ベンチャー企業に向いている人と向いていない人の特徴を採用担当者が解説!

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10年前と現在では働き方や求められているサービスに変化があるように、これまで選択肢にも入ってこなかった業界や企業が転職時の選択肢に入ってきたという方も多いのではないでしょうか?

最近ではベンチャー企業に転職したいと相談にのることも増えてきました。


裁量権が大きく成長ができ、かつ昇給・昇格が年齢ではなく実績で判断されるベンチャー企業を魅力的に思う方も増えてきたのでしょう。


しかしまだ安定していない企業も多いベンチャー企業で働くには向き不向きがあります。


そこで今回は、ベンチャー企業で働き、採用も行ってきた筆者が思うベンチャー企業に向いている人と向いていない人の特徴をご紹介致します。

ベンチャー企業への転職をご検討されている方の力になれれば幸いです。


※こちらの記事では、スタートアップ企業も含めてベンチャー企業とします。

ベンチャー企業とは

まず初めに、ベンチャー企業とはどのような企業を指すのでしょうか?

ベンチャー企業の定義とは

実は「ベンチャー企業とはどのような企業を指すのか」ということは明確に定義されていません。しかし一般的にベンチャー企業とは、革新的な技術やサービスを提供しており、設立から数年程度の若い会社のことを指すとされています。


例えば新しい不動産販売会社が設立された場合、不動産販売会社はすでにあるビジネスモデルであるためベンチャー企業とは言われません。


しかし、なにかに特化した不動産販売会社で、それが革新的なサービスであった場合はベンチャー企業になります。


株式会社リクルートホールディングスや株式会社サイバーエージェントなどの有名企業はメガベンチャーと呼ばれ、多額の資本金を有し、多数の従業員を雇用する大規模な企業ではありますが、元が革新的な技術やサービスを提供していたことから大企業でありつつもメガベンチャーと呼ばれています。

スタートアップとの違い

ベンチャー企業と並んで耳にすることが多いものとしてスタートアップ企業が挙げられます。


スタートアップ企業とは、ベンチャー企業と同じように革新的な技術やサービスを提供する企業の中で、設立から2年〜3年にも関わらず売り上げやサービス普及率などの成長スピードが早い企業のことを指します。

ベンチャー企業の中の1つと考えるとわかりやすいでしょう。

ベンチャー企業に向いている人の特徴

それではここからは、ベンチャー企業へ転職をご検討されている方に向けてベンチャー企業に向いている人と向いていない人の特徴を5つご紹介致します。

ぜひご自身と照らし合わせていただき、ベンチャー企業へ転職するかどうかをご検討ください。

0から1を生み出すことが好きな人

新しいビジネスモデルを提供するベンチャー企業では、すでに決まっているものをルール通りに行うのではなく、自ら考えて仕事をこなしていくことの方が多いです。


会社が目指したいもの、目指して欲しいゴールのみを伝えられ、そこに行くまでの道のりは自分が考えることができるベンチャー企業は、0から1を生み出すことが好きな人に向いているでしょう。

・言われたことをやるだけの仕事にやりがいを感じられない
・自分なりのやり方を探していきたい
・1つの業務ではなく1から10全部の業務に携わりたい

などの要望がある方はベンチャー企業が向いているでしょう。

自分の意見が言える人

1人ひとりの意見がとても重要で、かつしっかりとその意見を検討してもらえるベンチャー企業では、自分の意見が言える人にとってとても働きやすい環境です。


実際に、あるベンチャー企業では中途入社が決まったメンバーから出た「引っ越し手当」のアイディアがすぐに採用されたケースもあります。


上記以外にも、事業アイディアが採用されるケースなどもありますので、自分が持っている意見を言えずにもやもやした経験がある人は、ぜひベンチャー企業に転職してご自身の意見を発言していってください。

マルチタスクがこなせる人

1人ひとりの裁量権が大きく、かつ1人あたりの業務量が多いベンチャー企業は、マルチタスクがこなせる人に向いています。


タスクベースだけでなく、営業をやりながら採用活動を行ったり、マーケティングを行いながらインサイドセールスの数値管理をしたりと部署をまたぐこともあります。

1つのことを極めていくスペシャリストより、様々なことができるジェネラリストのイメージの方が近いかもしれませんね。


初めは、やることが多すぎて仕事が終わらず残業する日も出てくると思いますが、マルチタスクをこなしていくと、自分ができる業務幅が広がりますし、業務効率を考えながら仕事もするようになりますので、短期間でかなり成長できるでしょう。


自走しながら幅広い業務経験があり、さらに業務効率も考えながら働けると、ビジネスマン/ウーマンとしての市場価値はどんどん上げていくことができるでしょう。

臨機応変に対応ができる人

前日に決まっていたことが今日になると変わっている、なんてことが起きるのがベンチャー企業です。

そんな時に「昨日と言っていることが違うので対応できません」ではなく、臨機応変に対応ができる人、さらにそんな場面も楽しむことができる人はベンチャー企業に向いています。


もちろん重要な内容がすぐに覆ることはありませんが、導入するサービスや仕事の優先順位などが変わる場面は多々ありますので、変わってしまったことに対して怒るのではなく、どうすればできるかを考えられるといいでしょう。

チームワークを大切にできる人

大企業では隣の部署がなにをしているのか知らないということもありますが、ベンチャー企業では人数も少ないので他部署との協力が必須です。


営業とマーケティングが協力して契約に向けてプロジェクトを進めたり、人事と各部署のリーダーが協力して採用活動を行うことも多いため、本当に部署関係なく会社としてのチームワークが重要です。

チームで協力して何かを成し遂げることが好きな方はベンチャー企業で活躍していけるでしょう。


将来起業したい人


将来起業を検討している人はベンチャー企業がおすすめです。


ベンチャー企業では社長の近くで経営目線に立って日々業務を行うことが可能ですし、若いうちから役職に就ける可能性が高いベンチャー企業で事業部長になれば、事業の立ち上げとグロースの両方を経験することができるためです。


ベンチャー企業で働く人の中には将来的に起業をしたいと考えている人も多く、入社時に起業をしたいと伝えておけば社長自ら色々と教えてくれることもあるでしょう。

ぜひ、起業へのステップとしてベンチャー企業を検討している方は転職を前向きにご検討ください。


その他、ベンチャー企業で働くメリットもまとめましたので、ご興味がある方はご覧ください。

ベンチャー企業で働くメリット・デメリットとは?求人の特徴をもとに解説

ベンチャー企業に向いていない人


次にベンチャー企業に向いていない人の特徴をご紹介致します。


もちろんこれらに当てはまるからベンチャー企業への転職はやめておいた方がいいというわけではありませんが、ここでご紹介する内容を覚悟した上で転職するといいでしょう。

会社に安定性を求めている人

成長率の高いベンチャー企業は多々ありますが、安定性が高いベンチャー企業は多くありません。


月次報告会では赤字が続いている現状を見ることもありますし、今月売り上げがゼロ…という話があがることもあるでしょう。そのため、会社が売却される可能性や潰れる可能性があるということは考えておかなければいけません。


「安定した企業で働きたい」と考えている方は、安定し始めてきたベンチャー企業や大企業を選ぶなど、選択肢を狭めた方が良いかもしれません。

受動的な人

自分から仕事を見つけていくのではなく、人から仕事を振られて動く方が良い人は、ベンチャー企業で働いていると壁に当たる場面が多いでしょう。


前述した通り、ベンチャー企業ではすでに確立した何かがあるわけではないので、1人ひとり試行錯誤して日々業務を行っています。

さらに1人あたりの業務量も多いため、中々人に仕事を教えることに対して時間が使えず、OJTであったり、聞かれたことに答える体制が引かれていることも多いでしょう。


自分から動けないと「他の人は忙しそうなのに自分はやることがない」という状況になりかねず、会社に居づらくなってしまうかもしれません。

勇気はいりますが、自分から質問したり仕事をもらいにいく姿勢を取ってみてください。もし難しい場合は研修制度が整っている企業や、業務分担がしっかり分かれているような企業を検討してみると良いでしょう。

ワークライフバランスを重視したい人

「残業月100時間、休日出勤は当たり前。」


もちろんそんなベンチャー企業はありませんし、今ではリモートワークが可能であったりフレックス制が導入されているなどワークライフバランスが整ったベンチャー企業も多いですが、やはり設立まもないベンチャー企業に転職すると多少の残業や休日出勤は覚悟しておいた方がいいでしょう。


1人あたりの業務量が多く、通常の勤務時間では終わらないことが多いからです。


もちろん自分でコントロールして残業しない日を作ったり、採用して人に仕事を振ることで業務量を減らしていくことは可能ですが、「絶対に残業したくない」「オンオフをはっきりさせたい」という方にはベンチャー企業の環境はあまり向いていないかもしれません。


とはいっても冒頭にお伝えした通り、45時間以上の残業を求められたり、休日返上で働くような企業はほぼありませんので、ご自身がどれくらいの残業であれば許容範囲なのか、何か基準を決めておくことをおすすめします。

優良ベンチャー企業を見つける方法

いざベンチャー企業に転職しようと決めても、次はどの企業に転職するかが迷うポイントです。


休日がしっかり取れて年収が働いた分しっかりと払われるベンチャー企業もあれば、休みなく働き年収は相場よりも低め…なんてベンチャー企業もあります。

さらに転職したはいいけど会社が潰れてしまった…なんてこともなくはありません。


ここでは、休日や年収、今後の企業の成長の面から優良ベンチャー企業を見つける方法をご紹介致します。

口コミを見る


気になる企業があれば、口コミサイトでその企業の口コミを見てみましょう。

ベンチャー企業は制度が変わることも多々ありますので古い口コミはあまり信用せず、1〜2年以内の口コミを見るのがおすすめです。


口コミを見る際には、下記3つはしっかり見ておきましょう。

・休みはあるか
・残業はどれくらいか
・年収は適正か


「土日も関係なく連絡がくる」「昇給はあまり期待しない方がいい」など書かれている場合は、面接時に質問してみることをおすすめします。

転職エージェントに相談する


企業と直接やりとりをしており、企業のリアルな情報を把握している転職エージェントに相談するのもおすすめです。


昇給がどれくらいの頻度でいくらくらい上がるのか、残業は月どれくらいあるのかなど、内定の合否に関わるかもしれないと思って聞けないことを求職者に代わって聞いてくれます。

さらに過去その転職エージェントからご紹介したことがある企業であればよりリアルな情報を持っているため、リアルタイムな企業の良いところ・悪いところを教えてくれるでしょう。


無料で登録できる転職エージェントがほとんどで、その企業があなたに向いているかどうかを一緒に考えてくれたり、面接で受かりやすくなるためのアドバイスをくれたりもしますので、まだ登録していない方は登録してみても良いかもしれません。


転職エージェント選びにお悩みの方は、SaaS業界やベンチャー企業に強い転職エージェント『キャリア・エックス』に一度ご相談くださいませ。

企業のよりリアルな情報を元に、あなたにあった優良ベンチャー企業をご紹介致します。


ベンチャー企業に向いている人は前向きに転職を


私がベンチャー企業で働いていて思うことは、もし転職するとしてもまたベンチャー企業がいいということです。

大企業も経験してきましたが、ベンチャー企業で働いていると「自分しかいない」という責任感や日々目まぐるしく動く忙しさになんとも言えない充実感を覚えます。


ただこれは私自身がベンチャー企業に向いているからであり、ベンチャー企業に転職してきたはいいけど不満が募り1年ほどで転職していく方も何名も見てきました。


このようにベンチャー企業には向き不向きがありますので、自分にあっているのかどうか、よりリアルな話を聞きたい方や、第三者目線で相談にのってほしいという方は一度当社『キャリア・エックス』のようなベンチャー企業への転職に強い転職エージェントにご相談ください。


これまでのご経験やその時にどう思ったかなどをお聞きしながらベンチャー企業に向いているかどうか、向いているならどんなベンチャー企業が良いと思うかをプロ目線でお伝え致します。


キャリアエックス編集部

過去2回の転職を行い、大企業・ベンチャー企業を経験。ベンチャー企業では、人材紹介事業の立ち上げを行い、WEBマーケティング兼人事として採用面接を実施。これまで執筆した転職関連記事は100本以上。
転職希望者・採用担当者それぞれの経験をもとに、「ためになる」リアルな情報を発信したいと考えています。

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