「キャリアアドバイザーの仕事はきつい」と言われる理由とは?仕事内容ややりがいを解説

 

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転職時に寄り添って話を聞いてくれたキャリアアドバイザーに憧れて、キャリアアドバイザーの仕事に興味を持ったという方もいらっしゃるのではないでしょうか?


しかし、キャリアアドバイザーの仕事を調べてみると、激務で大変、きついという記事や口コミを目にすることがあると思います。


そこで今回は、キャリアアドバイザーに興味を持っているけれども実情がわからず不安…という方に向けて、キャリアアドバイザーがきついと言われている理由や、仕事内容、得られるやりがい、向いている人・いない人の特徴などを解説します。


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目次

キャリアアドバイザーの仕事はなぜ「きつい」と言われているのか?

キャリアアドバイザーは、主に転職エージェントにおいて求職者に対して転職のアドバイスをしながら、転職成功までサポートやアドバイスを行う職種です。


転職活動の際などに、キャリアアドバイザーの仕事ぶりに触れたことのある人もいると思いますが、なぜ「キャリアアドバイザーの仕事はきつい」などと言われるのでしょうか?


考えられる理由を紐解いてみましょう。

勤務時間が不規則になりがちだから

キャリアアドバイザーの主な仕事の一つは、求職者との面談です。


経験やスキル、キャリア展望、希望条件などを丁寧にヒアリングし、求職者が活躍でき、希望も叶えられる求人を探します。


求職者は働きながら転職活動をするケースが多いため、面談の日時が平日の夜や土日になりがちであることから、「きつい」と感じる人がいるようです。


ただ、土日に出勤した場合は代休を用意したり、リモートでの面談を取り入れていたり、フレックスタイム制で対応していたりと、キャリアアドバイザーの負担を考慮し働きやすい環境を整備している企業が大半です。

求職者との関係性構築が難しいから

キャリアアドバイザーは、求職者の転職成功まで伴走し続けるのが仕事です。


希望に沿った転職を実現するには、求職者に自身の経歴や希望について腹を割って話してもらう必要があり、早期に関係性を構築することが重要です。


しかし、一度の面談で信頼され、心を開いてもらうのは難しいもの。


人によっては、関係性を築くまでに時間がかかり、すぐに転職成功につながらないケースもあるため、「きつい」と思われることがあるようです。

面談スキルが必要とされるから

求職者との面談の際には、限られた時間の中で経歴やスキル、実績だけでなく、今後のキャリア展望、転職に対する思い、年収や働く環境、勤務条件など細かい希望を聞き出す必要があります。


求職者とのコミュニケーションの相性などにより、うまく思いやニーズを引き出せないケースもあり、まだ面談経験が浅い人などは「きつい」と感じる場面があるようです。

成果が簡単には出ないから

人手不足により企業の採用ニーズが高まっている一方で、求職者の志向は多様化し転職先への希望も増える傾向にあります。


また、転職市場の活性化を受けて転職エージェントが増加し、いくつかのエージェントを活用する人が増えていたり、直接応募など別の応募方法と併用する人もいたりします。


求職者一人ひとりとじっくり向き合い、希望に応えるべく努力しても、別の方法で転職を決められてしまうケースもあるため、努力がなかなか報われない、成果が出るまでに時間がかかると感じるケースもあるようです。

キャリアアドバイザーは、実はやりがいの大きな仕事!

前述のように、キャリアアドバイザーの仕事がきついと言われる理由はいくつか考えられますが、その一方で面白さややりがいを感じる場面も多いのが特徴です。

求職者、企業の役に立てていると実感できる

企業のニーズと求職者のニーズをマッチングさせた結果、入社した人が力を発揮してイキイキと活躍したり、その結果企業の業績が拡大したり新たな事業が立ち上がったりするなど、「いい変化」を目の当たりにできるのは、キャリアアドバイザーならではのやりがいです。

直接「ありがとう」と感謝の言葉をもらえる

いいマッチングが実現できた結果、企業と求職者の双方から「ありがとう」と感謝されるのも、キャリアアドバイザーのやりがいになっています。


求職者と信頼関係を構築できれば、転職が決まった後もキャリア相談を受けるケースも多く、中長期的にキャリアに伴走できる点に魅力を感じるキャリアアドバイザーは多いようです。

世の流れ、動きがわかる

転職市場の流れを理解し、いま伸びている業界、仕事をつかむのも、キャリアアドバイザーの重要な仕事。


事業環境の変化を読む力は、どの仕事にも求められるスキルであり、ビジネスパーソンとしてのスキルアップ・ステップアップにつながるとされています。

幅広いビジネススキルが身につく

世の中の流れ・動きを読む力のほか、求職者と向き合い本音を引き出す過程でコミュニケーション力、傾聴力、ヒアリング力、洞察力など、ビジネスに活かせる幅広いスキルを磨くことができます。

業界・職種の知識が深まる

転職エージェントによっては、IT業界担当、営業職担当など、業界や職種によって担当領域がわけられるケースがあります。


キャリアアドバイザーとして力を発揮するためには、その業界や職種についての理解を深める必要があるため、自ずと業界や職種についての専門知識が身につきます。

キャリアアドバイザーの求人動向

キャリアアドバイザーの採用ニーズは非常に旺盛です。人材不足を受けた各企業の人材採用ニーズの高まりを受け、ビジネスパーソンの転職意欲も増しています。


この流れを受け、転職エージェントに寄せられる求人ニーズも、転職を志し転職エージェントに登録する求職者も増えており、各社ともキャリアアドバイザーの採用に注力しています。

転職希望者数は過去最大に

総務省統計局労働力人口統計室の「直近の転職者及び転職等希望者の動向について」によると、2023年の転職等希望者(※)は1035万人と、前年比で78万人増加しており、過去最多の人数となっています。


ここからも、キャリアアドバイザーのニーズの高まりを理解していただけると思います。


※就業者のうち、現在の仕事を辞めて他の仕事に変わりたいと希望をしている者及び現在の仕事の他に別の仕事もしたいと希望している者のこと

※総務省統計局労働力人口統計室「直近の転職者及び転職等希望者の動向について

人材紹介会社の数も右肩上がりで増加

転職希望者の増加を受けて、人材紹介会社の数も増えています。


厚生労働省が発表した「民営職業紹介事業所数の推移」によると、転職エージェントなど有料職業紹介事業所は平成23年度(2011年)以降増え続け、令和5年度(2023年)には過去最多の30,113カ所となっています。


人材紹介会社の数が増えれば、当然キャリアアドバイザーも必要になります。


キャリアアドバイザーとして経験を積めば、より好待遇でほかの人材紹介会社に転職できる可能性もあるでしょう。

※厚生労働省「民営職業紹介事業所数の推移

キャリアアドバイザーに向いている人

どんなタイプの人がキャリアアドバイザーに向いているのかご紹介します。

人とコミュニケーションを取るのが得意な人

コミュニケーション力は、日常的に新たな求職者とやり取りするキャリアアドバイザーには必須のスキルです。


人とコミュニケーションを取るのが好きで、得意だという人は、キャリアアドバイザーの素質があると言えます。


求職者によっては、自身の転職に対する本当の思いや叶えたいことなどに気づいていなかったり、言語化できていなかったりする場合があるため、相手の話を聞きながら思いやニーズを引き出す「傾聴力」や「洞察力」を併せ持っている人は、より向いているでしょう。

相手の気持ちを想像しながら物事を考えられる人

キャリアアドバイザーの役割は、求職者が希望する転職を叶え、目指すキャリアをサポートすること。


自分が先頭に立ち、求職者を引っ張ることも時には必要ではありますが、相手の立場に立ち気持ちを想像しつつ寄り添う姿勢が重要。


求職者の気持ちを第一に伴走し続けることが、ミスマッチのない転職につながるため、常に相手本位でいられる人はキャリアアドバイザーに向いています。

マルチタスクが得意な人

キャリアアドバイザーの仕事は多岐に渡ります。


担当する求職者との面談のほか、応募先のアドバイス、応募書類の添削や模擬面接の実施、企業側と面接日程の調整やフィードバックの習得、希望条件の交渉など、さまざまな業務を同時並行で進めなければなりません。


担当する求職者の人数が増えるほど、効率的に業務をこなさなければトラブルが起こりかねないため、マルチタスクが得意な人はキャリアアドバイザーの資質があると言えるでしょう。

根気強く、継続力がある人

前述したように、キャリアアドバイザーの仕事はすぐに成果が出るものではありません。


求職者によってはなかなか方向性が定まらなかったり、意思決定に迷ったりして、転職が決まるまでに時間がかかるケースもあるでしょう。


したがって、紆余曲折があっても根気よく求職者に向き合い、継続的にサポートし続ける力が重要。


根気強さには自信がある、粘り強いと言われる…などという人は、キャリアアドバイザーに向いているかもしれません。

キャリアアドバイザーには向いていない人

一方で、キャリアアドバイザーの仕事には向いていなさそうな人の特徴もご紹介しておきましょう。

規則的に働きたい人

ワークライフバランスを大切に、業務時間通りに働きたい人はキャリアアドバイザーの仕事は向いていない可能性があります。


前述のように、求職者に合わせて平日夜に面談の時間を割いたり、土日に出勤したりするケースは少なくありません。


業務に合わせて臨機応変に働き方や働く時間を変えていく必要があるため、規則的に働きたい人はストレスが溜まるかもしれません。

人づきあいが苦手な人

キャリアアドバイザーの仕事は人とのコミュニケーションが欠かせません。


求職者に本音を語ってもらうには、時には自己開示しつつ、腹を割ってざっくばらんに話すことも大切です。


また、面接日程の調整や希望条件のすり合わせなど、企業側とやり取りする機会も多いことから、人づきあいが苦手な人には難易度の高い仕事だと考えられます。

飽きっぽく継続力に自信がない人

業務量が多く、多岐に渡るキャリアアドバイザーは、一つのことに引っ張られ過ぎず、気持ちを切り替えながらどんどん業務をこなしていく力が求められます。


一方で、求職者一人ひとりとじっくり向き合い、内定〜入社までサポートする姿勢は非常に重要です。


切り替え力は必要ですが、飽きっぽい人、継続力がない人には向いていないでしょう。

キャリアアドバイザーのキャリアパス

キャリアアドバイザーになった後のキャリアパスを紹介します。


求職者の転職をサポートするキャリアアドバイザーは、自然と応募書類作成や面接に関するノウハウが身につくため、自身の転職活動にも役立てられるでしょう。

キャリアアドバイザーを束ねるマネージャー

まず挙げられるのは、キャリアアドバイザーを束ねるマネージャー職へのステップアップです。


キャリアアドバイザーの仕事はやりがいは大きいものの、一方で業務内容は幅広く、求職者に合わせるため時間も不規則になりがちです。


メンバー一人ひとりとコミュニケーションを取り、業務量や難易度などを定期的にチェックしながら、その先にいる求職者を転職成功に導くことが主な役割。


一方で、チームの目標達成も重要なミッションであるため、キャリアアドバイザーのマッチング精度とスピードアップのための指導・アドバイスも必要とされます。

企業の人事担当

キャリアアドバイザーから、企業の人事採用担当者に転身するケースも少なくありません。


人手不足による採用競争が激化する中、採用ノウハウに長け、求職者の気持ちもわかるキャリアアドバイザー経験者は、高く評価される傾向にあります。

キャリアカウンセラー

求職者一人ひとりのキャリア相談に乗ってきた経験を活かし、キャリアカウンセラーとして活躍する例もあります。


キャリアカウンセラーは、キャリアデザインに関するカウンセリングとアドバイスを行う仕事で、特別な資格は必要ありませんが、民間の資格を取得しそれを肩書きに活躍している人が多いようです。

企業向け人材コンサルタント

キャリアアドバイザーから、企業向けの人材コンサルタントに転身する例もあります。


企業が抱える人事や採用の課題に向き合い、解決に導くのが主な役割。


企業の人事同様、求職者の気持ちに向き合い続けてきた経験を活かし、採用成功率アップやマッチング精度の向上を実現しているケースが多いようです。

独立・起業

キャリアアドバイザーとして経験を積んだ後、独立するケースもあるようです。独立に当たっては、キャリアコンサルタントの国家資格を取得したほうが有利ではあります。


フリーのキャリアコンサルタントとして活躍する例もあれば、人材紹介会社を起業する例もあります。

キャリアアドバイザーはきついだけではない!興味を持ったら転職エージェントに相談してみよう

求職者一人ひとりに寄り添い、転職実現までサポートし続けるキャリアアドバイザーは、業務量も多く大変な仕事ではありますが、その分得られるやりがいも大きいのが特徴です。


キャリアパスも広がっているため、仕事内容に興味を持ったらキャリアアドバイザーへの転職を検討してみてはいかがでしょうか?


前述のように、転職希望者は右肩上がりで増加し、それに伴い人材紹介会社の数も増えています。


それに伴い、キャリアアドバイザーの採用ニーズも拡大しており、意欲と素養があれば未経験でも採用される可能性は高いでしょう。


キャリア・エックスでは、未経験からキャリアアドバイザーへの転職事例も数多く保有しており、一人ひとりの希望に沿った求人の提供や、転職アドバイスが可能です。


キャリアアドバイザーの仕事に興味を持ったら、ぜひキャリア・エックスに相談にいらしてください。

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キャリアエックス編集部

過去2回の転職を行い、大企業・ベンチャー企業を経験。ベンチャー企業では、人材紹介事業の立ち上げを行い、WEBマーケティング兼人事として採用面接を実施。これまで執筆した転職関連記事は100本以上。
転職希望者・採用担当者それぞれの経験をもとに、「ためになる」リアルな情報を発信したいと考えています。

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