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Change Interview
キャリア・エックスは、「人の可能性は無限大」と考えています。だからこそ、今どんな仕事をしていても、やりたい仕事があるなら、そこへ向かって一緒にチャレンジしていきたい。この連載では、キャリアチェンジを成し遂げた方へ担当コンサルタントがインタビュー。なぜ、変わろうと思ったのか、なぜ変われたのか? 転職者の方の本音をお伝えします。
Make Changer
36歳(2021年6月現在)
中学時代は真面目だったが、高校時代は勉強よりも遊びとバイトに夢中になり、大検を取って中退。祖父の介護がきっかけで介護の勉強を始め、国家資格を生かすべく二十歳から介護企業に就職。当時は今が楽しい!ことを追い求めていたため、キャリアについて考えたことや将来やりたいことはなかった。祖父が亡くなったことで介護を続けるモチベーションを失い、介護職を22歳で離職。
周りからキャラ的に営業が向いていると言われていたので受けてみたところ、ホットペッパー全盛期のリクルートに岐阜勤務の美容営業として合格。契約社員(3年の雇用契約)を満了するも、リーダーとしてマネジメント経験を積むため、さらに3年の雇用延長契約を交わす。正社員への道もあったが、社名や商品力に関わらず本当の営業力を身に付けたいという想いで、企業から依頼された動画を制作する動画制作のベンチャー企業へ転職。
その後、キュレーションメディア『LOCARI(ロカリ)』を開発・運営する株式会社Wondershake(ワンダーシェイク)を経て、夢だった独立を果たす。
伴走者:キャリアアドバイザー
鈴木圭一
〜商品力ではなく、営業力で勝負したい!〜
僕たちの出会いは、名古屋のリクルートで働いていた頃でしたね。
最初は鈴木さんのことを、チャラい奴だなぁと思っていました(笑)。
お互い様でしょう(笑)。あの当時のリクルートは、やんちゃな人が多い動物園みたいなところでしたが、今はもう少し普通になっていますよ(笑)。リクルートからの転職を考えたときに、大葉さんは既にMR職(製薬会社の営業)で1社内定を持っていました。その上で、なぜキャリア・エックスへ相談にいらっしゃったのでしょうか?
ベンチャーで働いてみたいという気持ちがあり、本当にMRでいいのか迷っていたからです。キャリア・エックスでは動画制作のベンチャー企業を紹介いただき、代表取締役の方にお会いしてすっかり魅了されて。また、動画の世界は無形だからこそ可能性があって楽しそうだと思って決めました。
商品力ではなく営業力が試されるところも、大葉さんの転職の軸に合っていましたね。一方で、1社しか紹介しなかったというのは本当にレアケース。それぐらい社風がマッチしていたとも言えます。動画制作会社では半年足らずでマネジャーまで昇進された大葉さんですが、なぜ転職を考えたのでしょうか?
上場を目指すぞ!という社内のワクワク感もあって楽しく仕事していましたが、もう少しお給料を上げたい(笑)というのが正直な気持ちでした。
〜No.1の座を死守する側ではなく、No.1の座を奪う立場になる!〜
社名や商品力に頼らない真の営業力を付け、さらに成長産業への転職を考えられたのですね。そしてこの時も、キャリア・エックスにご相談いただきました。
キュレーションメディア(1つのテーマに関連する情報をネットの中から収集し、見やすい形で再編集して読者に届けるメディア)が全盛期を迎えていたこともあり、ご紹介いただいたWondershake社(以後、ワンダーシェイク)に入社して業界1位の座を奪おう!と決意しました。当時のワンダーシェイクは資金調達をかなりしていて、明らかに伸びていることが感じられたからです。
会社と自分の両方が成長できるところを考えたときに、その答えがワンダーシェイクだったのですね。『LOCARI(以後、ロカリ)』の仕事では、何を担当していましたか?
代理店チーム(広告営業)のマネジャーで入社しましたが、これからは純広告ではなくネットワークやアフェリエイトが伸びる!と思ったので、2か月後にはそのチームを作って率いだしました。そこからはひたすら売り上げを作る日々。1年経ってみると、ロカリの売り上げの約80%を自分が稼ぎ出していました(笑)。
営業の座組や仕組みを新しく考える事業開発の役割も担当されていましたね。
はい。それに飽き足らず、売り上げを持ちながらブランドチームの副部長も務めました。
〜自分のスキルで食べていく覚悟で独立へ〜
順風満帆なキャリアを歩まれていますが、ここで独立を決意した理由は何でしょうか?
今までの経験をもってすれば一人でやれる、独立できるのではないかと思ったからです。
それは、リクルートを卒業してすぐだったら出来なかったでしょうか?
大きい会社だと経営に携わることがなかなかないので、僕自身は出来なかったと思います。ベンチャーの1番良いところは、経営者がものすごく近くにいること。これから会社をどうしていくかという話まで経営者と出来るようになれば、自分でもできるようになるのかなと思います。
ベンチャーを経たことで営業戦略と経営の両方を学べ、自分のスキルで食べていく覚悟を持って独立できたのですね。
はい。現在は業務委託として他メディアの営業戦略からマネジメント、商品企画、相談役まで担当するようになりました。
すごいキャリアステップアップですね。ご自身の強みはどこだと思いますか?
自分で言うのもなんですが、意外に努力家なところ?(笑)
確かに。マーケティングの本など、ここまで勉強するのか!?というくらい読んでいらっしゃいました。何十冊も! 見えないところで自己研鑽を積み重ねていった結果、自分がやると決めたことに徹底的にやりきる力が付いたのですね。
動画制作ベンチャー時代もワンダーシェイク時代も売れるために心掛けてきたのは、クライアントよりもクライアント企業のことを知ること。マネジメントに関しても、相手(メンバー)のことを知るという意味では近いところがあります。
大手広告代理店の人と仕事する機会も多かったと思いますが、大葉さんはすぐその人と仲良くなれるところがすごいと思っていました。コツはありますか?
自分の敷居を自分で下げることでしょうか(笑)。例えば、初対面の方とお会いするときもパーカーなどリラックスしたファッションで行ったり。身なりのしっかりしている人が仕事が出来なかったらすごくガッカリしますが、「こいつ大丈夫かな?」と思った人が、意外にハイパフォーマーだったり、理にかなったことを言ったりすると、信頼を勝ち取れるんです。
それって、自信の表れでもありますよね。
そうですね。服装がどうであれ、クライアントが提供して欲しいと思っているものは提供しているという自負はあります。あと、ベンチャーは「教えてください」というスタンスよりも「自分で取りに行く!」という姿勢が求められます。
そこが、聞けば教えてくれて、アセットスキームがきちんと整っているリクルートと違う点ですね。得たいものを得るために走り続ける努力をしているところが、大葉さんの一番の強みなのではないでしょうか。転職の面接では何をアピールしていましたか?
リクルート時代は、たとえ自分の売り上げが達成できなかったとしても、全国で見れば達成していました。ですので、ベンチャー時代のようなヒリヒリとした責任感までは持っていなかったように思います。それに対して、立ち上げ期のベンチャー企業では自分の成果が会社に与える影響が大きいので、それらの経験から得た成果と組織マネジメントについて、実績をお話しすることが多かったですね。
リクルート、そしてベンチャー企業2社を経て独立されましたが、キャリアをご自身で振り返っていかがですか? 今後のキャリアはどのようにお考えでしょうか?
あまり善し悪しを考えて生きるタイプではないので、常に今が正解かなと(笑)。でも、ここ数年でリモートワークが推進され、東京に居なくても東京の会社と働ける時代になってきました。あえて言うなら、いずれは地元の名古屋に帰りたいですね。あとは、副業を認める会社も年々増加。またどこかの会社に所属しながら、自分のスキルと限られた時間を使って独立した仕事を続けることもあるのかなと思います。
転職活動でキャリア・エックスを使ってみて、いかがでしたか?
過去2回の転職共に、大量に会社をご紹介するのではなく、「大葉さんにはここがいいと思う!」というピンポイント推薦に近い感じでしたが(笑)。
転職活動を開始した当初、大手エージェントにお願いしていました。でも、大手エージェントは自社利益に繋がる会社や受かりやすい企業を紹介するので、本質じゃないと感じることも。その点、キャリア・エックスさんは効率よりも転職者に真摯に向き合ってくれていると感じました。そのため案件紹介力が高く、おかげでむやみやたらに数打つみたいなことをせずにスムーズに転職出来ました。
単なるエージェントと転職希望者いう関係を超えて、なんと結婚式にもキャリア・エックスCEOの東海林、そして僕をご招待いただきました。
これからベンチャー企業に転職を考えている方へメッセージをお願いします。
もしやってみたいと思うなら、やる前に諦めずにやってみてください! “住めば都”ということわざにあるように、どの企業に入っても意外と適応力があるもので、やっていけると思います。「ここまで出来たら次に行ったら良い」と思う場合には、たとえ自分の部下であっても、転職を勧めたこともあったくらいですから(笑)。