ベンチャー企業に転職してよかったこととは?失敗しないベンチャー企業の選び方も解説

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「気になる求人があるけどベンチャー企業だしどうしよう…」

「ベンチャー企業で働くのって実際どうなんだろう」


転職をご検討されている方の中には、気になる求人はあるけどベンチャー企業だから迷っているという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

大手企業と比較して、これまでの実績や知名度が高いわけではないので、転職するとなっても不安を感じられるのもわかります。


そこで今回は、大手企業・中小企業・ベンチャー企業の3つを経験した私が、ベンチャー企業で働いてよかったことと後悔したことをご紹介いたします。

ベンチャー企業への転職を迷われている方は、ぜひ最後までご覧くださいませ!


※こちらの記事では、スタートアップ企業も含めてベンチャー企業とします。


ベンチャー企業とは

そもそもベンチャー企業とはどのような企業を指すのでしょうか。


ベンチャー企業の明確な定義はありませんが、一般的にはこれまでにない革新的なサービスを開発してイノベーションを生み出す企業のことを指します。

また設立から数年程度であることが多く、設立してから年数が経ち、事業が拡大したベンチャー企業はメガベンチャーと呼ばれます。

大企業・中小企業とは

次に中小企業とは、中小企業庁が出す中小企業基本法の定義によると業種によって違いがあるものの下記になります。

業種資本金または出資の総額従業員数
製造業その他3億円以下300人以下
卸売業1億円以下100人以下
小売業5千万円以下50人以下
サービス業5千万円以下100人以下


そして、上記よりも資本金または出資の総額が大きく、さらに従業員数が多ければ大企業に分類されます。


ベンチャー企業は従業員数の定義がないものの、設立後間もないことから10名規模の会社も多く、大企業との大きな違いとして従業員数が挙げられるでしょう。

ベンチャー企業に転職してよかったこと

それではここからは、中小企業・大手企業も経験した私が、ベンチャー企業に転職してよかったことを3つご紹介いたします。

実力主義の環境

大手企業や中小企業でも働きましたが、それらの企業は成果を見つつも役職は年功序列制が強く、年収アップもほぼありませんでした。

唯一、半年に1回の賞与に半年間の頑張りや成果が反映されているくらいです。


しかしベンチャー企業は実力主義の会社が多く、頑張れば頑張った分だけ基本給も上がりますし(1年間で年収が50万円UP!)、入社2年目で役職に就くことも可能です。


大手企業と比較してみると人が少なく、そのため評価者が昇給・昇格の決定権を持っていたり、一人ひとりの頑張りをしっかりとみることができるからではないでしょうか。


もちろん会社の業績が上がらなければ年収アップは難しいですが、学歴やこれまでの経歴、そして年齢で判断されるのではなく、自分が頑張って出した成果がそのまま評価してもらえるのはやる気に繋がります。

短期間で成長できる

ベンチャー企業に転職してすぐの頃は、とにかく仕事量が多くマルチタスクをこなせずに苦戦をしていましたが、その大変な時期のお陰で短期間でかなり成長することができました。


というのも、業務のことを把握しなければ仕事が前に進まないため、通勤時間やお風呂の時間に勉強しましたし、仕事の効率化を考えていかなければ時間内に仕事が終わらないため、たとえばエクセルの関数をマスターしたり、効率化ツールを検討するようになるからです。


さらに業務の1から10まで全てを行ったり、採用活動やメンバーマネジメントなどの担当業務以外のことも行う機会があるため、大手企業に勤める同年代の倍の速度で成長を感じることができると自負しています!

経営について学べる

社長との距離が近く、会社の経営状況についても毎月会社全体で知れる機会が多いのがベンチャー企業です。


・今月の売上・利益はいくらだったのか

・広告宣伝費はいくらだったのか

・現在の経営課題はなんなのか

・今後会社がどのようになっていきたいのか

経営や事業に関わる細かい情報を知ることができるので、将来起業したいと考えている方は学ぶことが多いです。


さらに、自身の介在価値がダイレクトに経営・事業数字に反映されやすく、どうしたらより売上を上げられるのか、会社をより良くするためにはどうすればいいのかなど、自然と会社の経営に対する当事者意識が芽生えてくるでしょう。

将来起業を考えている方はその1つ前のステップとしてベンチャー企業で事業を伸ばすということを行ってみてもいいかもしれません。


ベンチャー企業に転職して後悔したこと

振り返ってみてもベンチャー企業に転職してよかったと思いますが、ベンチャー企業に転職して後悔したこともあります。

ここからは、私がベンチャー企業に転職して後悔したことを2つご紹介いたします。

研修がない/少ない

入社したら会社のルールに関する説明などはあるものの、仕事に関してはOJTであることがほとんどです。そのため、突然電話を取らなければいけない状況にあったり、まだ50%の知識でも人手が足りずお客様の前に出なければいけない状況が出てきます。


一方、大手企業では入社して1ヶ月は仕事ではなく会社について知るため座学の研修があったり、仕事を開始するとしても1人教育担当が付いてくれて手取り足取り教えてくれるような体制を整えてくれているため安心して業務を開始できるでしょう。


前の会社で社会人の基礎を学んでいれば応用を効かせてなんとかなりますが、新卒でベンチャー企業となると、ベンチャーの中でも企業選びをしっかりしなければ難しいかもしれません。

仕事量が多い

これはベンチャー企業に転職してよかったことと表裏一体ですが、やはり総じてベンチャー企業は仕事量が多いです。そのため、人に頼ったり効率化を考えたり、あとは仕事の優先順位を正しくつけることが重要です。


前述した通り、私もベンチャー企業に入社してすぐの頃は仕事量の多さに苦戦しており、自分の決められた範囲の業務をこなして成果を上げることを考えていれば良かった前職と比較して後悔しました。(入社3ヶ月で、すぐに解消しましたが!)


ただその期間が成長に繋がり、かつ成長を実感できる環境が自身のモチベーションになっていたので結果的にはベンチャー企業に転職してよかったと思っていますが、仕事量が多いことを認識して転職活動を行わなければ後悔が続くかもしれません。

失敗しない!ベンチャー企業の選び方

大手企業や中小企業を経験してきましたが、私が一番長く、そして楽しく働けたのはベンチャー企業でした。


しかし、ベンチャー企業であればどこの企業でもよいわけではありません。企業選びを怠ってしまうと、一般的にブラックと呼ばれるような過重労働の環境や評価が適正に行われない場合が出てきてしまいます。

そのため、ここからは失敗しない、ベンチャー企業の選び方をご紹介いたします。

企業の口コミを確認

面接を組む前にぜひ行っていただきたいのは、転職会議やOpenWorkなどの口コミサイトで企業の口コミを確認することです。

会社も変化しているので全ての口コミを読む必要はありませんが、直近3年ほどの口コミは読んでおくとリアルな情報が書かれているので参考になるでしょう。
また、ベンチャー企業はあまり社員数が多くないので口コミの数はあまりないと思いますが、1年の間にたくさんの退職者の口コミが投稿されていたら離職率が高い企業と言えますので記載されている退職理由によっては見送った方がいいかもしれません。

面接や面談を受ける・逆質問タイムを活用する

面接や面談で苦手な人も多い逆質問タイムですが、入社後に「思っていたのと違った…」を避けるためにも、質問する機会があれば、ぜひ逆質問タイムは有効活用しましょう。


逆質問タイムでは一緒に働く人の雰囲気や仕事内容、1日の仕事の流れなどは必ず聞いておくといいでしょう。また、逆質問に対する回答の中でさらに気になることがあれば深ぼって聞いてみるのもおすすめです。

逆質問タイムは入社前に会社のことを知れる貴重な機会ですので、ご自身で気になったことがあればどんどん質問してください。


ただし、HPや求人票を見れば分かることや残業時間や有休消化率など、「本当に当社に入りたいのか」、また「その会社」ではなくてもいいと思わせてしまうような質問は避けた方がいいでしょう。


もちろん残業時間や有休消化率は入社前に知っておきたいことの1つではありますので、その場合は内定をもらったあとのオファー面談や、このあとにご紹介する転職エージェントを通して質問してみてください。

転職エージェントを活用する

転職エージェントは継続的に企業とのやりとりを行っていますし、その企業に転職した人や、その企業から転職したいと言っている人とお話する機会がたくさんあります。そのため、口コミと同じくよりリアルな情報を教えてもらうことができるでしょう。


さらに転職エージェントでは、その企業の面接ではどのような質問がされるのか、実際の有給取得率や残業時間など、直接だと聞きにくいけれども知っておきたい情報を気軽に質問できます。


無料で利用できる転職エージェントがほとんどで、自分では見つけられなかった企業の求人を提案してくれることもありますので、1社〜3社ほど登録しておくといいでしょう。


SaaS業界やベンチャー企業への転職をご検討中の方は、ぜひSaaS業界/ベンチャー企業に強い転職エージェント『キャリア・エックス』にご登録ください。

キャリア・エックスでは転職時に叶えたい希望をお伺いし、希望にあった求人のご提案を行います。


ベンチャー企業に転職しませんか?

今回はベンチャー企業に転職してよかったことや後悔したことを、私の実体験をもとにご紹介してきました。


これまでベンチャー企業への転職はあまりメジャーではありませんでしたが、最近は「成長できる環境で働きたい」「挑戦したい」「将来起業したい」などの理由からベンチャー企業への転職を希望される方も増えてきています。


私は会社規模など関係なく「人が良い会社で働きたい」と考えて転職活動を行い、結果ベンチャー企業に転職しましたが、人が良いのはもちろん、自身の成長を周りの人からも褒められることが多く、ベンチャー企業に転職してよかったと自信を持ってお伝えできます。


最近のベンチャー企業は、年間休日120日以上の企業や残業時間が少ない企業、福利厚生が整った企業など、働きやすい環境が整った企業がたくさんあります。

そのため、転職先を選ぶ際に会社規模で選ぶのではなく、自分自身が今回の転職で何を叶えたいのか、将来どうなりたいのかをベースに考えてみてはいかがでしょうか?


私たち『キャリア・エックス』では、ベンチャー企業から大手企業まで幅広い企業の求人を揃えております。

あなたのご要望を伺い、それが叶う求人を約3,000件の求人の中から探してご紹介いたしますので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。


キャリアエックス編集部

過去2回の転職を行い、大企業・ベンチャー企業を経験。ベンチャー企業では、人材紹介事業の立ち上げを行い、WEBマーケティング兼人事として採用面接を実施。これまで執筆した転職関連記事は100本以上。
転職希望者・採用担当者それぞれの経験をもとに、「ためになる」リアルな情報を発信したいと考えています。

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