転職の軸がない!転職軸が定まらない人向けの考え方5STEPとNG例をプロが解説

転職活動において、転職の軸はとても重要です。転職の軸があると、企業選びの基準ができ、ミスマッチを防ぐことができます。

一方で、転職の軸が定まらないと、以下のような問題が起こりがちです。
✔ どんな企業が合っているのかわからず、転職活動が進まない
✔ 曖昧なまま転職を決め、「思っていたのと違う」と後悔する
✔ なんとなく転職してしまい、再び転職を考えることに

実際、厚生労働省の調査(令和5年)では、転職で賃金が減少した人の割合は33.2%と報告されています。

転職が成功するかどうかは、事前の準備次第。だからこそ、転職の軸を明確にすることが重要です。
では、どうすれば転職の軸は見つけられるのでしょうか?

ポイントは、自己分析を進める際に「客観的な視点」を取り入れること。
1人で考え続けていると、これまでの経験や思い込みに引っ張られ、本当に大切なことを見落としてしまうこともあるからです。

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転職の軸とは?

転職の軸とは、転職をする理由や転職する上で「大事にしたいこと」や「譲れないこと」を指しています。

転職の軸は1個だけでは企業を絞り切れないので、2〜3個あることが理想です。

転職の軸の具体例として、以下のような軸が考えられます。

  • 今までの経験を活かしてキャリアアップできる
  • 新しい職種へ挑戦できる
  • 若手にも難易度の高い業務を任せてもらえる
  • 自分の得意分野や資格を生かせる
  • 習得している語学の知識を生かせる
  • 仕事を進めやすい環境が整っている
  • 海外に関わる仕事ができる

転職の軸が必要な理由

転職の軸が必要な理由は2つあります。

  • 転職先選びの基準にできる
  • ミスマッチを防げる

転職の軸がなければ、「何のために転職をするのか」「自分に合った転職先とは何か」「そもそも転職が必要なのか」が整理できません。

ここでは、転職の軸が必要な理由を具体的に解説します。

転職先選びの基準にできる

転職の軸があれば、転職をする理由が明確になり、理想的な転職を実現するためにどのような職場が適切か整理できます。

つまり、自分に合う会社と合わない会社を見極められるようになるのです

転職の軸があれば、手当たり次第にさまざまな企業へ応募をするような非効率な転職活動が避けられます。また、志望動機も明確にしやすくなるので、書類選考や面接での通過率も上がるでしょう。

ミスマッチを防げる

入社してから想像と違ったというミスマッチを防ぐためにも、転職の軸は必要です。

転職後のミスマッチには、例えば、自身のスキルや経験が活かせない、社風が合わないなどが挙げられます。

転職の軸をしっかり持てていれば、こうしたミスマッチを防ぐことができるようになります。

また、採用する側にとっても、長期間働いてくれる人、自社に貢献してくれる人を採用したいので、面接で転職の軸について質問する企業が多いです。

  • なぜ転職したいのか
  • 入社後どのような仕事に挑戦したいか
  • これまでの経験をどのように活かしたいか

このような質問に対しても、転職の軸を考えておけば、受け答えに困ることはないでしょう。

転職の軸の考え方を5STEPで解説!

では、転職の軸はどのように考えればいいのでしょうか。

転職の軸の考え方を5STEPで解説します。

  • 【STEP1】転職したい理由を書き出す
  • 【STEP2】これまでの経験やスキルを整理する
  • 【STEP3】キャリアプランを書き出す
  • 【STEP4】転職してどうしたいのか整理する
  • 【STEP5】優先順位をつけて絞り込む

転職の軸を考えて、効率的に転職活動を進めましょう。

【STEP1】転職したい理由を書き出す

まずは、思いついた転職したい理由をたくさん書き出してみましょう。

例えば、さらなるスキルアップを目指したい、実力を評価されたい、ライフワークバランスを重視したいなど、今回の転職の目的は何かを整理することが重要です。

この段階では、理由がいくつもあったり、内容が抽象的だったりしても構いません。

また、優先度をつけたりする必要もありません。あなたの思いを素直に書き出してみてください。

【STEP2】これまでの経験やスキルを整理する

次に、これまでの自身のキャリアを振り返り、棚卸しをしてみましょう。

自分の経験やスキル、評価された実績、仕事の中で大事にしていることなどを書き出します。

書き出したものの中から共通点を見付けて、グループ化してみると、自分の強みや弱み、得意なことや苦手なこと、大事にしている価値観、仕事上での嫌なことなどが明確になってくるはずです。

【STEP3】キャリアプランを書き出す

次に、キャリアプランを書き出します。

ここでは、今後どのような仕事や働き方をしたいのかなど将来の理想を整理し、言語化します。

将来の理想が言語化できたら、その理想を達成するためには、3年後・5年後・10年後にどうなっていたいかかを、具体的に考えてみましょう。

この具体的な行動目標が、あなたのキャリアプランになります。

キャリアプランが思いつかなくて悩んでいるという方は、こちらの記事を参考にしてみてください。 「20代の70%はキャリアプランがない!考え方やコツ、NGパターンをプロが解説

【STEP4】転職してどうしたいのか整理する

次に、STEP2で棚卸をして気付いた現在地と、STEP3で書き出した将来の理想像のギャップを埋めるためには、何が必要かを考えましょう。

ここで明確になった現在地と将来の理想像とのギャップを埋めるための選択肢の1つが「転職」です。

転職以外にも現職のままでスキルアップや昇進を目指す、起業や副業をするなどが選択肢となる場合もあるでしょう。

転職をした結果として、「どのような状況になれば、将来の理想に近づけるか」を考えることが必要です

【STEP5】優先順位をつけて絞り込む

最後に、STEP4で考えた現在地と将来の理想像とのギャップを埋めるために必要なことを、優先順位をつけて絞り込みます。

STEP1では内容が抽象的でたくさんあった転職の理由が、STEP4まで考えることでより明確になり、何を優先すればよいかが具体的に見えてきているでしょう。

優先順位は、しなければならないこと「MUST」、したいこと「WANT」と「なくても困らない条件」の3段階に分けるのがおすすめです

転職の軸のNGパターンは?OK例付きで解説

転職活動の際に、転職の軸を決めることは重要ですが、転職の軸にはNGパターンもあります。一般的なNGパターンは以下の2つです。

  1. 具体的な軸になっていない
  2. 希望条件を軸にしている

せっかく転職の軸を考えても、決め方を間違っていては、転職を成功させるのは難しいでしょう。ここでは、NGパターンだけではなく、OK例もご紹介します。

あなたの転職の軸がNGパターンに該当していないか、ぜひ確認してみてください。

具体的な軸になっていない

転職の軸は、具体的であることが重要です。

例えば、以下のように抽象的な軸では、転職先を絞り込むことが難しいので、NGといえます。

NG例
  • 年収をUPさせたい
  • 好きなことをしたい
  • 福利厚生が充実した職場で働きたい

より具体的に考えてみましょう。

OK例
  • 挑戦がきちんと評価される
  • プレゼンテーション能力を活かせる
  • ワークライフバランスが整っている
  • 悩みを相談しやすい環境が整っている

このように、具体的な軸にすることによって、転職先が絞りやすくなります。

転職の軸は、できるだけ具体的に考えましょう。

希望条件を軸にしている

年収UPや福利厚生などの待遇面、職種などの希望条件が転職の軸になっている場合も注意が必要です。

NGとは言い切れないものの、面接で転職の軸について質問された時にそのまま伝えてしまうと、自分の都合しか考えていないと捉えられてしまう危険性があります。

もし、あなたが一番大事にしたいことが待遇である場合は、伝え方を変えることが重要です。例えば、年収UPが転職の軸の場合は、以下のような表現がおすすめです。

  • 仕事の成績が評価される環境で働きたい
  • 評価制度が明確な会社で、自分の実力を試したい

会社側から与えられるのではなく、自らの実力が評価された結果として勝ち取るというポジティブな表現を心がけるとよいでしょう

転職の軸が定まらないときの対処法

転職の軸について考えたけれども定まらない、煮詰まってしまったという方も多いでしょう。

転職の軸が定まらないときの対処法は以下の2つです。

  • 自己分析をする
  • プロに相談し第三者から意見をもらう

まずは自己分析を行い、自分自身の内面と深く向き合うことが必要です。

それでも、一人では思いつかないという方は、第三者から意見をもらいましょう。新たな自分に気付けるかもしれません。

自己分析をする

転職の軸が決まらないときは自己分析をして自分自身の内面を深堀し、自分の価値観や特徴を整理してみましょう。 今のあなたが、転職に何を求めているのかを明確にすることが必要です。

自己分析をうまく進めるには、さまざまな方法があります。例えば、以下のような方法が一般的です。

自己分析が進めば、転職の軸が明確になるので、転職の成功へとさらに近づけるでしょう。

転職に向けた自己分析ができなくて悩んでいる方はこちらの記事を参考にしてみてください。 「自己分析ができない…転職を成功させる自己分析を4STEPでプロが解説!

プロに相談し第三者から意見をもらう

自分一人で自分自身を深堀りすることは難しく、行き詰まってしまう方も多いでしょう。そんなときは、プロに相談して第三者から客観的な意見をもらうようにしましょう。

専門知識と豊富な実績を持つキャリアのプロに相談すれば、自分自身についてさまざまな視点からより深く考えられるようになります。

また、転職の軸がまとまらないときに、プロの視点からアドバイスをもらうことができるので転職活動を進めやすくなるでしょう。

転職の軸は誰に相談すべき?

転職の軸に悩んだときの相談先は「転職エージェント」と「キャリアコーチング」の2つがあります。

転職エージェントは無料で気軽に相談できることがメリットです。ただし、内定が決まったら企業から費用が支払われるビジネスモデルになっているため、自分の気持ちが固まり切っていない段階でも転職を後押しされてしまうリスクがあります。

一方でキャリアコーチングは費用がかかるというデメリットはあるものの、企業などとの利害関係が一切なくフラットな立場からプロの意見をもらうことができることが特徴です。

転職エージェントとキャリアコーチングの違いは以下の通りです。

転職エージェントキャリアコーチング
サービス内容・求人紹介 ・面接対策・キャリア全般のアドバイス ・1対1のセッション ・長期的なキャリアプラン設計 ・自己分析
目的・転職活動のサポート・自己理解やキャリアの目標の明確化
対象者・転職を考えている人 ・転職先のイメージがついている・自分自身のキャリアについて深く考えたい人 ・転職をすべきかどうかまだ定まっていない人
費用無料料金相場は30~70万円程度

ここからそれぞれのメリットとデメリットについて解説していきます。

転職エージェントに相談するメリットとデメリット

転職エージェントとは、転職活動のサポートをしてくれるサービスです。

主なサービス内容は、求人紹介や履歴書の添削、面接指導などの転職支援です。転職エージェントに相談するメリットとデメリットは以下のとおりです。

メリットデメリット
・無料で利用できる ・面接の日程調整や条件交渉なども行ってもらえる・内定の可能性を上げるために大量の求人票が送られてくる場合がある 転職するか悩んでいる段階で企業への応募を促されたりする

転職エージェントは、転職者が企業に入社すると、採用企業から報酬が支払われるビジネスモデルです。 転職エージェントの仕組み 転職エージェントの仕組み

そのため、転職者に寄り添うよりも転職先の早期決定を優先していることもあるので、注意が必要です

キャリアコーチングに相談するメリットとデメリット

キャリアコーチングとは、キャリアコーチが、自分自身の強みや適性を言語化し、中長期的なキャリアプランの構築をサポートするサービスのことです。

主なサービス内容は、徹底的な自己分析、キャリアプランの設計、具体的な行動目標の設定などキャリアに関わる全てをサポートしてくれます。

キャリアコーチングに相談するメリットとデメリットは以下のとおりです。

メリットデメリット
・客観的なアドバイスをもらえる ・自己分析のサポートを受けられ、強みや適性を明確にできる ・長期的なキャリアプランを立てられる ・自分のやりたい仕事が見つかる・費用がかかる ・キャリアコーチ選びを間違えると何も得られない

キャリアコーチングサービスは、相談者本人が費用を支払うビジネスモデルです。

企業との利害関係がないため、受講料は全額相談者の負担となり、数十万円と高額になります。しかし、企業との利害関係がない分、100%相談者に寄り添ってアドバイスすることができるのです。 キャリアコーチングの仕組み キャリアコーチングの仕組み

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東海林 浩樹

前職リクルート時代、採用チーム責任者として約3000人の面接を経験。
様々な人生と向き合わせて頂く中で、「その一個人の人生において、よりよい機会を提供していけるか」が全ての一歩だと確信しました。転職するしないに関わらず、「ご自身が気づいていない強み」「生きるエネルギーの源泉」を発掘することを私の使命と捉え、皆様にとって、気軽にご相談できるパートナーでありたいと考えております。