大手企業を経てベンチャー企業へ。事業戦略の根幹に携わる

2度目の転職に向けて

そんな時に、突然鈴木さんから連絡をいただいて驚きました。

Nさんが転職されてちょうど半年くらい経った頃だったので、元気かなと思いメールを送りました。大手WEB広告代理店のことも知りたかったですし。そしたらまた転職を考えているということでお会いすることになりました。

転職に向けて動き出そうとしていたタイミングだったので、ぜひ!という感じでした。正直、前回断ったこともあり少し気まずい気持ちはあったのですが、これまでの経緯もわかってくださっているので、ぜひ鈴木さんを頼りたいと思いました。

Nさんの話を聞いていると、自分が偉くなりたいわけではなく、顧客のために自分が何をやるべきか。そのために成長しなきゃというところなんだろうなと思いました。
大手WEB広告代理店内でもプロダクトやエンドユーザーに近い部署があるので、転職だけでなく異動も視野に入れつつ、業界の幅を広げて考えてみようという話になりました。

提案したのはベンチャー企業

鈴木さんとの話のなかで、「新しいものを生み出すことにコミットしてみては?」と言ってくださいましたよね。

Nさんが辞めたいと思った大きな理由は、お客様と向き合えなかったこと。誰に何をどうしたいのかが明確になっていないと、Nさんが本当に満足することはないと思ったんです。
ですので次のステップは、お客様のパートナーではなく、新規事業や社長直下で経営やサービスを動かしていくポジションがふさわしいのではと考えました。そんななかで私が提案したのは、「mamari(ママリ)」という女性向けQ&Aアプリを開発・運営しているWEB広告ベンチャーでした。

今回の転職は、1回目の時以上に大事だという自覚がありました。当時すでに結婚はしていましたが、今後いずれ子育てもしたい。30歳手前の段階で、自分がどんな場所でどういう仕事をするのか。考えるポイントが前回よりも多くなったので迷いましたが、企業名やポジション、収入にとらわれず、フラットに考えられたと思います。

ネームバリューや年収で会社を選び、成功する人もいますが、それで失敗している人もこれまで数多く見てきました。だからこそ、女性が働くことに対して価値提供できるWEB広告ベンチャーは、まさにNさんのこれからの人生をふまえてもぴったりだなと思ったんです。

ほかのエージェントさん経由で受けたコンサル企業数社もとんとん拍子で内定が決まり、最終的にWEB広告ベンチャーともう1社から選ぶことになりました。そちらの社長さんもすごく想いのある熱い方で、会社のミッションと私の成長を掛け合わせたらどういうものが生まれるかを真剣に考えてくださっていたので、ぎりぎりまで迷いましたね。

選んでくれたときは嬉しかったです。最終的にWEB広告ベンチャーを選んだ決め手は何でしたか?

WEB広告ベンチャーは、サービス内容や会社のフェーズ、自分が任せてもらえるポジションなどまったく申し分なかったのですが、正直、最初はベンチャーに飛び込む勇気がありませんでした。これまで大手で働いてきたこともあり、そのダイナミックさも感じていたので、ベンチャーに飛び込んだところで何もできなかったらどうしようという不安があったからです。
しかし、WEB広告ベンチャーでは2度にわたって会食を設定いただき、不安を払拭する場をいただきました。

オファーとしてはセールス部の部長でしたが、マネージメントの部長にとどまるのではなく、執行役員にまでのぼってほしい。今後の事業としてどうなるか、一緒につくっていってほしい。と部長や社長に言っていただいたことが大きかったです。本当に自分を必要としてくださっているのだなと感じました。

Nさんの強みを生かしながら得ることもある、こんなぴったりなポストはなかなかないと思いました。これほど会社全体で来てほしいと思ってくださっていることもすごい。WEB広告ベンチャーに決めてくださった時はとても安堵しましたし、自分が自信を持って提案した会社を選んでもらったことは本当に嬉しかったです。

2度目の転職を経て、今感じること

今回の転職は今後の人生において大事な起点になると思っていたので、とても良い機会でした。今すごく仕事が面白いです。会社のみんながユーザー目線で親身になって考える環境ですし、メディアとしてユーザーにもクライアントにも喜んでもらうことを追求しながら成長させていく。すごく難しいけどやりがいがあります。また、メーカーと代理店の経験は自分のなかでも大きな糧となっていますね。ユーザーとクライアント、どちらの気持ちもわかるので、メディアで生かせることもとても多いです。

女性だから単に女性向けメディアを担当するのではなく、Nさんだからこそ「三方良し」の状況を実現できると思っていたはずです。WEB広告ベンチャーの社長に「Nさんはキャリアエックスでも採用したいくらいの人」だとお伝えしていたので、ポジションや条件についても最大限汲んでくださったと思います。働く環境としてはいかがですか?

周りのフォローが手厚いですね。お子さんがいる社員も多いので、急な病気などで出社できないシーンもあるのですが、slackがいつもやさしさで溢れているんです。みんな今やれることをやればいいという雰囲気が根付いているので、すごいなと思いました。大手にいた時は、制度は整っていましたが、また休みか、また産休か、という声が少なからず出ていました。文化としては根付いていなかったんだと思います。

Nさんが今の会社でどんなキャリアを歩むのか、とても興味があります。もしかして今後、独立するようなこともあるかもしれない。お子さんが生まれるなどライフステージが変わっても、エンドユーザー起点で考えながら輝いていただきたいですね。

キャリア・エックスの良さとは

これまでの経験から、自分のなかで何か違和感があっても言語化することができないので、溜め込んでしまう傾向がありました。
そんなモヤモヤをざっくばらんにディスカッションしながら考えを導き出してくださる鈴木さんの存在はすごく大きかったです。

ありがとうございます。
私たちのスタンスとしては、「転職が必ずしも良い選択肢とは限らないということ」。会社を変えなくても、例えば上司に交渉することで環境が変わることもあります。中長期的に自分がどうなりたいか、まずは一度相談していただき、そこを一緒に考えていけたらと思います。会社の愚痴を言うだけでもまったくウェルカムですよ。

特に女性はキャリアの選択肢が多様化しているので、自分がどうなりたいか言語化できない人も多いかもしれません。モヤモヤしていてもベストパフォーマンスは出せないので、いろんな業種、企業や人を見てきたプロに気さくに相談した方がいいなと2回の転職を経験してすごく感じました。

僕らの仕事は点。その人の人生のなかの数ヶ月しか伴走することができません。しかし、Nさんが10年後か20年後に“おじいさまを超えた”という瞬間を迎え、その時に少しでも私のことを思い出してくれたら、それだけでエージェント冥利につきますね。Nさん、これからも頑張ってください。応援しています!

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鈴木 圭一

日本テレビにてチーフスタイリストとしてバラエティ番組などを担当。その後、株式会社リクルート(現リクルートライフスタイル社)に入社し広告企画営業としてMVP等多数受賞、他メンバー育成/チームマネジメント業務に従事。
その後、人材系ベンチャー企業にて、営業及びキャリアアドバイザーを2年経験、約1000人の転職支援業務に従事し、株式会社キャリア・エックスへ。現在は、次世代リーダー/マネジメント層向けの人材紹介事業の業務企画、キャリアコンサルティング及び営業を行う。

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