チェンジ後の努力・工夫と、そこから得たこと・学び
人に直接影響を与えられる仕事をしたい。
その思いを実現するために人材業界へ
人の縁がきっかけで人材業界へ
そうして矢幡が選んだのは、ECベンチャーへの転職時に支援を受けた転職エージェントで働くことだった。きっかけは、ECベンチャーへの転職時に担当してくれたキャリアアドバイザーに退職することを報告したとき。「それなら、一緒に働きませんか?」と誘いを受け、引き受けた。
「『働く楽しさを感じてもらえる仕事がしたい』という漠然とした思いを実現する選択肢の一つに人材業界があることを示してもらえたし、誘ってもらったこと自体が縁かなと思って。人材業界は仕事がきついという印象がありましたが、自分がここまでやってこれたのは人の縁に支えられていたからこそだし、誘ってくれた方を信頼していたので、とりあえずやってみることにしました」
厳しい経験が自身の成長に
転職後は、キャリアコンサルタントとして求職者の転職支援と企業の採用支援を担当。これまでとは異なる仕事に、日々、勉強を重ねていった。
「リクルートライフスタイル時代は飲食業界、ECベンチャー時代は美容業界と、特定の業界だけに目を向けていたのとは異なり、転職支援を行うには、全業界の知識が求められるので、広くアンテナを張る重要性を痛感しました。幅広い業界の動向を把握するよう意識が変わりましたし、企業や求職者の方と話す中でわからない言葉が出てくればその都度調べるなど、日々、勉強でしたが、知識をつけていくのが楽しかったですね」
そんな中、自信を深める経験となったのが、入社後半年ほどたったとき。10名弱いたキャリアコンサルタントが皆退職し、求職者の支援も、企業の採用支援も矢幡一人で行わなければならならない状態が2カ月間ほど続いたのだ。
「社長や先輩と行っていた企業訪問も一人で行く事となり、最初は何を話せばいいか分かりませんでした。でも、自分が動かなければ何も進まないので、当たって砕けろという思いでコミュニケーションを取っていると、徐々に聞くべきことや、何を聞くとより有効な情報を話していただけるかなどがわかるようになってきました。この2カ月間を経て、企業の担当者とも対等に話せるようになりましたし、このときの経験があるからこそ、今、ちょっとしたことでは動じず、落ち着いて対応できるのだと思います」