ランキング2020」にて世界1位に選出されています。
また、2021年、2022年でも世界2位に選出されるなど、ドローン市場で存在感を発揮しています。
2023年1月には、アジア初となる世界時価総額2位のアラムコのVC、Wa’edより18.5億円の資金調達を実施し、累計資金調達額は126.6億円となりました。(資金調達についてはこちら)
設立当初からグローバル市場で戦う事を前提に創業された企業であるため、日本に留まらず海外でも通用するサービスに携わりたいという方や、急成長している企業でスピード感を持って働きたいという方はそれが叶えられる環境です。
弁護士ドットコム株式会社
- 他に競合がいない独自のコンテンツで急成長中の企業。
- 社会貢献度が高い仕事だと感じて、モチベーションが高い社員が多数。
- 産休や育休、時短勤務など女性とってのワークバランスを重視。
弁護士ドットコム株式会社は、弁護士にネット上で法律相談できるQ&Aサイト「弁護士ドットコム」を運営しているSaaS企業です。
Yahoo!知恵袋のようにQ&A形式でサイトから匿名で相談や質問をすることが可能なサイトとなっており、登録弁護士は21,000名以上。累計相談件数は120万件を超えている、需要の高いサービスです。
日本弁護士連合会によると、2022年の弁護士の数(国内)は44,000人であるため、国内の弁護士の約2人に1人の割合で弁護士ドットコムを利用していることになります。
その他にも、税理士に相談できる税務相談ポータルサイト「税理士ドットコム」も運営しています。
弁護士法では顧客を紹介することで報酬を得ることが禁止されており、多くのインターネットメディアが行っているアフィリエイト課金のビジネスモデルを導入できないこともあり、過去8年間ほどは赤字運営をしていました。
しかし2012年に株式会社デジタルガレージ、翌年2013年に株式会社カカクコムから出資を受け、既存の登録弁護士に対して、月額制の有料プランを提供し始めて、売上を伸ばし黒字化へ。
そして、2014年に東証マザーズ上場を果たしました。
同様の法律相談に応じるビジネスモデルは他に無く、競合がいないサービスのため今後もサービスの成長が見込めます。昨今では、国内シェアNo. 1の電子契約サービス「クラウドサイン」が好調です。
Ubie株式会社
- 医師とエンジニアが創業した医療テック企業。
- 設立6年で従業員数約250名。累計資金調達額100億円以上!
- 病状診断エンジンはリリース2年で月あたりの利用者数700万人を突破。
2013年に創業者の久保氏(エンジニア)が大学院で病気推測の勉強を開始し、翌年、もう一人の創業者である阿部氏(医師)を誘い研究を続け、2017年に設立したUbieは、メインとしては自分の症状を答えていくだけで、可能性のある病名と、近くの医療機関を教えてくれるサービスを提供しています。
この症状検索「ユビー」は、「無料で」「誰でも」「いつでも」「ほぼ全ての症状を」診断できるようになっており、リリースから2年ほどで月の利用者数は700万人を突破。日本サービス大賞を受賞するなど注目されているサービスです。
その他にも、残業量の多い病院勤務医の残業理由の1つである、診断書やカルテなどの書類作業を効率化するサービスや、製薬企業との協業、地域医療への貢献など、ミッションである「テクノロジーで、人々を適切な医療に案内する」から派生した幅広い事業を手がけています。
株式会社LITALICO(りたりこ)
- 障害分野でのトータルソリューションサービスの提供。
- 企業のビジョンは「障害のない社会をつくる」。
- 教育・福祉関連の業界の中では人気企業。
株式会社LITALICO(りたりこ)は、障害分野でのトータルソリューションサービスを提供しており、当事者向け、家族向け、福祉施設向けのサービスに区別されます。
2016年に開設した「LITALICO発達ナビ」は、月間訪問者数が328万人に達し、多くの当事者、ご家族、福祉施設従事者が集まるプラットフォームへと成長しました。
現在は、障害福祉施設や介護施設向けに請求管理システムを提供する福祉ソフト株式会社を連結子会社として、インターネットプラットフォームサービスにおけるSaaS領域の一層の充実を図っています。
今後は自社運営の施設サービスとインターネットプラットフォーム事業を組み合わせることでどこまで成長できるかが生き残るカギになりそうです。
株式会社カケハシ
- 薬局・薬剤師のためのクラウドサービスを展開。
- 年間休日128日。フレックス制度やリモート勤務可能な環境。
- サービスの提供だけでなく薬局・薬剤師のコミュニティ運営も行う。
コンビニエンスストアよりも多く存在する薬局は、まだITがあまり活用がされておらず、テクノロジーを用いて変革しうる余地があり、かつ成長の可能性が高いマーケットです。
そこで、医療業界にフォーカスを当て、「⽇本の医療体験を、しなやかに。」のミッションのもと2016年3月にカケハシは設立されました。
提供している主なサービスは、薬局・薬剤師と患者さん、双方の薬局体験を向上させる「Musubi」や、薬局の経営を見える化する「Musubi Insight」、その他医薬品在庫管理・発注システムなどがあります。
どれも医療の受け⼿と担い⼿、その両者の体験をアップデートすることが目的となっており、過酷とも言われる医療業界をテクノロジーの力で改善するためのサービスです。
年間休日128日と休みは多く産休後の復帰率は100%、リモートワークを推奨しているなど、子育てとの両立がしやすい環境です。
スパイダープラス株式会社
- 建設業を対象とした建築図面・現場管理アプリ「SPIDERPLUS」の開発、運営。
- 2021年に東京証券取引マザーズに上場
- 建築関連の教育機関にアカデミックプランを提供。
- 東京と大阪の2拠点。
スパイダープラス株式会社は、建築業における業務効率化や的確なソリューションを提供することを目標としているSaaS企業です。
現場業務を楽にして「働く」に、もっと「楽しい」を創造する図面管理・情報共有システム「SPIDERPLUS」は、紙図面を無くし、現場の業務効率化を追及するために生まれた建設業向けアプリです。
2021年に東京証券マザーズに上場し、時価総額674億円と言われ、さらにPSR(時価総額が売上高の何倍か示した指標)がSaaS企業の中で、freeeに次ぐ30.4倍と非常に高い評価を受けています。
今後、長期的に成長する企業として海外投資家達からの関心を集めていると言われています。
株式会社カオナビ
- タレントマネジメントシステムシェアNo.1。
- 20以上の職種で随時採用募集中。
- 残業時間が1日平均8分。
- 東京、大阪、名古屋、福岡の4拠点。
株式会社カオナビは、クラウド人材管理ツール「カオナビ」を提供しているSaaS企業です。
「カオナビ」とは、その名の通り、顔写真を含めた一元化された人材情報をクラウド上で簡単に管理・共有できるプラットフォームです。
顔と名前が一致しないという悩みを解決する為に開発されました。
名前と顔写真以外にも、経験、評価、才能といった人材情報までも一元管理されており、可視化も可能のなので、人材配置や抜擢などの人材マネジメント業務において大きな強みを持ちます。
「カオナビ」以外にも、「マネたま」や「kaonavi HR innovators」といったwebメディアや「カオナビ人事用語集」といった人事関連の用語サイトなどによる情報発信も行っています。
アットホームな会社ではなく、ビジネスパートナーという雰囲気で良い意味でドライで、社員の働き方や多様性を尊重している社風だと評判です。
良くも悪くも「仕組化」をする社風で、シンプルな業務を効率的に仕組化し、個人ができる業務に時間をあてます。
効率化によって、部門間を超える動きをすることが難しいですが、組織において明確な目標があるため、働きやすい部分もあると声があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ここまで、前編と合わせて全19社のSaaS企業を紹介させて頂きました。
SaaS業界自体が最近成長してきている業界であるため、まだ設立から10年経っていない企業も多くありますが、SaaSは現在需要が高いことから、短い期間で急成長を遂げている企業や今後も成長が期待できる企業が多くございます。
フィットネス×ITや教育×ITなど、SaaS業界には幅広いサービスがありますので、少しでもご興味のある方は自分がより興味のある分野のサービスを手掛けるSaaS企業を探してみてはいかがでしょうか?
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