未経験からコンサルタントへの転職は難しい?転職成功のポイントと対策を解説

こんにちは、「キャリア・エックス」編集部です。

コンサルタントに興味を持っているものの、「何歳まで挑戦できる?」「そもそも未経験でも転職できる?」などと不安を抱いている方は多いことと思います。 この記事では、未経験からコンサルタントへの転職は可能なのか、何歳までに転職したほうがいいのか、評価されるスキルや準備すべき対策を解説します。 未経験からコンサルタントへの転職を成功させたい方は、是非ご覧ください。
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未経験からコンサルタントへの転職は可能だが、難易度はやや高い

結論から言えば、未経験からコンサルタントへの転職は決して不可能ではありません。

実際、未経験からコンサルティング業界へ転職する人は多く、コンサル未経験者を採用するコンサルティングファームも増えています。

近年、事業変革や経営改革、DX推進などのニーズの高まりから、企業からのコンサルティング依頼が拡大しており、かつ依頼内容も多様化しています。

そのため、異業界で経験を積んださまざまなバックグラウンドを持つ人材を採用する動きが高まっています。

とはいえ、誰でも受かるというわけではありません。

コンサルティングファームは「人」こそが最大の資産であり、競争力の源泉となるため、資質を見極めるための選考は必然的に厳しくなります。

それを突破するには相応の準備が必要となるため、未経験からの転職難易度はやや高めと言えるでしょう。

未経験からコンサルタントへの転職が難しいと言われる理由

未経験からコンサルタントへの転職が難しいとされる理由について、具体的に解説していきます。

コンサルタントとしての適性が重視されるから

コンサルティングファーム各社が未経験者を採用する際に重視しているのが「コンサル適性」です。

コンサルタントは、クライアントである企業が抱えるさまざまな課題に対して、解決のためのサポートをする仕事です。

企業の将来を大きく左右する可能性もある、責任ある役割でもあります。

そのため選考過程では、コンサルタントとしてクライアントに価値を提供するべく、的確にコミュニケーションを取りながら、論理的な思考で課題解決を進めることができるかどうかを、さまざまな角度から問われることになります。

重責を担うことになるだけに、未経験の場合は特に、コンサルタントとしての素養とポテンシャルを厳しく見られています。

即戦力が求められる傾向にあるから

コンサルティングファームの中途採用では、一から未経験者をじっくり育てることは少なく、入社直後からプロジェクトに参画し、クライアントの経営課題や業務課題の解決に携わるケースが大半です。

たとえ未経験であっても、これまでの経験を活かしながら企業の課題解決に尽力し、即戦力になるべく努力する必要があります、

したがって、自身の専門領域で豊富な経験を持ち、スキルを身につけていること、そしてそれらを武器に早期に仕事をキャッチアップできる姿勢が求められます。

独自の選考プロセスがある

コンサルティングファームによっては、「ケース面接」と呼ばれる独特の選考プロセスが設けられます。

詳しくは後述しますが、特定のビジネスシナリオを題材としたディスカッション形式で行われ、候補者の適性を評価するために設計されています。

コンサルタントならではのフレームワークや論理的思考などが必要とされるため、コンサル未経験者が臨む際には十分な事前対策が必須となるでしょう。

コンサルタントの未経験者採用が増えている背景

一方で、多くのコンサルティングファームが、未経験者採用を拡大しています。

その主な背景をご説明します。

企業からのコンサルティング需要が拡大

事業環境の目まぐるしい変化などを背景に、企業の事業改革や業務改善ニーズ、業務効率化、成長戦略や人材戦略の立案など、コンサルティングニーズは旺盛です。

これらのニーズに対応するため、多くのコンサルティングファームが採用を活発化しており、若手ポテンシャル人材を中心に未経験者にも広く門戸を開いています。

さまざまな専門知識・スキルが必要に

近年では、DX推進やM&A、SDGsやサステナビリティなど、コンサルティングファームに寄せられる案件が多様化しています。

多様な業種知識が必要であることから、各分野の専門知識を持つ異業種人材に注目し、業界経験・現場経験を活かして活躍してほしいと考えるコンサルティングファームが増えています。

未経験からコンサルタントへの転職は何歳までにすべき?

では、未経験からコンサルタントに転職するには、何歳ぐらいが目安となるのでしょうか?

詳しく解説していきます。

20代~30代前半の採用が多いが、40代にもチャンスあり

基本的に、未経験からコンサルタントへ転職する場合は、若い方がベターです。

実際、コンサルティングファームの募集要件や採用実績を見ると、第二新卒から社会人経験10年程度、つまり20代~30代前半までの年齢層に集中しています。

第二新卒の採用も旺盛であり、専門知識+ポテンシャルが評価されている格好です。

ただ近年では、特定の分野や業務に高い専門性を持つ40歳前後の人材が、年齢の壁を超えてコンサルティング業界で活躍する事例が徐々に増えつつあります。

背景には、大手コンサルティングファームを中心とした組織規模の拡大と人材育成ノウハウの蓄積、そして前述のような対応プロジェクトの多様化があります。

特定の分野で高い専門性を持っていて、それを求めているコンサルティングファームとマッチングできれば、40代以上でも未経験転職が叶う可能性はあるでしょう。

20代はポテンシャルを、30代は専門性をアピール

20代の若手は主に、ポテンシャルが見られています。

これまでの職務経験において、コンサルタントに必要とされる課題解決力や論理的思考、コミュニケーション力などが身に付いていることを示せれば、ポテンシャルの高さをアピールできるでしょう。

30代の場合は、ポテンシャルに加え専門性が見られています。

自身が強みとする領域の理解度や習熟度を、数字やエピソードを交えながら具体的に示すことで、「即戦力になり得る」と評価される可能性があります。

40代以上の評価ポイントは「専門性」です。

前述のように、自身の専門性が評価されそうなコンサルティングファームを探し、これまでの経験を効果的にアピールしましょう。

コンサルタントはチームでの協働が重要視されるため、マネジメント経験も併せてアピールするといいでしょう。

未経験からコンサルタントに転職できる人の6つの特徴

未経験でもコンサルタントへの転職を実現できる人には、主に次のような特徴があります。

それぞれについて詳しく解説します。

課題解決力がある

クライアントの課題を解決することが、コンサルタントの役割です。

異業界であっても、クライアントの目線に立ってヒアリングを重ねながら課題を特定し、最適な解決策を導き実行してきた経験のある人は、コンサルタントとしてのベースを備えていると判断できます。

論理的思考力がある

ヒアリングや調査・分析などをもとに、最適な戦略を練るコンサルタントの仕事には、論理的思考力が必要不可欠です。

また、クライアントに提案する際には、論理的に筋道を立てて物事をわかりやすく説明し、意思決定してもらう必要もあります。

普段から論理的に物事を考えたり、自分の意見や考えを合理的に説明できたりする人は、コンサルタントとして評価されやすいでしょう。

仮説思考を備えている

仮説思考とは、限られた情報から最も可能性の高い結論を「仮説」として設定し、それが正しいかどうか実行、検証、改善を行う思考法です。

仮に間違っていたとしても検証・修正が容易なので、効率的に「よりよい答え」を探すアプローチとして活用されています。

この仮説思考はビジネスの場で広く活用されていますが、コンサルタントの仕事では常に活用されているフレームワークです。

これまでの経験の中で、仮説思考を用いて課題解決力を発揮してきた人は、即戦力として評価される可能性が高いでしょう。

高いコミュニケーション力がある

コンサルタントは、クライアントのさまざまな部署とコミュニケーションを取りながら、的確に課題を引き出し、より良い課題解決策を考え提案する必要があります。

また、大手クライアントの大型案件であれば、プロジェクトに関わるメンバー数も多いことから、社内でのコミュニケーションも必須です。

したがって、コミュニケーション力に自信がある人は、コンサルタントとしても評価されやすいと考えられます。

プロジェクト推進力がある

コンサルタントの仕事は、基本的にプロジェクト単位で行います。

プロジェクトの品質・コスト・納期を管理しながら、課題解決という目的に向かって現場を取りまとめ、クライアントを変革に導く推進力が求められます。

リーダーとしてプロジェクトをけん引した経験があれば、コンサルティングファームでもすぐに活かすことができるでしょう。

データ分析力がある

プロジェクトにおいては、企業のさまざまな保有データを分析し、課題解決につなげることが求められます。

前職で統計知識を活かし、データ分析結果を課題発見や戦略立案につなげてきた経験がある人は、即戦力として評価される可能性があります。

コンサル適性が判断される「ケース面接」とは?

コンサルタントの仕事では、限られた情報と時間の中で、時に専門外の業界や分野の複雑な課題に対して、論理的かつ実用的な解決策を提案することを求められる場合があります。

問題分析力、論理的思考力、コミュニケーション能力、プレッシャー下での対応力など、コンサルタントに必要とされるスキルの有無を見極めるために行われるのが「ケース面接」です。

ケース面接では、面接官からビジネス上の課題を提示され、その課題に対して限られた時間内で解決策を考え論理的に説明します。

与えられた情報を基に仮説を立てながら、論理的に考え解決策を導き出し、その場でわかりやすく提示する必要があります。

簡単には導き出せない課題を提示されるケースが多く、かつ回答を導くまでのプロセスも見られているので、事前の対策は必須とされています。

ケース面接の内容や事例などについては、以下の記事も参考にしてください。

未経験からコンサルタントへの転職に向けた対策

コンサルタントへの転職を実現するためには、どんな準備・対策をすれば良いのか、選考フローごとに解説します。

1:情報収集

コンサルティングファームと一口に言っても、規模が異なるのはもちろん、戦略系やIT、医療、メーカーなどの得意分野、外資or日系などといったバックボーンも異なります。

まずはどのようなコンサルティングファームが存在し、どういう点に魅力を感じるのか、どこが自分に合っているのかなど、しっかり情報収集を行いましょう。

ネットのコンサルティング業界の解説やまとめ記事を読んだり、動画を見たりするほか、書籍や雑誌、新聞などのメディアを活用するのが一般的です。

コンサルティング業界に強みを持つ転職エージェントに登録するのも一つの方法です。

コンサル各社の情報に精通しているキャリアアドバイザーから、各社の強みや特徴を収集することができるでしょう。

2:応募書類対策《経験してきた職務内容》

コンサルティング業界に限りませんが、応募書類は企業ごとに書き分ける必要があります。

そこでポイントとなるのが、戦略系コンサルティングファームとその他のファームとの選考スタイルの違いです。

昨今、戦略系ファームの多くでは「コンサル適性」を重視した選考を行い、未経験者も数多く採用しています。

実際に事業会社の他に、官僚、研究者、医師、NPO出身者など、多様なバックグラウンドを持つ人材が在籍しています。

書類選考を突破するには、課題解決力や論理的思考力などといった、評価されやすいスキルを持ち合わせていることを前面にアピールしましょう。

一方、戦略系以外の多くのファームでもコンサル適性は見られますが、それぞれのファームが強みとする専門分野における一定の知見も求められます。

たとえばIT知識のないITコンサルタント、財務諸表を読めない財務会計コンサルタントでは、活躍することは難しいでしょう。

応募書類では、コンサル適性を示せるスキルのほか、それぞれのコンサルティングファームの専門分野に合わせた経験やスキル、知識を具体的にアピールする必要があります。

3:応募書類対策《志望動機》

未経験者の応募書類では、コンサルタントになる覚悟も重視されています。

なぜコンサルタントになりたいと思ったのか、応募企業のどういう点に惹かれたのかを考え、志望動機としてまとめましょう。

志望動機に説得力を持たせるためには、次の3つのポイントを意識し、論理的に組み立てると良いでしょう。

・「自分に何ができるのか」を客観的に整理する

・志望するファームが「どのような人材を求めているのか」を徹底的に理解する

・「どのようなライバルが応募しているのか」を把握し、自分の強みを差別化する

志望動機作成のプロセスは、貴重な自己分析の機会にもなります。

「なぜ現職ではなくコンサルタントを目指すのか」「なぜ他社ではなくこのファームなのか」といった問いを掘り下げることで、自身のキャリアに対する思いや志向、方向性を明確化できるでしょう。

4:面接対策

コンサルティングファームの面接では、経歴や転職理由について「なぜ?なぜ?」と繰り返し深掘りされることがあります。

やり取りを通して特に見られているのは、「コミュニケーション能力」「論理的思考」「ポテンシャル」の3つです。

コミュニケーション能力については、単に初対面の人と会話ができるかというだけでなく、多様な相手と適切な対話を行い、相手の意図や潜在的な要望を正確に読み取る力、そして自分の意見を明確に伝える力が見られています。

論理的思考力は、的外れな回答や冗長な説明をしないことはもちろん、面接官からの「なぜ?」の繰り返しにも、論理的に一貫した回答ができるかどうかが試されます。

この2つをベースにこれまでの職歴などを加味して、3つ目のポイントである「ポテンシャル」が判断され、合否が下されることになります。

ただし、面接は企業側が一方的に判断し選考する場ではなく、求職者が企業を理解しマッチング度を測る場でもあります。

逆質問の機会などもうまく活かしながら、しっかり会社を見極めることも意識しましょう。

未経験からコンサルタントへの転職におすすめの資格は?

コンサルタントに必須とされる資格は特にありません。

ただ、特に未経験者の場合、保有しているとプラス評価になる可能性がある資格はあります。

例えば公認会計士・税理士の資格は「クライアント企業の収益向上」を追求するコンサルタントとの親和性は高く、特に企業再生や財務戦略領域では評価を得られるでしょう。

社会保険労務士は人事系、医師資格は医療系のコンサルティングファームへの転職に優位に働きます。

また、oracleやAWS、SAPなどの関連資格を保有していれば、ITコンサルタントにおいては自身の専門性の裏付けとなりますし、日商簿記2級以上は財務・会計系コンサルティングファームのほか総合系でも評価されるでしょう。

未経験からのコンサルタント転職に関するよくある質問

未経験からコンサルタントへの転職を目指す際によくある質問について、Q&A方式で解説します。

コンサル未経験で転職できる年齢は?

コンサルに限らず、職種未経験で転職がしやすい年齢は、ポテンシャルが評価される20代~30代前半です。

しかし、コンサルタントは専門的な知識や経験が求められる仕事でもあるため、これらを効果的にアピールすれば、30代後半や40代以降でも転職できる可能性はあるでしょう。

未経験からコンサルタントを目指す場合の転職活動スケジュールは?

転職サイトで自ら応募するか、転職エージェントを活用するかなどによって転職活動期間は異なりますが、平均すると書類作成から応募、内定までの期間は「1~3カ月」がボリュームゾーンです。

コンサルティング業界のリサーチなど準備に時間をかける人の場合は、活動開始から入社までが約半年というケースが多いようです。

転職サイトを使う場合は、自分で応募~面接を繰り返すことになります。

早めに転職先を決めたい場合は、一度に複数のコンサルティングファームに応募し、並行して面接を受けることをお勧めします。

転職エージェントを活用する場合、まずは専任のキャリアコンサルタントとの面談が行われ、転職先の希望や条件、キャリアビジョンなどを共有します。

「いつまでに転職したい」という希望も、その場で伝えておくと良いでしょう。

その後、コンサルティング業界の情報提供などを受けながら、応募先の紹介から書類作成・面接対策、日程調整、条件交渉など、トータルで転職をサポートしてもらえるので、効率的に転職活動を進めることができます。

未経験者からコンサルタントへの転職で学歴・社歴は問われる?

コンサルティング業界に限りませんが、上位校・難関校の出身者のほうが評価につながりやすいことは否定できません。

学校名だけで評価されているわけではなく、難関校に向けた受験勉強を通して、論理的思考力や課題解決力、目標達成力、粘り強く課題に向き合う力など、一定の「コンサル適性」が身に付いていると考えられるからです。

言い換えれば、選考過程においてコンサル適性を効果的にアピールできれば、学歴関係なく評価される可能性は大いにあります。

社歴についても同様です。

コンサルティングファームを利用するのは大手企業が多いため、クライアントと同規模の会社での勤務経験がある人は評価されやすい傾向にはあります。

もちろん、コンサル適性が認められればこの限りではなく、中小・ベンチャー企業からの転身も十分に可能です。

まとめ

ここまでご説明したように、コンサルティングファームの面接では、さまざまな角度から評価されるため、未経験者が選考を突破することは決して簡単とは言えません。

ただ、前述のように未経験者を積極採用するコンサルティングファームは増えており、チャンスは広がっています。

準備と対策を行えば、コンサルタントへのキャリアチェンジは十分に可能です。

コンサルタントに興味を持っている方は、ぜひ本記事を参考に、新しい一歩を踏み出してみてください。

その際、転職エージェントを活用すると、より効率的に転職活動を進めることができるでしょう。

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東海林 浩樹

この記事の監修者

東海林 浩樹 コンサルタント

前職リクルート時代、採用チーム責任者として約3000人の面接を経験。 様々な人生と向き合わせて頂く中で、「その一個人の人生において、よりよい機会を提供していけるか」が全ての一歩だと確信しました。転職するしないに関わらず、「ご自身が気づいていない強み」「生きるエネルギーの源泉」を発掘することを私の使命と捉え、皆様にとって、気軽にご相談できるパートナーでありたいと考えております。

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