【社会人向け】自分の強みが分からない理由と見つける6つの方法を徹底解説

社会人が自分の強みを見つけるためには、特別な実績が必要だという思い込みや他者との比較をやめ、経験を正しく棚卸しする必要があります。

強みとは結果でも周りとの比較でもなく、自分にとって当たり前の考え方や行動の中に隠れているからです。

社会人が強みを見つけるための方法は、下記の6つが挙げられます。


・ポータブルスキル診断を活用する

・強みに関する単語とエピソードを整理する

・強みを知るための質問に答える

・弱みや短所を強みに言い換える

・志望企業との接点から探す

・周囲の人に聞いてみる

本記事では、社会人が自分の強みに迷う理由と、強みを見つけるための手法を、国家資格キャリアコンサルタントが徹底的に解説しています。

自分の強みがうまく見つけられないとお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。

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社会人が自分の強みがわからないと感じる4つの理由

自分の強みがわからないと感じる理由として、強みがないという思い込みや、強みと実績を混同していることが挙げられます。

実績はあくまで「結果」であり、強みを見つけるためには自分なりの工夫や行動の癖といった「プロセス」に目を向ける必要があります。

また、他者との比較で自信を失ったり、自己分析が不足していたりすることも、強みを把握できない要因といえるでしょう。

強みが見つからないと感じる原因を理解すれば、正しい自己分析がしやすくなります。

それぞれ詳しく解説しますので、強みがわからない理由を知りたい方はこのまま読み進めてください。

強みがないと思い込んでいる

「自分には誇れるような強みなんてない」と、思い込んでいる社会人は非常に多いです。

自分の能力が低いからではなく、強みとは「呼吸をするように自然とできてしまうこと」の中にあり、自分ではその価値に気づけないという盲点が原因でしょう。

例えば、あなたが「普通」だと思っている「ミスなくデータや報告書をまとめる」「分かりやすく説明する」といった行動も、他の人から見れば立派な強みです。

「強みがない」という先入観を横に置き、自分の仕事を客観的な視点で見つめなおすことで、隠れていた独自の強みが見つかるようになります。

強みには特別な実績が必要だと思っている

社長賞の受賞や最短での昇進など、分かりやすい実績がないと、強みとはいえないと思い込んでしまっている人も多いです。

本来、実績とは「結果」であり、強みとはその結果を生み出すための能力のことです。

たとえば「情報を誰もが見やすいように整理した」「クライアントに不要な手間が生じないようFAQを用意した」など、日常の小さな工夫や感謝された経験に強みがあります。

これまでの工夫や発揮した能力が、応募先や勤務先で求められるものであれば、十分に評価される強みといえるでしょう。

周りの人と比較して自信を失っている

優秀な同僚やSNSで活躍する知人と自分を比べ、自分に自信を失ってしまうことも、自分の強みが分からない理由の一つです。

強みを「他人より優れたスキル」だと定義してしまっていることに根本的な原因があります。

強みとは他者との勝敗ではなく、自分が「無意識に、苦労せずできてしまうこと」の中にあるものです。

周りを見るのを一度やめ、自分の内側にある「行動の癖」に目を向けることで、独自の強みが見つけられるようになります。

自己分析が足りない

社会人として経験や実績があっても、自己分析が不足していると、自分の強みがわからないと悩んでしまいます。

仕事への責任感が強かったり、言われたことを当たり前にできたりする人ほど、自分の強みが分からないと悩む傾向があります。

社会人が自分の強みを理解するには、自分の仕事がうまくいった理由や、その仕事に取り組んでいるときの感情を理解することが重要です。

自分の思考や感情、成功経験には共通点があり、強みに紐づいていることが多いので、改めて自己分析に取り組むとよいでしょう。

「考えてみたけどよくわからない」「やっぱり自信がない」という方は、プロと一緒に考えてみましょう。

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社会人が自分の強みを見つける方法6選

社会人が自分の強みを見つけるためには、ポータブルスキルや強みに関するキーワードをふまえ、エピソードや根拠を言語化するのが効果的です。

項目に沿って経験を振り返ることで、強みへの理解や自信が深まるでしょう。

また、企業との接点から強みを見出したり、他の人に自分の強みを聞いたりすることも、自分の強みを知るために有効です。

それぞれ詳しく解説しますので、自分の強みを知りたい社会人の方は、できる範囲で構いませんので、ぜひ取り組んでみてください。

ポータブルスキル診断を活用する

厚生労働省も提唱する「ポータブルスキル(業種や職種が変わっても持ち運びできる能力)」の観点から、強みを見つけることができます。

どんな分野でも活かせるスキルがあることに気づくことで、強みがわからないという悩みが解消され、自信にもつながるでしょう。

以下のリストで「苦労せず自然にできているもの」や「人から褒められたことがあるもの」に、頭の中でチェックを入れてみてください。

深く考え込まず、直観的に回答するだけで構いません。

人や組織と関わり動かす「対人力」

  • 相手の意見を否定せず、まずは「受け止める」姿勢で話を聞いている
  • 上司や顧客からの要望に対して、意図を汲み取り迅速にレスポンスしている
  • 厳しい状況や言いにくいことでも、相手に配慮しながら正確に伝えている
  • 立場や部署が違う人とも、物怖じせずに関係を築くことができる
  • 場の空気を読み、チームが動きやすいようにサポートや気配りができる

仕事を確実に進める「対課題力」

  • ゴール(目的)から逆算して、今の作業が本当に必要か判断している
  • 突発的なトラブルが起きても、慌てず事実を確認して対処できる
  • ミスが起きないよう、自分なりのチェックリストや手順を作っている
  • 複雑な情報を整理し、誰が見てもわかるようにまとめるのが得意だ
  • 「もっと効率的な方法はないか?」と、現状のやり方を疑う癖がある

自分を律して成果を出す「対自分力」

  • 「ここまでやる」と決めたことは、妥協せず最後までやり遂げる責任感がある
  • 失敗したり注意されたりしても、感情的にならず「次はどうするか」を考えられる
  • 未経験の業務や新しいツールに対しても、拒絶せず興味を持って学べる
  • 自分の機嫌は自分で取り、常に安定したパフォーマンスを発揮できる
  • 忙しい時でもパニックにならず、優先順位をつけて落ち着いて処理できる

参考:厚生労働省「ポータブルスキル見える化ツール
参考:株式会社ジェイック「ポータブルスキルの一覧(24種)と具体例、必要な理由や効果的な鍛え方も解説

チェックが最も多かった項目が、ポータブルスキルに関する自分の強みといえます。

対人力、対課題力、対自分力、それぞれの項目についても解説していますので、必要に応じてご覧ください。

対人(組織)力

対人力とは「気遣い」ができる以上に、ビジネスを円滑に進めるための高度な対人スキルを指します。

AIには代替できない「信頼関係の構築」や「調整力」は、営業、接客、マネジメントなどあらゆる職種で最強の武器となるでしょう。

対人力を示すキーワードとして、下記が挙げられます。

・傾聴力
・受容力
・調整力
・ホスピタリティ

対課題力

対課題力は、課題を発見し、計画を立て、確実に遂行する力のことです。

ビジネスの根幹を支える能力であり、事務や経理、エンジニアなど、特定の職種に限ったものでなく、幅広くビジネスの場で重宝されます。

強みを示すキーワードとしては、下記が挙げられるでしょう。

・計画力
・課題発見力
・論理的思考力
・改善力

対自分力

対自分力とは、セルフマネジメント能力を指します。

変化の激しい現代において、自ら学び、考え、行動できる「自走する力」は、企業が今、最も求めている資質の一つです。

対自分力を示すキーワードは、下記のとおりです。

・責任感
・柔軟性
・学習意欲
・ストレス耐性

強みに関するキーワードを選び、エピソードを整理する

さらに詳しく自分の強みを知りたい社会人は、下記のキーワードから自分の強みと思えるものを選び、なぜそれを選んだのかを言語化してみてください。

具体的なエピソードや根拠を考えることで、自分の強みへの理解が深まります。

参考:厚生労働省「魅力見える化シート

キーワードを選択した後は、下記の流れに沿って、具体的なエピソードや根拠を言語化してみましょう。


・Who/Where(どんな場面・状況で?)
例:繁忙期のカスタマーサポートで

・What/Why(何を、なぜしたか?)
例:返信の遅れを防ぐため、共有FAQを自作した

・How(どのような工夫をしたか?)
例:過去の質問を5つのカテゴリーに分類した)

・Result(その結果、どうなったか?)
例:返信速度が30%向上し、チームに感謝された)

上記に取り組むことで、強みを明確にすることができます。

強みを知るための質問に答える

ワークが「少し重い」と感じる方や、もっと直感的に自分の性質を知りたい方は、以下の「3つの問い」に答えてみてください。

自分にとっては当たり前で、見過ごしている強みが隠れている可能性があります。

Q1:これまでの仕事で、努力した感じはしないけど、感謝された(喜ばれた)ことは?

強みを考えるヒント

自分では「それとなくやったこと」でも、相手が感動したなら、それは周りから見て希少なスキルです。

Q2:仕事をしていて、周りに対して「もっとこうすればいいのに」とイラッとしたことは?

強みを考えるヒント

イライラは「高い基準」の裏返しです。「なぜ皆はこれができないの?」という怒りや違和感の裏側には、自分の強みが隠れている場合があります。

Q3:もっとも時間の流れが早く感じる仕事は?

強みを考えるヒント

苦痛やつらさを感じない仕事は、自分の強みが活かされている可能性が高いです。

社会人が自分の強みを見つけるための自己分析については、下記の記事でも詳しく解説していますので、参考にしてください。

参考:キャリルート「【保存版】社会人の自己分析3ステップと7つのコツをキャリア理論とあわせて徹底解説

弱みや短所を言い換える(リフレーミング)

自分では負い目に感じているものも、環境が変われば強みとして評価されます。

言い換えの一例を記載しますので、自分が弱みや短所だと思っていることを、強みとして表現するにはどうしたらよいかを考えてみてください。

自分が思う「弱み・短所」言い換えられる「強み・長所」
せっかち行動が早い
優柔不断多角的に検討できる
緊張しやすい事前準備を徹底できる
こだわりが強い細部まで妥協しない
飽きっぽい好奇心が旺盛
お節介ホスピタリティがある
理屈っぽい論理的思考ができる
流されやすい、意見がない柔軟性がある

自分が弱みだと思っていたものに隠れていた強みが見つかれば、仕事や転職活動に、今までより自信を持って臨めるようになるでしょう。

企業との接点から強みを探す

志望する業界や企業がある程度決まっている場合、企業との共通点や接点から強みを考える方法もあります。

実際に、強みは仕事で活かせる内容であると判断されて評価を受けるため、自分だけの視点で考えるよりも効果的に強みを整理できます。

具体的には、企業理念や事業内容などから企業の方向性、求める人物像等を分析し、それに紐づいた自分の経験は何かを考えてみるとよいでしょう。

志望動機も一緒に整理できるため、一石二鳥です。

周囲の人に聞いてみる

強みは「自分にとっての当たり前」の中にある場合が多く、他人の目を通すことでより確実に見つけやすくなります。

自分では気づくことができない強みを、同僚や友人など周囲の人から教えてもらうとよいでしょう。

聞き方の例を記載しますので、自分にできる範囲で参考にしてください。

誰に何を聞くか
同僚・仕事で助かっている部分はどこ?
・どんな時にうまく仕事が進められている?
友人・一番イキイキして見えるのはどんな時?
・すごいと思うところって、どこ?

ポイントは言われたことを否定せず「それが私の強みなんだ」と素直に受け取ることです。

他者からの客観的な評価は、自分一人で内省する以上に、強みの根拠になります。

社会人が自分の強みを見つけるための6つの方法を紹介しましたが、自分のことを客観視するのは意外と難しいものです。

「やってみたけれど、しっくりくる強みが見つからない」「自分の強みに確信が持てない」という方は、プロの力を借りてみてください。

キャリルートの無料カウンセリングでは、あなたの経験をヒアリングしながら、自己分析と強みの言語化をサポートしています。

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社会人が自分の強みを見つけるメリット

社会人が自分の強みを見つけるメリットとして、転職活動が円滑に進み、キャリアにおける選択で迷いがなくなることが挙げられます。

強みを理解することで、どのような仕事や働き方が自分に合っているかも把握でき、企業に効果的なアピールができるようになるからです。

また、自分への自信が深まり、仕事だけではなく人生そのものへの満足感も高まるでしょう。

それぞれ解説しますので、自分の強みを見つけるメリットについて詳しく知りたい方は、このまま読み進めてください。

転職活動がスムーズに進む

自分の強みがわからない状態では、書類選考や面接など、転職活動の進捗がどうしても遅くなります。

しかし、社会人が自分の強みを理解することで、企業に効果的なアピールができるようになります。

そのため書類選考や面接対策にかかる準備時間を短縮できたり、選考通過率が上がったりするメリットがあります。

入社後に活躍できる可能性を高め、ミスマッチのリスクを激減させることもできますので、自分の強みを把握するようにしましょう。

キャリア選択で迷わなくなる

進路や求人選びにおいて「自分に合っているか」と悩み、足が止まってしまうのは、判断軸となる強みが不明確だからです。

自分の強みが明確になれば、膨大な選択肢の中から「活躍できる環境」を絞り込むための基準が定まります。

その結果、意思決定のスピードが飛躍的に上がり、迷いなくチャンスを掴み取れるようになります。

納得感のあるキャリアを自らの意思で選ぶために、まずは自分の強みを正しく把握しましょう。

自分に合った働き方や生き方を明確にできる

強みが分からないと、自分に合わない環境で闇雲に努力を重ねてしまい、結果が出ずに心身ともに疲弊しがちです。

強みを理解することで、ストレスや喜びの原因も把握でき、不要な努力を手放して得意な領域に集中できるようになります。

結果として、自分の強みに沿ったキャリアプランを描けるようになり、持続可能な働き方と生き方が手にしやすくなります。

強みを整理して、自分らしいキャリアを歩める状態を、なるべく早く実現しましょう。

自分に自信が持てる

自分の強みが自覚できていないと、日々の成果を「運や偶然」と捉えてしまい、将来への漠然とした不安がいつまでも消えません。

強みを認識することで、無意識にこなしていた「当たり前」が自信へと変わり、周囲からの評価も好転します。

結果として自分の強みを信頼できるようになり、どんな変化の中でも「自分ならやっていける」という感覚をもって生きられるようになります。

これまでの社会人経験を振り返りながら強みを見つけ、揺るぎない自信を育てていきましょう。

キャリルートでは「自分のいいところって結構あるな」と今より自分が好きになり、これからのキャリアが楽しみになる自己分析を一緒に行っています。

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自分の強みがわからないと悩む社会人からよくある質問

自分の強みがわからないと悩む社会人の方からよくある質問について回答します。

自分の強みがわからない場合、どうすればいいですか?

自分の強みがわからない場合、まずは自己分析に取り組みましょう。

社会人経験を、下記の項目で棚卸するのが効果的です。

・Who/Where(どんな場面・状況で?)
・What/Why(何を、なぜしたか?)
・How(どのような工夫をしたか?)
・Result(その結果、どうなったか?)

自分一人で整理するのが難しく感じる方、間違った方法で自己分析を進めたくない方は、人に頼るのもよいでしょう。

社会人の強みとはなんですか?

社会人の強みは、下記の3つで構成されます。

強みの構成要素具体例
テクニカルスキル・営業力
・プログラミングスキル
・経理
ポータブルスキル・問題解決力
・対人折衝力
・言語化力
マインドセット(資質)・学習欲
・内省
・向上心

より正確に強みを理解するための参考にしてください。

強みと自己PRは何が違いますか?

自己PRは「強みの中から応募先の企業に合わせてアピール内容を抽出したもの」です。

強みがあなたの「武器そのもの」なら、自己PRは「その武器をどう活かして企業に貢献できるか」を示すものといえます。

相手が求める内容によって、伝えるべき経験やスキルは変わるため、応募先に応じて整理することが欠かせません。

強みと長所は何が違いますか?

長所とは、仕事で活かせるかどうかに関わらず、性格や人柄そのものを指す「自分らしさ」です。

一方で強みは、仕事で成果を上げるための「能力」を指します。

長所を理解し、その資質を活かせる仕事を選べれば、無理なくイキイキと働くことができます。

結果として、長所が一生涯の強力な「強み」へと育つこともあるでしょう。

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山田 純輝

この記事の監修者

山田 純輝 コンサルタント

リクルートを経て人材業界で9年、3,000回以上のキャリア面談を担当。人材紹介会社の支店立ち上げ、マネージャーへの最速昇進、MVP・マネージャー賞の受賞、採用実務まで経験。

現在は「人生が変わる言葉を届ける」を事業理念に「ことのはキャリア」代表として、実行型SEOコンサルティングや専門家としての記事監修、企業内キャリアコンサルティングを手掛けている。

資格:国家資格キャリアコンサルタント