電通の営業職の仕事内容、年収、必要なスキルを紹介

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東海林 浩樹
前職リクルート時代、採用チーム責任者として約3000人の面接を経験。 様々な人生と向き合わせて頂く中で、「その一個人の人生において、よりよい機会を提供していけるか」が全ての一歩だと確信しました。転職するしないに関わらず、「ご自身が気づいていない強み」「生きるエネルギーの源泉」を発掘することを私の使命と捉え、皆様にとって、気軽にご相談できるパートナーでありたいと考えております。

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国内最大手の総合広告代理店である、株式会社電通(以下、電通)。


テレビ、新聞、ラジオ、雑誌の4大マスメディアの広告事業では圧倒的なシェアを誇り、高いマーケティング力を武器に多くのナショナルクライアントの広告開発や事業変革などをサポートしています。


この記事では、「電通の営業職」をクローズアップし、仕事内容や年収イメージ、必要とされるスキルなどについてご紹介します。電通の営業職への転職を検討されている方は是非ご覧ください。

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電通の採用の傾向

・中途での正社員採用を拡大

電通はこれまで、中途での正社員採用にはあまり積極的ではなく、「正社員は新卒、中途採用は契約社員」をメインとしていました。ただ近年では、中途での正社員採用に力を入れています。


電通では現在、従来の広告ビジネスから、パートナービジネスへと領域を広げており、「目指す姿」としてクライアントの課題に対して総合的なソリューションを提供する「IGP」(Integrated Growth Partner)を掲げています。


クライアントの持続的な成長のために伴走し続けられる人材を採用するため、営業職を中心に正社員採用を拡大しています。

・異業種からの採用を積極化

前述の「IGP」の考えのもと、広告事業のみならず、クライアントのビジネストランスフォーメーション(BX)やデジタルトランスフォーメーション(DX)などに注力しています。


そのため、デジタルやIT分野に強みを持つ人材や、企業の課題解決経験豊富なコンサルティングファーム出身者、法人営業経験者など、多様な経験・スキルを保有する人材を異業種から幅広く採用しています。

営業職が属する領域

電通の営業職は、社内では「ビジネスプロデューサー」と称されています。電通が目指す「IGP」(Integrated Growth Partner)を実現するため、次の4つの事業領域に注力しています。


電通の営業職(ビジネスプロデューサー職)は、これらの広い領域において顧客企業の成長をサポートし、社会全体の成長に貢献することが求められます。

電通の営業職の主な仕事内容

電通の営業職の、主な仕事内容をご紹介します。

クライアントの課題解決

メインの業務は、クライアントの課題を発見し、それを解決する策を考え実行することです。クライアントが抱えているニーズや課題を把握し、叶えたいことの実現や、課題の解決につながる広告展開を検討し、実行します。


前述のIGPにおいては、より企業の経営に入り込み、既存事業の変革や新規事業の創出、デジタル変革などを手掛け、クライアント企業における価値創造をけん引する役割が求められます。

プロジェクト推進

上記の課題解決を実現し、クライアントの期待を上回る成果を挙げるためには、社内外の各領域に関するエキスパート、プロフェッショナルを集め、プロジェクトを組む必要があります。


必要な知見、スキルを持つ人材をアサインし、プロジェクト全体を取りまとめ、推進していくことも営業職の役割です。

スケジュール管理や予実管理

プロジェクトを滞りなく進行し、確実に成果を挙げるためには、プロジェクト全体のスケジュール管理が重要です。


メンバーの進捗を管理し、スケジュール全体を管理しながら、効果最大化につなげていきます。プロジェクトの予算と実績を管理する「予実管理」も、営業の役割の一つです。

電通の営業職のメリット

電通の営業職として働く魅力やメリットについてご説明します。

多様な経験が積め、スキルが身につく

電通の営業職は、クライアントと常に向き合い、さまざまな課題解決に尽力する役割です。したがって業務範囲も非常に広いですが、それだけ多様な経験やスキルが身につけられるでしょう。


課題を発見する力や、ニーズを引き出すためのヒアリング力や傾聴力、洞察力、課題解決力、企画立案力や実行力など、多様なスキルも身につくと考えられます。

チームマネジメント力がつく

営業の仕事は、社内外の多くの関係者と連携を取りながら、課題解決に取り組む必要があります。


社内ではマーケティングやクリエイティブなどの部署と協働することになるため、自身が中心となってチームをマネジメントすることになります。


チームを率いる過程で、決断力やコミュニケーション力、目標達成力など、さまざまなビジネススキルも磨かれるでしょう。

プロジェクト推進に携われる

電通の営業職のミッションは、クライアントのパートナーとして、本質的な課題を発見し解決のためのソリューションを提供することです。


中には業界を代表するようなナショナルクライアントも多いことから、社内外の関係者とともにプロジェクトを組み、その中心に立って全体を推進する機会も少なからずあります。

電通の営業職に必要な能力

電通の営業職に必要とされる能力について解説します。

プロデューサーとしての能力

電通の営業職はビジネスプロデューサーとしての役割が求められています。


クライアントが抱える課題をつかみ、周りを巻き込みながら解決のために尽力できる力は、電通営業の必須スキルと言えるでしょう。

チームをまとめる力

前述のように、電通の営業は自ら先頭に立ち、社内外の多くの関係者と連携を取りながら、チーム単位で課題解決に取り組みます。


そのため、何らかのチームをまとめ、課題解決に導いてきた経験が必要とされます。

課題解決力

クライアントが抱える課題は、実に多岐にわたります。クライアントの懐に入り込み、クライアントも気づかないような潜在的な課題まで掘り起こして、解決に導く力が必要とされます。


加えて、「クライアントの課題を解決したい」という意欲や熱意、顧客視点で物事を考える姿勢も重要視されます。

電通営業職で活かせる経験

次の経験を持っている人は、電通の営業職として力を発揮しやすいと考えられます。

広告代理店

同業他社の営業として経験を積んできた人は、当然ながら経験をフルに活かせるでしょう。業界の知識やクライアントとのコミュニケーションなども、そのまま活かすことができると考えられます。


加えて、ビジネスプロデューサーとしてクライアントの成長に伴走したいとの思いが強く、貢献意欲が高い人であれば、より活躍できるでしょう。

法人営業

電通の営業職は、さまざまな規模のクライアントと対峙することになるため、法人営業の経験者は歓迎される傾向にあります。


ナショナルクライアントを担当する機会も多く、特にエンタープライズ営業経験のある人は評価されやすいでしょう。

コンサルティングファーム

クライアントのさまざまな課題解決を担う、コンサルタント。


コンサルティングファームでは、前述の「IGP」の4つの領域を手掛けることも多いことから、コンサルティングファームでの経験は大いに活かせると考えられます。


特に戦略系コンサルティングファーム、総合系コンサルティングファームでの経験が評価されやすいでしょう。

プラットフォーマー

ネットビジネスの基盤となるプラットフォーマーは、法人クライアントとのやり取りが多いのが特徴です。


クライアントの課題をつかんだうえで、自社のプラットフォームを活用し解決に導いてきた経験は、電通においてもフルに活かせるでしょう。


膨大なビッグデータを利用して戦略立案などに活かしてきた経験も、高く評価される傾向にあります。

電通の営業はきつい?

電通の営業は「花形職種」であり、やりがいや醍醐味も大きいですが、一方で「きついのでは?」と不安視する声も聞かれます。


なぜ「きつい」と思われるのか、その理由について解説します。

労働時間が長いイメージがある

広告代理店の営業は、多くの関係者とのやり取りが発生するため、電通に限らず、ハードワークになりがちです。


電通に限らず、広告代理店の営業職はハードワークになりがちです。


広告出稿主であるクライアント、出稿先であるメディア関係者などと打ち合わせをしながら、社内でもマーケティングやクリエイティブなどあらゆる職種と協働する必要があるため、残業も増えやすい傾向にあります。


以前は、競合他社との差別化のため、いつ何時でもすぐに要望に対応するなど、他社よりも長く働くことで自社の優位性をアピールしてきた経緯もあります。


ただ、近年は働き方改革の推進などにより、労働環境が改善され、労働時間も厳しく管理されているため、残業量は大幅に減っています。激務で長時間労働というイメージは、一昔前のものと言えるでしょう。

離職率が高いイメージがある

電通に対して「離職率が高い」というイメージを持つ人は多いようです。


2024年の電通全社の正社員離職率は6.4%ですが、厚生労働省「令和5年雇用動向調査結果」の全国一般労働者の離職率平均は15.4%です。


実際の電通の離職率は、全国平均に比べても非常に低く、世間一般のイメージとは異なるようです。

電通の営業職の給与目安はどれくらい?

有価証券報告書によると、電通の2024年12月期の全職種の平均年収は1508万円です。


会社の口コミがわかるopenworkによると、電通の営業職の平均は1223万円となっています。これらの数字はあらゆる年代の平均ではありますが、30代に入ると年収1000万円台に乗せる人が多いようです。


同業他社に比べても、高い給与水準を維持しています。

電通の営業に興味を持ったら、キャリア・エックスを活用しよう

ここまで、電通の営業職の仕事内容や働く魅力、必要なスキルなどについてご紹介しました。従来型の広告ビジネスから、パートナービジネスへと大きく領域を広げており、さらなる成長も期待できるでしょう。

キャリア・エックスでは、電通を始めとする広告業界を熟知した専任のキャリアコンサルタントが、内定獲得まで伴走します。


実際に、電通への転職サポート実績もございますので、電通の営業に興味を持ったら、ぜひキャリア・エックスにご相談ください。

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キャリアエックス編集部

過去2回の転職を行い、大企業・ベンチャー企業を経験。ベンチャー企業では、人材紹介事業の立ち上げを行い、WEBマーケティング兼人事として採用面接を実施。これまで執筆した転職関連記事は100本以上。
転職希望者・採用担当者それぞれの経験をもとに、「ためになる」リアルな情報を発信したいと考えています。

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