30代に差し掛かり、「やりたい仕事がわからない」「このまま今の仕事を続けていいのか不安」と悩む人は少なくありません。
20代の頃は勢いで働いてこれたけれど、これから先のキャリアを考えたとき、「本当に自分に合った仕事って何だろう?」「やりたい仕事なんてあるのかな?」と、立ち止まってしまう。このような迷いやモヤモヤは、経験を重ねたからこそ生まれるものです。
しかしやりたい仕事がわからないまま立ち止まっていると、次のようなことが起こりやすくなります。
✔ 今の仕事に違和感を覚えながら、なんとなく日々をこなしてしまう
✔ キャリアの選択肢を絞れず、転職か現職継続か決めきれない
✔ 自分には何が向いているのかすら見えず、焦りだけが募る
こうした状態から抜け出すには、自分の価値観や経験を丁寧に見つめ直し、これからの働き方をじっくり考えることが必要です。
特に30代前半は、未経験の分野に挑戦するうえで、「最後のチャンス」といえる時期です。30代後半になると未経験業界・職種への転職が難しくなり、選択肢が少しずつ限られていくのもまた事実。だからこそ、このタイミングでキャリアを見直すことには大きな意味があります。
考える際のポイントは、自己分析を進める際に「客観的な視点」を取り入れること。
1人で考え続けていると、これまでの経験や思い込みに引っ張られ、本当に大切なことを見落としてしまうこともあるからです。
「やりたい仕事がわからない」「これからどう働いていくべきか悩んでいる」——そんな方は、キャリルートの無料カウンセリングを試してみてください。
キャリアのプロがあなたの思考を丁寧に整理し、「今のあなたにとって納得できる選択肢」を一緒に見つけていきます。
目次
30代はキャリアの分岐点
30代になると、社会人としての経験が積み重なり、仕事に対する価値観や自身の強み・弱みが明確になります。
特に30代前半は、未経験職種への挑戦がまだ可能な最後のタイミングですが、30代後半や40代以降になると、転職市場では即戦力としての採用が重視されるため、未経験職種への転職は難しくなる傾向があります。
つまり、30代はキャリアを見直すラストチャンスとも言える大切なキャリアの分岐点。
同時に、自分の経験や価値観が言語化しやすく、自己理解を深めやすい年代でもあります。
だからこそ、今の働き方を見直し、自分のキャリアをどの方向に進めるかを考えることが重要です。
仕事で何がしたいかわからない30代のよくある特徴
「仕事で何がしたいかわからない」と悩む30代には、共通する特徴が3つあります。
- 自分よりも周りからの目を優先している
- 自己理解が足りない
- 自分に自信がない
自分の価値観や強みを深く掘り下げられずに、自分の可能性を狭めてしまい、やりたい仕事を見つけられずにいる可能性が高いです。
自分よりも周りからの目を優先している
本当はやりたいことがあるにもかかわらず、「周りからどう見られているか?」を気にしすぎて、自分自身のやりたいことを認められずにいるケースは少なくありません。
また、「周囲の期待に応えなければならない」という意識が強いと、自分が本当にやりたかったことを見失い、いつの間にか他人の価値観に合わせた選択をしてしまうこともあります。
自己理解が足りない
自己理解が足りないと、自分の価値観や強みを把握できず、何を優先して転職すべきかが分からなくなります。
その結果、「自分は本当は何がしたいのか?」が理解できずに、周囲の意見に流されてしまいがちです。
自分軸が定まっていないと、転職活動は成功しづらく、何度も転職を繰り返すことになる危険性があります。まずは、自分の経験や得意なことを整理し、じっくりと自己理解を深めることが大切です。
自分に自信がない
自分に自信がない人は「自分にはどうせ無理だ」と無意識のうちに選択肢を狭めてしまい、本当にやりたいことに挑戦できなくなります。
その結果、自分の本音と向き合うことを避けたり、「やりたいことが見つからない」と思い込んでしまったりすることもあるでしょう。
そんな人は、まずこれまでの経験や実績を振り返り、自分が積み上げたものを認識することが大切です。小さな成功体験を積み重ねれば、自信を持つきっかけになります。
仕事で何がしたいかわからない30代が転職を成功させるための方法
「仕事で何がしたいかわからない」と悩む30代が転職を成功させるためには、次の5つのステップが必要です。
- 【STEP1】これまでの経験を棚卸する
- 【STEP2】価値観や強みを言語化する
- 【STEP3】理想の未来・ライフスタイルを描く
- 【STEP4】小さなキャリアプランを立てて動く
- 【STEP5】転職してどうなりたいのか整理する
詳しく解説していきます。
【STEP1】これまでの経験を棚卸する
まずは、これまでの経験を振り返り、自分の実績やスキルを明確にすることが必要です。
過去の仕事で培ったスキルや得意な業務を整理することで、適職の方向性が見えてきます。
例えば、以下のようなことを考えてみましょう。
- 自分を誇りに思った経験は何ですか?
- 他人に認められた経験はありますか、それは何ですか?
- これまでの業務やプロジェクトで達成したことは何ですか?
- 周囲から評価されたスキルや得意なことは何ですか?
- 楽しく取り組めた業務や熱中した仕事の分野は何ですか?
- 乗り越えた困難や成長した経験とその際に発揮した能力は何ですか?
これらを整理することで、自分の強みや適性が明確になり、本当にやりたい仕事について、考えやすくなります。
【STEP2】価値観や強みを言語化する
次に、価値観や強みを言語化することで、何を大切にして働きたいのかを明確にしていきましょう。
以下の質問を通じて、自分の価値観を深堀りできます。
- あなたの長所や強みは何ですか?
- あなたの短所や弱みは何ですか?
- あなたが一番得意なことは何ですか?
- あなたが一番苦手なことは何ですか?
- あなたが周りの人から褒められたことは何ですか?
- どんな作業や業務が最も能力を発揮できると感じますか?
- 理想の働き方とはどのようなものですか?
- あなたは1人で過ごす時間があれば、何をしますか?
- これまでの人生で最も大切にしてきたものは何ですか?
- 時間を忘れるほど夢中になれることは何ですか?
- 困難に直面したとき、どんな方法で乗り越えましたか?
これらの質問を考えてみると、自分にとって大切な価値観や強みが見えてきます。それらに気付くことで、より納得感のある転職活動ができるでしょう。
【STEP3】理想の未来・ライフスタイルを描く
理想の未来やライフスタイルを描くことはキャリアの方向性を見つける重要なステップです。
ここまで整理した価値観や強みをもとに、5年後・10年後にどんな生活をしていたいのかを明確にすることで、今何をすべきかが見えてきます。
以下のポイントを整理しながら、自分の未来像を考えてみましょう。
- あなたの夢は何ですか?
- 理想の働き方とは?
- 理想のライフスタイルとは?
- 理想の家族・友人・同僚との人間関係とは?
- あなたにとって成功とは?
- 仕事を通じてどんな達成感を得たいですか?
- 将来のために、必要なスキルや経験は?
- 将来のために、5年後・10年後に達成しておきたい具体的な目標は何ですか?
- 将来の自分が後悔しないために、今最もすべきことは何ですか?
- 社会に対してどんな影響を与えたいですか?
これらを具体化することで、理想の未来を想像しながら、自分にとって本当に大切なことは何かを考えてみましょう。
【STEP4】小さなキャリアプランを立てる
自己理解を深めて気付いた自分の価値観や強みと、理想の未来との間にある差を埋めるために、小さなキャリアプランを立ててみましょう。
いきなり理想の状態に到達するのは難しいので、短期・中期・長期の視点で計画を立てることが重要です。
例えば、営業職の例を考えてみましょう。
具体例①:同業界・営業職で昇進を目指すパターン
- 半年後:担当エリアの業績を前年同期比で120%達成し、マネージャー候補としてのアピール材料を揃える。
- 1年後:プレイングリーダーとして小規模チームの案件管理やKPI設計を担い、管理職研修にも参加する。
- 2年後:営業課長に昇進し、戦略立案とメンバー育成の両立で部全体の底上げを図る。
- 5年後:部長職として複数拠点・数十名規模の組織を束ね、自社の中核人材として経営に関与し始めている。
具体例②:業界チェンジ+専門性重視の「戦略営業・コンサル型キャリア」
- 半年後:コンサル営業・SaaS・BtoB領域へのキャリアシフトを検討し、市場動向・求人傾向をリサーチする。
- 1年後:業界を絞って転職し、業界知識や専門用語を猛スピードで吸収。アカウントプランニングなどにも関与し始める。
- 3年後:ソリューション型営業として提案書作成から収益設計まで一気通貫で対応。大手クライアントを任される。
- 5年後:戦略立案力と収益貢献力を武器に、BizDevや営業企画への職種拡張、もしくはフリーランス転向も視野に。
このようになりたい姿を考えたうえで、達成するためのステップを考えられると、無理なく理想の未来へと近づけます。
【STEP5】転職してどうなりたいのか整理する
転職を成功させるためには、「転職後にどうなりたいのか」を明確にして、それを実現するためには、今何を変えるべきかを考えることが重要です。
例えば、「収入を上げたい」「ワークライフバランスを改善したい」「やりがいのある仕事に就きたい」など、理想の働き方を具体化しましょう。
その上で、スキルアップ、ネットワークの構築、転職市場の情報収集など、現時点でできるアクションを整理し、一歩ずつ進めることが大切です。
5STEPを考えてみて「1人で深掘りをするのが難しい」「考えてみたけど、合っているのか不安」という方は、お気軽にキャリルートの無料カウンセリングでご相談ください。
プロの視点からアドバイスいたします。
仕事で何がしたいかわからない30代のNG行動3選
何がしたいかわからず不安なときは、何か行動に移さないと不安になってしまいがちです。そんなとき陥りがちなNG行動を3つ紹介します。
- 実務経験がない中で資格取得をする
- 見通しを立てる前に行動に移す
- 現職を退職後に転職活動をする
詳しく解説していきます。
実務経験がない中で資格取得をする
「転職に役立つかもしれない」と考え、何がしたいかわからないまま資格取得に走るのはおすすめできません。
30代の場合、転職活動において重視されるのは実務経験であり、資格だけでは評価が大きく変わらないことが多いです。
また、資格取得には時間と労力がかかるため、取得後にどのように活用するのかを考えずに勉強を始めると、結果的に転職に結びつかないこともあります。
資格取得を検討する際は、自分のキャリアプランに沿った資格かどうかを慎重に判断し、実務経験を積む方法と並行して考えることが大切です。
見通しを立てる前に行動に移す
転職への焦りから、事前の計画を立てずに行動に移すのは危険です。
例えば、「とりあえずスキルを身につけよう」とキャリアスクールに通っても、学ぶ内容が自分のキャリアに活かせなければ、転職につながらないこともあります。
スクールで得られるスキルや、そのスキルがあればどの職種に転職できるのかを事前にリサーチし、目標を設定してから行動することが大切です。
見通しを立てずに行動すると時間や費用を無駄にする可能性があるので、慎重に進めましょう。
現職を退職後に転職活動をする
働きながらの転職活動は時間に追われ難しいものの、転職活動を退職後に始めるのはリスクが伴います。
収入が途絶える期間が長くなると、焦りや不安が募り、冷静な判断ができなくなる可能性も上がるでしょう。
その結果、希望とは違う条件の仕事で妥協してしまうことも少なくありません。
余裕を持って転職活動を進めるためにも、在職中に求人をリサーチし、必要なスキルを磨くなど、事前の準備をしっかり整えることが大切です。
仕事で何がしたいかわからないときの対処法
「仕事で何がしたいかわからない」と悩んでいるときは、次の3つのことから始めてみましょう。
- 自分ができそうなことから考える
- やりたくないことを明確にする
- キャリアコーチングを利用してアドバイスをもらう
自分の価値観を明確にして、第三者からのアドバイスをもらうことで、本当にやりたいことが見えてくるかもしれません。
自分ができそうなことから考える
「仕事で何がしたいかわからない」と悩んでいるときは、これまでの経験を振り返り、自分ができそうなことを考えてみましょう。
できることを積み重ねていくうちに自分の強みややりがいを感じるポイントを理解できるようになります。
そうすることでやりたい仕事が徐々に見えてくるようになるでしょう。
やりたくないことを明確にする
「何がしたいのかわからない」と感じるときは、やりたくないことを明確にしましょう。
やりたくないことを明確にすることで、自分の本心に気付けます。また、「なぜやりたくないのか」を深掘りすることで、自分の価値観がはっきりしてきます。
例えば、「ノルマに追われたくない」という場合は、安定した環境でじっくり取り組む仕事を求めているのかもしれません。
このように、自分の理想に近づくための気付きが得られるのです。
キャリアコーチングを利用してアドバイスをもらう
自己分析は、自分ひとりで深堀っても、限界を感じることが多いです。
キャリアコーチに相談して、プロの視点から客観的なアドバイスを受ければ、自分では気づけなかった価値観や強みを発見できる可能性があります。
また、適職の選び方についても具体的な方向性を示してもらえるため、より納得感のあるキャリア選択ができるようになります。
ひとりで悩まずに専門家の力を借りることも、転職を成功させる有効な手段の一つです。
仕事で何がしたいかわからない30代にはキャリルート!
やりたい仕事がわからないという方はキャリルートをご利用ください!
キャリルートは一人ひとりのスキルや経験、志向などを活かし、納得のいくキャリアを歩んでいけるようサポートするキャリアコーチングサービスです。
キャリアのプロがマンツーマンでサポートし、あなたの価値観や強みを言語化し、あなたが本当にしたいと思っていることは何か紐いていきます。
プロが一対一で対話し、あなたの強みや価値観を言語化
キャリルートでは、キャリアのプロであるコーチが一対一で向き合い、あなたらしさや価値観を一緒に言語化していきます。
そのうえで、「何を人生の目標にしていくべきか」「目標を達成するためにはどのような行動が必要か」などをアドバイスし、実現に向けてサポートできます。
リクルートの社員4000人にコーチングした実績
キャリルートのコーチはリクルート社員4000人以上にコーチングを行った実績があるベテランコーチです。
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そのため、これまでの実績を生かしたサポートを提供することができます。
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キャリルートを運営しているキャリア・エックスは、20代・30代のキャリアチェンジ、ベンチャー企業や成長企業への転職支援を得意とする転職エージェントです。
2015年のサービス開始以来、数多くのビジネスパーソンと向き合ってきた実績があります。
そのため、あなたの状況と徹底的に向き合い、人生の目標を言語化するために、様々な角度からアドバイスが可能です。
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