キャリアプランが思いつかない!4STEPで考える簡単なやり方と例文やNGパターンを解説

キャリアプランを考えることは、全ての人にとって重要です。

なぜなら、「自分の理想を叶えるためにはキャリアチェンジが必要だった」「もっと早く転職しておくべきだった」と年次を重ねてから気が付いても、手遅れになってしまう場合もあるからです。

キャリアは後戻りができないからこそ、早い段階でしっかりキャリアプランを立てておくことが大切です。

キャリアプランを考えるときは、以下のような流れで考えると良いでしょう。
・将来の理想を考える
・現状を整理する
・理想と現実のギャップを考える
・3年後・5年後・10年後と目標を設定する

キャリアプランを考えるときのポイントは一人で進めようとしないことです。

なぜなら、一人で考えていると自分の思い込みを強めてしまったり、目の前にある選択肢だけで考えてしまう可能性があるからです。

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キャリアプランとは?

キャリアプランとは、設定した将来の目標のために、自分の仕事やスキルアップの計画を具体的に立てることです。5年後・10年後を見据えて、将来の目標を実現するために必要なキャリアアップの具体的な計画を立てることが大切です。

近年、働き方の選択肢は多様化し、何が正解か迷う人が多くなっています。しかし、キャリアは一度進んだら後戻りができません。

だからこそ、キャリアプランを考えることは、全ての人にとって重要なことです。

キャリアプランを立てるメリットは、主に以下の3つです。

  • 目標や今やるべきことが明確になる
  • モチベーションが高まる
  • 意思決定がしやすくなる

一つひとつ詳しく解説していきます。

目標や今やるべきことが明確になる

キャリアプランを立てると、将来の目標が明確になります。

そのため、目標達成に向けて今やるべきことを逆算し、具体的なステップを踏むことができるようになるでしょう。

例えば、キャリアプランを考える中で、目標達成にキャリアチェンジが必要だと気づいた場合、早期に行動に移しやすくなります。

未経験職種へのキャリアチェンジは、30代後半になると難しくなります。年齢的な制約があることも考慮すると、できるだけ早い段階でキャリアプランを立てておくことが重要です。

モチベーションが高まる

キャリアプランを立てると、日々の仕事やスキルアップへのモチベーションが高まります。

なぜなら、目指すべき目標を定めると、現在地と目標とのギャップがわかり、行動の目的が明確になるからです。

また、自分の努力が何のためなのか納得できるので、苦しい時もモチベーションを維持しやすくなります。

意思決定がしやすくなる

キャリアプランを立てると、自分の中でキャリアにおける軸を作ることができます。

軸ができると優先順位が明確になるので、何を選ぶべきか迷ったときにも意思決定をしやすくなります。

キャリアプランが思いつかない原因は5つ

キャリアプランが思いつかないと、悩んでいる人は少なくありません。

キャリアプランが思いつかない原因は、5つあります。

  • 自己理解が足りていない
  • 将来の目標が定まっていない
  • 目標が高すぎる
  • 自信を持てていない
  • 知識や経験が足りない

一つひとつ解説していきます。

自己理解が足りていない

キャリアプランが思いつかない一番の原因は、自己理解が足りていないことです。

自分の特徴や価値観を理解していなければ、自分の強みを生かせる仕事や、自分が本当に夢中になれる仕事はできません。

そのため、何を選ぶべきなのか、自分には何が向いているのかが見えてこず、キャリアプランが立てづらくなります。

将来の目標が定まっていない

将来の目標が定まっていないと、キャリアプランを立てるのは難しいです。

なぜなら、キャリアプランを立てるとき、将来の理想を立てた上でそれを達成するためのプランを考えるという流れになるからです。

とはいえ、やりたいことが見つからない、目標が定まらずに悩んでいる人は多いでしょう。そんな場合、自分のやりたいことを見つける方法として以下のステップが有効です。

  • やりたくないことを明確にする
  • 過去に夢中になれたことを思い出す
  • まずはやってみる

難しく考えすぎず、素直に考えて行動に移してみると目標を定めやすくなるかもしれません。

自分のやりたいことを見つける方法をもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考に考えてみてください。
自分のやりたいことがわからない人は40%以上!よくある誤解と対処法6選をプロが解説

目標が高すぎる

将来の目標が高すぎると、キャリアプランは立てにくいです。

なぜなら、現状の自分と目標のギャップが大きすぎると、具体的に何をすべきかがわからなくなってしまうからです。

目標が高すぎる場合は、その目標に向かうためのマイルストーンをおいてみて実現できそうなプランを立ててみることがおすすめです。

自信を持てていない

自分に自信がないと、「自分にはできない」と躊躇してしまい、キャリアプランを立てづらくなります。

しかし、キャリアプランや目標は、今の自分には無理だと思えてしまうことも当然です。

まずは「できるかどうか」を考えず、素直に思い描いてみましょう。

知識や経験が足りない

知識や経験が足りずに、キャリアプランが思いつかない人も多いです。

将来の目標がうまく設定できたとしても、それを実現するためには、何が必要なのか、どうすればそのギャップが埋めれるのかがわからなければ、具体的な行動設定はできません。

知識や経験が足りないときは、周囲の人にアドバイスをもらうとよいでしょう。

キャリアプランが思いつかない」「自分の強みややりたいことがわからない」という方は、お気軽にキャリルートの無料カウンセリングをご利用ください。

キャリアのプロがあなたの状況に合わせてアドバイスします。

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キャリアプランが思いつかないときの考えるコツ

キャリアプランが思いつかない原因がわかっても、うまく考えられない人もいるでしょう。実は、キャリアプランを考えるにはコツがあります。

  • 自己分析をする
  • ロールモデルとなる人を見つける
  • キャリアコーチングを利用する

詳しく解説していきます。

自己分析をする

キャリアプランが思いつかない一番の原因は、自己理解が足りていないことです。

キャリアプランを考える際には、まず自己分析をして自分の価値観や特徴を整理しましょう。

自己分析を上手く進めるポイントは、一人で進めようとしないことです。

なぜなら、一人で自分の知識や経験を振り返ると、自分の思い込みを強めてしまうリスクがあるからです。

社会人が自己分析をする際のやり方については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
【質問集付】社会人が自己分析するやり方をプロが解説!悩んだときの対処法5選も紹介

ロールモデルとなる人を見つける

自己分析をしても将来の目標が思いつかないときは、「この人みたいになりたい」と思う人を探してみるとよいでしょう。

その人の良いと思ったところやその理由を掘り下げていくと、自分の理想を具体的にイメージできるようになることがあります。

人間は子どもの頃から他人の真似をすることで、成長していきます。まずは理想の人を見つけ出し、その理由を深堀りしながら真似をしてみることで、具体的に何をすればよいかがわかってくるでしょう。

キャリアコーチングを利用する

キャリアプランが思いつかないときはキャリアコーチングを利用しましょう。

キャリアコーチングを利用すれば、キャリアのプロがマンツーマンで自己分析やキャリアプラン設計をサポートしてくれます。

プロの視点から客観的なアドバイスをもらうことができるので、自分の強みや本当にやりたいことを見つけやすくなるでしょう。

自分に合った仕事をしたい」「キャリアプランがない」という方は、お気軽にキャリルートの無料カウンセリングをご利用ください。

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簡単4STEP!キャリアプランの考え方

それではキャリアプランはどのように考えたらよいのでしょうか。

キャリアプランを考えるときは、次の4ステップを順に踏んでみてください。

  • 将来の理想を考える
  • 現状を整理する
  • 理想と現実のギャップを考える
  • 3年後・5年後・10年後と目標を設定する

以下で詳しく説明します。

【STEP1】 将来の理想を考える

将来の理想を描くときは、まず自分が目指す未来を自由に想像することから始めましょう。

理想を考える際には、以下の項目について考えられると良いでしょう。

  • どんな仕事に携わりたいか
  • どんな人と一緒に働きたいか
  • 周囲からどんな人といわれたいか
  • どのようなライフスタイルを送りたいか
  • 年収はいつまでにどのくらいほしいか
  • どんな働き方をしたいか

「部長になりたい」「新規事業の立ち上げに関わりたい」「場所や時間に縛られずに働きたい」といった具体的なイメージを持つと良いでしょう。できるだけ多く、具体的に考えてみるようにしましょう

また、10年後、20年後、30年後など、いくつかの中間目標を設定しながら考えると、ステップごとの目標も見えてきやすくなります。

理想を描く上で大切なのは、「実現可能かどうか」を気にせず、思いのままに自由に発想することです

現実的な制約にとらわれていると、本当に求めている未来の姿を見失いがちです。時間やお金に制限がないと仮定して、心から望む未来を考えてみてください。きっと、あなたの真の理想が見えてくるはずです。

【STEP2】現状を整理する

将来の理想像を設定した後は、現状を整理してみましょう。

具体的には、現在の仕事内容や働き方をリストアップし、詳細に記録してみましょう。

次に、今持っているスキルを把握するために整理します。この際、スキルは「ポータブルスキル」と「ヒューマンスキル」に分けて考えるのが効果的です。

「ポータブルスキル」とは、どの業界や職種でも役立つスキルを指します。たとえば、プログラミングや会計、マーケティングといった専門的なビジネススキルや、業務の中で培った経験などが含まれます。

一方、「ヒューマンスキル」は、あなたの性格や強みに基づくスキルです。チームワーク、柔軟性、問題解決能力、コミュニケーションスキル、時間管理といった、人間関係や自己管理において重要な能力を指します。

これらのスキルをしっかりと整理し、現状と理想のギャップを明確にすることで、キャリアプランを具体化しやすくなるでしょう。

【STEP3】理想と現実のギャップを考える

次に、これまで考えてきた理想の将来像と現在の状況を比較し、そのギャップを明確にしましょう。

このギャップこそが、理想の実現に向けて解決すべき課題です。

理想に近づくために、どんな経験やスキル、知識が必要なのかを具体的に洗い出してみてください。

【STEP4】3年後・5年後・10年後と段階的に目標を設定する

理想の将来像と現状とのギャップを埋めるためには、数年ごとに具体的な目標を設定することが重要です。これがキャリアプランです。

目標達成に向けて、いつまでに何をどのように解決していくのかを明確にすることが必要です。

例えば、以下のような目標が考えられます。

  • 3年後:資格を取得し、複数のセミナーに参加する
  • 5年後:管理職に昇進し、大規模なプロジェクトを担当。年に2回の海外旅行ができるほど昇給する
  • 10年後:次世代のリーダーとして後輩の育成に注力し、家族や趣味に充てる時間を増やす

また、結婚や出産を考えている方もいるでしょう。結婚や出産をするのか、子どもが何人ほしいのかによっても、いつまでに何をすべきかは変わってくるかもしれませんね。

そのため、キャリアプランを検討する際はライフイベントも併せて検討しておくことをおすすめします。

【年代別】キャリアプランの例文

キャリアプランで考えるべきことは、年代によって異なります。その理由は、年代が変われば、キャリアの状況やライフステージが変わるからです。特に女性は結婚や出産などのライフイベントが、キャリアに大きな影響を与えます。

ここでは、以下に分けてキャリアプランの例文をご紹介します。

  • 20代
  • 30代
  • 40代・50代
  • 女性

キャリアプランを考える際の参考にしてみてください。

20代向けの例文

20代はキャリアの初期段階であり、仕事に一番集中しやすい時期です。社会人経験が少ないので、個人のポテンシャルを重視して採用してもらえることが多く、未経験業種へチャレンジできる可能性も大いにあります。

そのため、20代でキャリアプランで考えるときは、視野を広くとらえ、自分の特徴や志向性を基準として考えると良いでしょう。

20代向けのキャリアプランの例文を、3つご紹介します。

  • 3年間マーケティングアシスタントとして働き、スキルを磨く。5年以内にデジタルマーケティングやSNS運用の専門知識を身につけ、リーダーシップを発揮できるようなポジションを目指す。
  • 3年間は日本で働きながら業務の基礎を学びつつ、語学力や異文化理解を深める。5年以内に海外勤務ができる部署や職場を探し、国際的に活躍できるグローバルリーダーを目指す。
  • クリエイティブな仕事に就き、2年間は実績を積みながら、ポートフォリオを充実させる。5年以内にクリエイティブディレクターまたは独立を目指す。

20代でキャリアプランを考えている人は多くありません。しかし、キャリアプランの設計は早ければ早いほど、理想を実現しやすくなります。

20代がキャリアプランを考えるときのコツについては、以下の記事でも詳しく解説しているので参考にしてみてください。
20代の70%はキャリアプランがない!考え方とコツやNGパターンをプロが解説

30代向けの例文

ある程度の社会人経験を積んだ30代では専門性が確立され、リーダー的な役割を担う場面が増えてきます
また、結婚や子育てなどのライフステージの変化に伴い、ワークライフバランスが重要な課題になる人もいるでしょう。

30代向けのキャリアプランの例文を、3つご紹介します。

  • 30代前半でチームリーダーを目指し、これまでの経験を活かした部下の育成やプロジェクト管理に力を入れる。30代後半には部門全体を統括する役職に昇進し、企業の中核を担う。
  • 家庭やプライベートとのバランスを取るため、30代前半に働き方を見直す。30代後半までには、リモートワークやフレックスタイム制などを活用して、自分のライフスタイルに合った仕事環境を確立し、長期的なキャリアの安定を図る。
  • 30代前半までに市場調査、ビジネスプランの策定や資金調達を行い、30代中盤で起業する。30代後半までに、ビジネスの安定化と成長を図り、年商5億を目指す

30代になると管理能力や専門性が求められ、ここまでの経験を踏まえて、これからどのように歩んでいくべきかを考える時期になります。

40代・50代向けの例文

40代以降は、現在の役割やこれまでの経験をもとに、マネジメントやコンサルティングなどのよりレベルの高い役割を果たすことが求められるようになります。また、子育てもひと段落してくる時期なので、自分の将来やセカンドキャリアについて考える機会が増えるでしょう。

40代・50代向けのキャリアプランの例文を、2つご紹介します。

  • 40代前半で、これまでの豊富な経験を活かしたコンサルタントやアドバイザーとしてのキャリアを開始する。特定の業界での専門知識を提供し、50代までに独立してコンサルティング業務を展開、クライアントの課題解決に貢献する。
  • 40代前半でキャリアと家庭のバランスを見直し、柔軟な働き方を導入する。50代になると子育ても落ち着くので、仕事もプライベートも充実させ、キャリアの安定化を図りながら長く働き続ける。

40代以降はキャリアプランをより明確にして、新たに挑戦したいことや今後のキャリアの方向性を具体的に考えることが重要です。

女性向けの例文

妊娠や出産などのライフイベントが女性のキャリアに与える影響は大きいため、女性は男性以上にキャリアプランが重要になります。

産休や育休で昇進を見送らざるを得ない、子育てがひと段落ついて再就職したくても、スキルがなくて採用されないという可能性もあるのです。

女性向けのキャリアプランの例文を、3つご紹介します。

  • 結婚・出産を見据えて、仕事と家庭のバランスが取りやすい、リモートワークや時短勤務の制度がある職場へ転職する。子どもの成長に合わせてフルタイムに戻る、フリーランスとして働くなどの方法で長期的なキャリアの安定を図る。
  • 産休・育休後に復帰しやすいように職場とのコミュニケーションを大切にする。復帰後は、仕事の効率化を図りつつ、子どもの成長に合わせながらキャリアアップを目指す。
  • 育児休暇中にオンライン学習や資格取得を通じてスキルアップを図り、キャリアチェンジを目指す。

働きながら子育てをしている女性が増え、男性の育休取得率も上がっているとは言え、今の日本で子育てをしながら働くことは、まだまだ容易ではありません。ライフイベントを見据えたキャリアプランを立て、将来の準備をしておきましょう。

キャリアプランのNGパターン

キャリアプランは、作れば良いというものではありません。作ったキャリアプランを踏まえて、具体的な行動に移すことが重要です。

そのため、以下のようなキャリアプランはNGパターンと言えます。

  • 具体的なキャリアプランになっていない
  • プライベート中心のキャリアプランになっている

あなたのキャリアプランは、NGパターンではありませんか?一度、確認してみましょう。

具体的なキャリアプランになっていない

1つ目のNGパターンは、「キャリアプランが具体的でないこと」です。

キャリアプランの目的は、将来の理想像や目標を実現するための行動プランを考えることです。そのため、計画が具体的でないと、どのような行動を取るべきかが不明瞭になり、目標達成が難しくなります。

具体的には、以下のようなイメージです。

NG例
  • 成功したビジネスパーソンになりたい
  • 自分の夢を追い続けたい
  • 何か面白い仕事をしたい

OK例
  • 3年後にはIT企業でソフトウェアエンジニアとして、AI技術に特化したプロジェクトに参加したい
  • 5年後にはエンジニア組織のマネージャーに昇進し、マネジメントスキルを身につけたい
  • 10年後には起業して、地域社会の活性化に貢献する事業を展開したい

キャリアプランは、達成できたかどうかが明確になるように、いつまでに何を達成するか具体的に考えるようにしましょう。

プライベート中心のキャリアプランになっている

2つ目のNGパターンは、プライベート中心のキャリアプランになっていることです。

プライベートもキャリアプランにおいて重要な要素ですが、「休日は子どもと遊びたい」「老後はゆっくり過ごしたい」といったプライベートの要素だけに偏ると、将来の理想像や目標を実現するための具体的な行動が見えにくくなります。

ワークライフバランスを重視する場合は、自分の価値観やライフスタイルを理解し、仕事とプライベートの両方を充実させるために、どのような働き方が理想かを考えてみましょう。

たとえば、フレックスタイム制や在宅勤務を導入している企業もありますし、資格試験の補助を提供する企業もあるでしょう。

自分に合った働き方を見つけるためのキャリアプランを検討してみてください。

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東海林 浩樹

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